渋沢栄一 その1 クーデター計画

小説渋沢栄一という本を読みました
上下巻の分厚い本なので、今後、何回かに分けて紹介していきたいと思います。

渋沢栄一(しぶさわえいいち)はとにかくすごい人で、何でもかんでも渋沢栄一、
というのは前から分かってはおりました。
歴史を色々見ていると、すぐに渋沢栄一にぶち当たる

とはいえ、途切れ途切れなので、一度通読したいなとは思っておりました。

読んでみてびっくり
すごい人、どころの騒ぎじゃない
なんなのこの人

まず、その1は、幕末までね

生まれ
渋沢栄一は農民です。

まずこの時点で、えええっ

ネギで有名な、現在は埼玉県深谷の生まれ
ネギじゃなく、そこで藍(あい)を作っていた
藍染めに使う藍

藍作農家は藍を作るだけで、そのあとの染める作業だの
藍染め職人へ藍を売るという商売的な事は別の人

ただ、米じゃない商品、特に藍あたりは、その辺の境が曖昧だったりします。

栄一のお父さんは、無茶苦茶前向きな人で、一生懸命勉強し
栄一にも徹底的に学問をやらせます。
農家だけじゃなく、商人的な分野まで多少入っていた。

この事が、後の渋沢栄一その人の基礎になるんですね。
相手を見て、丁々発止のやり取りまで経験する。

幕末の動乱
ペリー来航で世の中がひっくり返ります。

栄一は学問があるので、農民とはいえ、日本の行く末を熟慮します。

仲の良かった、いとこの渋沢喜作(きさく)とある計画を立てます。
クーデター計画です。
栄一まだ22歳
この喜作さん、結構行動を共にするんですが
後に、成一郎と名を変えて歴史上極めて重要な役割を担うので覚えておいてね。

まず、高崎城を乗っとり、そのあと横浜の外国人居留地でひと暴れ
外国人を皆殺し。

お父さん
剣術の道場に通って良い?

かの有名な、坂本龍馬も修行した北辰一刀流の玄武館道場

実は、その前にも親に言われて、神道無念流は習っているので
そんなにあちこち行かなくても良い。
剣の修行が目的ではない。

全国から、攘夷の志士が集まってくるのを知っての同士集め。

ここで、色んな人と交流し、着々と準備を進めていく。

喜作が後の将軍慶喜(よしのぶ)の一橋家の人と知り合いになる。

今度、お供で京都に行くんだけど、付いて来ない?

行く行く

一橋家って幕府側な訳だから、
クーデターを考えている栄一からすると一橋家は敵みたいなもん。
でも、ちょっと嫌らしいこと考えた。

事を起こして逮捕されたとき、一橋家の人と仲良くなってれば、罪を軽くしてくれるかも。

京都に行くとなると、例の計画をちゃんと大事な人には話しておこう。
ずっと学問を教えてくれていた、親戚の尾高先生に打ち明けた。

お前はアホか

尾高先生は一足早く京都に行って、八月十八日の政変を見てきている
世の中は過激な攘夷派から公武合体派に主流が移ろうとしていた

お前は、自分は討ち死にしても、それを見てあちこちで同じ動きが起きる筈というが
それはないです。
あなたちょっと古い。

そもそも、あなたは農民です。
農民が武器持って騒いだら、
それは、百姓一揆
追随する訳ないでしょう。

その場では反論したものの
一晩寝て、気持ちが落ち着いたら

言うこともっともやなあ

ここが、渋沢栄一の良いところ
良く考えると違うなあと思うと、ちゃんと現実的な路線に変更できる。

今後、どうしようかなあ
いいや、とりあえず、京都に行こう

京都で
喜作とともに京都で手伝ったのは全国から集まってくるお客さんの接待

ここでも、藍の商いの時の経験が役に立ち、
常にみんなを喜ばせることができた。

一橋の責任者も喜んじゃって、
正式に一橋家で働かない?

それが、どういうことを意味するかは、頭の良い栄一の事
すぐ分かります。
幕府は時間の問題で倒れる。
そちらの一員になると、将来真っ暗

それは、ちょっと

その少しあと、江戸から報せが届く
クーデター計画の仲間が捕まった
しかも、栄一が出した過激な手紙を持った状態で捕まったらしい。

あかん、捕まる、殺される。
どうしようもない。

この時、人生で一番弱気になった
もう、一橋家に守ってもらうしか方法がない。

この前のお話、やはりお受け致します。

農民が武士になっちゃった瞬間です。

改革
どうせ後がないのなら
やるだけのことをやって散ろう

遠慮している場合じゃない。
時間がない。

漫然と年貢米を金に変えていたのを、
清酒で有名なところに持っていって売れば高く売れる

こっちであるものを仕入れて、こっちで高く売って
今あるものが相場が高くなりつつあるから、安くで買っておいて、高くなってから売る

でしゃばって色んな事をしてたちまち、財政を好転させていく。

そして、とうとう、一橋慶喜に拝謁できるところまで至った

良い考えがございます。
人を集めて訓練し、来るべき戦に備えましょう。

一橋家って、将軍予備のためだけの家なので藩じゃない
戦を目的とした武士は全くいません。
それでも今までは問題なかった。
公務員のように事務作業をしてればね。

でも何らかの戦は目の前に迫っているし
一橋家は渦中に投げ込まれるでしょう

黙って聞いてただけだけど
気に入ってくれたんでしょう。
数日後、人集め係りに任命された。

わざわざこの時期に幕府側で兵隊となって戦争しようという人を集める訳です。
かなり困難を極めましたがなんとかなりました。

この部隊、後に実際に出動します。
第二長州戦争
負けちゃうんだけどね

慶喜将軍に
14代将軍家茂が病気で急死し、とうとう一橋慶喜が将軍に
もう、慶喜に会うことは全く無理になりました

そうなるとエキサイティングな提案とかは無理。
ただ、忙しく雑多な業務をこなす。

せっかく頼みの綱の慶喜が将軍になったのに皮肉なもんです。

ああ、このまま面白くない日々のが続くのか

ところが、あの運命の出来事がおきます。

長くなりましたので、この続きは、その2でね

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