巫女さん入門シリーズで神社について書いてきましたが
いよいよ、私が個人的に最大の謎と考えている狛犬(こまいぬ)について書こうと思います。
なぜ「神社」で、あからさまな違和感アイテム「狛犬」を採用したのでしょう
狛犬
お寺なら分かるんです。
ごく自然です。
でも、狛犬ってお寺じゃなく、「神社」
狛犬って、外国色丸出しだからです。
お寺は誰もが知っている外国からもたらされたもの
インドで生まれた仏教が、中国経由で仏教伝来
はい、外国
でも、日本古来のものとして、神道がありましたよ
その場所として「神社」
そのあと、神仏習合でぐちゃぐちゃに混ざり合うのは良いとして
神社を象徴するものとして、鳥居と共に狛犬
そこは日本古来色を出していないといけないんじゃないの?
狛犬って、何の動物かというと、犬じゃなくてライオン。
獅子頭みたいな顔しています。
日本古来には生息しない動物
名前がそもそも宣言しちゃっています。
日本にはいなかったものですよ
犬みたいだけと、犬じゃない「外国犬」
日本にとって、外国文化は全て朝鮮半島を最終的に経由して入ってくるから
外国の、と言いたいときは、朝鮮半島の、と言います。
朝鮮半島=高麗(こうらい)、別の読み方で、高麗(こま)です。
こんなにも堂々と、宣言して良いんでしょうか
阿吽
決定づけるのが、阿吽(あうん)
阿吽の呼吸とか言いますね。
右の狛犬が口を開けて「あ」
左の狛犬が口を閉じて「ん」
実は日本古来には「ん」という発音がなかった
以前、「ん」の話の時に言いました。
「ん」がなかった。続きの続きの続き。「ん」が生まれる
「ん」がなかった
あまてらすおおみかみ
おおくにぬしのみこと
ん、は無い
じゃあ、どこにあったのか
「ん」がなかった。続きの続き。空海のチャレンジ
ん、はサンスクリット語なんです。
インドの仏教が生まれた地域の言葉です。
サンスクリット語は、「あ」の発音で始まり「ん」の発音で終わるので
最初から最後まで全て、という仏教の宇宙観をあらわす言葉となる
中国には「ん」という漢字が無かったので
仏教の宇宙観をあらわす阿吽を言うときのためだけに「吽」という漢字を作った。
牛が口を閉じて鳴く「んーーーーん」という音ね
たまたま偶然、日本の五十音表も、あで始まり、んで終わるけど
日本に「ん」の文字が加わるのは随分後の事
仁王様の阿吽はとても自然です。
お寺を守る入り口で敵を追い払う。
仏教の世界観、阿吽は当然です。
仏教そのものの阿吽を、神社の狛犬が表しちゃいかんでしょう。
形も名前も発音も、全てが全て外国色丸出しの、狛犬を
こともあろうに、神社を象徴するものとして採用しますかね
不思議です。
不思議過ぎます。
謎解き
色々調べると、
狛犬は、仏教伝来以降に作られたもののようです。
位置づけが
神社に特有というより
神社にもお寺にもという事らしい。
日本古来、にはそもそも全然こだわっていないんですね。
最初は、右が獅子で、左は狛犬。
形も違っていたそうで、
だんだん似かよってきて
両方狛犬で良いかってことになり
口の形だけが変わるようになったそう。
なんだか、きっぱり納得、って答じゃないけど
あらま、でーこんは、そんなところにこだわってたの?
元々、神社はファジーなの
そうでした。
神社はそういうところが良いところでした。