木村屋のアンパン。ぶん婆ちゃん頑張れ!

明日、吉原のウォーキングイベント。
2回に渡って下見もして準備万端
吉原ウォーキング
吉原の寿司屋の親父さんと話し込んで

そう言えば、六地蔵のあった東禅寺に老夫婦の銅像あったな
いったいあれは誰だったんだろう

調べとこう

東禅寺 浅草 検索

木村屋総本店
「左隣には、銀座木村屋総本店の開業者・木村安兵衛と妻ブンの夫婦像があります。」
なるほど

そりゃあ、銅像いります
日本が誇る世界の大発明
アンパンを作った人ですね

木村安兵衛がいなければ、
あの世代を超えた大ヒーロー、アンパンマンも誕生しなかった訳です。

木村安兵衛ってどんな人だったんだろう

木村安兵衛
今の牛久で、武士だったんだけど、明治維新で失業
江戸の木村家の本家を頼って一家が上京
本家の重義が東京府職業授産所長をやっていたので、そこで事務の仕事をやらせてもらいます。
ハローワークみたいなもんでしょうか。

重義が
これからは西洋の文化を取り入れなきゃならん
どうだ、パンを作ってみては

パン?

家に帰って家族会議

次男で新しいもの好きの英三郎が
父ちゃん
パンなら俺知ってるよ。食ったことある。
美味しかったよ。やろうやろう。

ってことで、パン屋を開業
息子の英三郎、その弟の儀四郎、が中心になって頑張るんだけど
せっかく、軌道にのりかけた店が、火災で全焼

仕方なく新しい地にお引っ越し
それがあの、銀座の場所なんです。

安兵衛と英三郎が知恵を絞る

今一つパッとせんなあ
これって、何だかんだ言うとるけど
饅頭なんじゃないか

父ちゃん良いこと言う
まさしく、西洋まんじゅう

饅頭なのに、なんであんこが入っとらんのじゃろう

(二人顔を見合わせて)
それだ!

試行錯誤を繰り返す日々

そして、出来上がった自信作。
安兵衛がかねてから知り合いの山岡鉄舟に食べてもらう

うわっ
こいつぁうまい。
これぞ、ニッポンの文明開化だ

この木村屋の看板の字は山岡鉄舟です

感激した、山岡鉄舟
なんとか天皇陛下に食べてもらおうと画策

天皇陛下が小石川後楽園に来られたとき
茶菓子として出してみた。

陛下も大喜び
特に皇后陛下が殊の外気に入られて
今後も継続して納品するように。

皇后陛下が気に入られた、アンパンってのはとても美味しいらしいよ

評判が評判を呼び、一気に火がつきます。

存続の危機
大成功物語ですね

銅像なら、安兵衛夫婦というより
安兵衛と英三郎の親子の方が良いんじゃない?って思うでしょう
このあと、理由が分かりますよ。

さあ、順風満帆の筈でした。

ところが12年後、
考えても見なかったことがおきます
英三郎が急死したんです。
まだ36歳と言う若さ。

そして、あろうことか、その2年後にお父さん、安兵衛も死去

存続の危機に陥ります。

大丈夫。まだ弟の儀四郎がいると思うでしょう

ところがなんとなんと
随分前から、儀四郎は家をぷいと出たまま、行方知れず。
英三郎と安兵衛が死んだこともおそらく知らない。

残ったのは、安兵衛の妻ぶんと、儀四郎の妻ゆうのみ

あの、バカ息子、どうしてるんだか

二人だけの家族会議

分かりました、お母様
私も精一杯やらせていただきます。

ぶん婆ちゃん、当主として木村屋を切り盛りすると覚悟を決めます。

それから大奮闘
女性当主なんて考えられもしなかった時代です。

気の荒い職人達を時には叱りつけ
時には細やかな心遣い
ぶん婆ちゃんの木村屋は更なる発展を遂げていきます。

儀四郎
そんなある日でした。

ただいまー

はあ?
はああああ?

儀四郎がひょっこり帰ってきます。

どれだけ心配したと思ってんだ。このバカ息子がっ

ところが、儀四郎
不在期間中に、考えられないような事をしていた。

全国を行脚しつつ
その、土地土地に、木村屋アンパンの支店を出して回っていたんです。
なんと、台湾や中国にまで。

あらまあ

それならそれで、連絡ぐらい寄越せば良いのに。

ようやくバトンタッチ
母ちゃん疲れたよ。もう限界。

ここまでのぶん婆ちゃんの頑張りがなかったら
確実に今の木村屋は無かった訳です。

さあ、儀四郎の代
儀四郎が築きあげた全国のネットワークが有機的に機能し
木村屋のアンパンは、全国に轟き渡ります。

そして、あの日がやって来ます。
儀四郎が開発した、第二の大ヒット商品
ジャムパンです。

儀四郎がいなければ
ジャムおじさんだっていなかった訳です。

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