須磨で、ロマン巡り

1/4、東京へUターン
この正月は日岡山と赤穂に行って大満足

帰る前にもういっちょ、行ってみよう
地図
須磨(すま)
兵庫県、神戸市須磨区
ここは、短歌の歌枕、即ち名勝地です
源兼昌
淡路島 かよふ千鳥の なく声に 幾夜寝ざめぬ 須磨の関守
藤原定家
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ 

歌枕巡りと参りましょう
とは言え、歌は二つだけ
もうちょっとテーマをプラスしましょう

須磨って源平合戦の地なんです。

さらに、
そもそもがなぜ歌枕になったかというと
その前に重要な物語の舞台になったから。

源氏物語です。
光源氏が須磨へと移り住んだ

さらにさらに背景があって
そのモデルになった在原行平が須磨に島流しに近い形で移り住んだから

さらに蛇足で言うと、うちの姉の名前です。

これは忙しい事になりそうです。

須磨浦公園
須磨浦公園駅に降り立ちました
歴史より先にまずは海です。
須磨から明石の海は特別の思いがあります。



中学の時良く来たなあ
友達と色々話した。
私の中での青春は、この海です。

敦盛首塚
須磨浦公園の端っこに敦盛首塚というのがあります。
ここは、源平合戦のうち、一の谷の合戦の舞台
そこで討ち取られた平敦盛(たいらのあつもり)
平敦盛のエピソードについては、後でまた出てくるので
そこでじっくりと。

でかっ
ネットの写真で見てると小さなのをイメージしていたんですが
高さ4m
中世の五輪塔としては2番目に大きいらしいです。
こんな撮り方をしてみましたが、大きさ伝わるかなあ

須磨浦公園はロープウェイもあり、松林が印象的なとても綺麗な公園


いかにも、歌枕
でも、ここで源平の死闘が繰り広げられたんです。
ワーー
って声が聞こえてきそうです。

平和を願う、みどりの塔

その横に地球がこんなふうに置いてあった

でも、もう片側の地球は地べたに落ちたまま

神戸の大震災で落ちたらしいです。
敢えてそのままにしてあります

一の谷
いよいよ一の谷にやって来ました。

平家がこの一の谷に陣を構え、追手の源氏を待ち構えます。
来るなら来いっ

何故ここだったかというと
左に山が迫っており急な崖、右は海なので
狭まっている土地
今で言うと、一番狭いところは二つの鉄道と国道以外には何もありません。
崖や海からは敵が来ないので待ち構えるには絶好の場所
実際に来た源氏に対して有利に戦を進めておりました。

そこに、応援部隊として崖の上までやって来たのが、あの源義経です。
地元の案内人に

ここを降りていくのは可能か

鹿は降りていきますが、人間はどうにも

鹿は降りるのか
では、馬も可能かも
やってみよう

二匹の馬を突き落としてみました
一匹はダメだったけど、一匹は降りられました。

よし、行ける

いやや、一匹はダメだったですよ

続けっ
自ら崖を駆け降りて行きました。

勘弁してよ、義経さん
家臣たちが躊躇している中

こんなものは馬場(乗馬の練習場)と同じ
と、続くものが

そうなると行かない訳にはいきませんね

えっ、そっちから来るの?
「一の谷の逆落とし」で平家は総崩れになります。

諸説あるのですが、おそらくここ


無理ーっ
無理無理無理ーっ

上から見ると一気に視界が広がります

そこからさらにもうちょっと上ると、安徳天皇内裏跡



どういうことかをちゃんと説明すると思いきり紙面を使うので、手短に説明します。
平清盛が突然入京してクーデター
権力を欲しいがままにしていた後白河上皇を幽閉
娘の建礼門院徳子の旦那さん、高倉天皇が実質的に政治を行えるようにする
そのあと、高倉天皇と建礼門院徳子の間に生まれた安徳天皇に2歳にもならないうちに譲位
当時は、天皇よりも天皇より上皇の方がやりたい放題出来ましたから。
娘婿が上皇、孫が天皇という完璧な形が出来上がりました。
我が世の春。平家にあらずんば人にあらず

ところがそれほど長くは持たなかった。
源氏がどんどん力をつけてきて平家を脅かします
そんな中、高倉上皇21歳の若さで崩御
安徳天皇はまだ3歳なので後白河上皇が復活せざるを得ません。
一角が崩れました。
そして、なんとそんな中で清盛が死んじゃうんです。
宗盛が継ぎます。

そうなると、源氏はイケイケ

源(木曽)義仲が京都奪還

平家、
安徳天皇を連れて逃げろっ

安徳天皇の強みは、天皇である事の証明、三種の神器を持っていること

この地に、新しく都を作ったと宣言したわけです。
すみません、手短じゃなかったですね。

結局、この一の谷で平家は敗れ
お母さんに抱かれて、安徳天皇は逃げ
壇ノ浦の戦いで万事休す

お母さんにぎゅっと抱かれた僅か6歳の安徳天皇
船の上から一緒に身を投げることになります。

この地に立つと、涙が浮かびます。

大丈夫。恐くはないのよ。
海の下にも都があるの。
さあ、竜宮城に参りましょう。

一の谷展望台
グーグルマップを見ると、一の谷展望台というのがあります。
うわっ、山が迫る
東京へ帰る途中なので、手提げで結構の荷物
とても登山出来る格好ではありませんが
何とかなるっしょ

とってもきつかったんですが
時間的にはそれほどかからずに着きました。

これぞ神戸
これぞ須磨
山の前は海です

そして横は大都市

足はガクガクです。

まだまだ続きます。
長くなりますので続きは明日ね

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アロエ フヤジョウ

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