昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです
ラヴ・イズ・オーヴァー
欧陽菲菲
作詞、作曲・伊藤薫
1980年
♪Love is over 悲しいけれど
おわりにしよう きりがないから
Love is over わけなどないよ
ただひとつだけ あなたのため
年上の女性が、年下の男性に別れを切り出す。
なんで
なんでなんだよ
泣くな 男だろ
ありがちな、男性に捨てられる女性の歌じゃない
かと言って、女性が男性を捨てる、ってわけではない
ずいぶん考えて出した結論なんだろう
もし、ずっと上から目線の歌詞だったなら
人の心は打たなかったろう
♪わたしはあんたを 忘れはしない
誰に抱かれても 忘れはしない
きっと最後の恋だと 思うから
この強烈な歌詞、誰に抱かれても、の後に
恋、って来ますから
ネットを見ていると、面白い考察を見つけました
「ただひとつだけ あなたのため」
「わたしはあんたを忘れはしない」
「わたしはあんたのお守りでいい」
「きっとあんたにお似合いの人がいる」
なんで最初だけ「あなた」なんだろう
おおっ
なるほど、そうだ。全然気づかなかった。
この記事の作者は、作詞の伊藤薫さんのインタビュー記事を見つけた。
「あなた」って言ってたのが最後「あんた」になるような、
作り方としてはキレイじゃないけれど、
なんかそのパワーとかエネルギーみたいなのが伝わったのかな~と。
今だったらきっと、もうちょっとキレイには書くけれども、
エネルギーには乏しかったかなと、反省として思うけれど、
これぐらいに無茶に書けたらいいなと今でも思う。
なるほど、キレイじゃないのがこの歌詞の魅力だったんだね
ずいぶん考えて出した結論だから
冷静に話し始めたけど
やっぱり、恋してるから
あんたに、恋してるから
泣くな 男だろ
笑って言える 時が来るから
それはほんとは、自分に対する言葉だから