[昭和歌謡]116 ラヴ・イズ・オーヴァー

昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです

ラヴ・イズ・オーヴァー
欧陽菲菲
作詞、作曲・伊藤薫
1980年

♪Love is over 悲しいけれど
おわりにしよう きりがないから
Love is over わけなどないよ
ただひとつだけ あなたのため

年上の女性が、年下の男性に別れを切り出す。

なんで
なんでなんだよ

泣くな 男だろ

ありがちな、男性に捨てられる女性の歌じゃない
かと言って、女性が男性を捨てる、ってわけではない

ずいぶん考えて出した結論なんだろう

もし、ずっと上から目線の歌詞だったなら
人の心は打たなかったろう

♪わたしはあんたを 忘れはしない
誰に抱かれても 忘れはしない
きっと最後の恋だと 思うから

この強烈な歌詞、誰に抱かれても、の後に
恋、って来ますから

ネットを見ていると、面白い考察を見つけました

「ただひとつだけ あなたのため」
「わたしはあんたを忘れはしない」
「わたしはあんたのお守りでいい」
「きっとあんたにお似合いの人がいる」

なんで最初だけ「あなた」なんだろう

おおっ
なるほど、そうだ。全然気づかなかった。

この記事の作者は、作詞の伊藤薫さんのインタビュー記事を見つけた。

「あなた」って言ってたのが最後「あんた」になるような、
作り方としてはキレイじゃないけれど、
なんかそのパワーとかエネルギーみたいなのが伝わったのかな~と。
今だったらきっと、もうちょっとキレイには書くけれども、
エネルギーには乏しかったかなと、反省として思うけれど、
これぐらいに無茶に書けたらいいなと今でも思う。

なるほど、キレイじゃないのがこの歌詞の魅力だったんだね

ずいぶん考えて出した結論だから
冷静に話し始めたけど

やっぱり、恋してるから
あんたに、恋してるから

泣くな 男だろ
笑って言える 時が来るから

それはほんとは、自分に対する言葉だから

[昭和歌謡]シリーズはこちら(少し下げてね)

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