[平将門]6 めでたしめでたし、になるはずが。

[平将門]1 父の死。頼んだぞ。
[平将門]2 桔梗どのにございましょう。
[平将門]3 合戦が始まる
[平将門]4 京の都で裁判。その結果は
[平将門]5 桔梗、無事でいてくれ
の続きです。

桔梗逝く
良兼がとうとう将門の妻桔梗の居所を突き止めた。

あれへ射込め

一斉に矢が放たれた。
桔梗の守りについていた十数名の郎党は、切り込んでいったが
多くは矢に当たって水中に落ちた。

桔梗をからめろ。引きずりあげて、縄をかけろ

ただ、それはならなかった。

桔梗は、この春産んだばかりの、将門との間の宝を
眼を閉じて、母の手で刺した
そして、その刃で、自分も自害して果てた。

将門は、泣き、おめき、怒号を続けて暴れ狂った
形相や性格や行動が変わった。
誰が見てもおかしくなった

今まで、受け身に回って戦っていたが、これからは、俺から戦いを布告してやる。

将門追補の令
朝廷から、官符をもって、「将門追補の令」が関東諸国に発せられる。

ところが、諸国の郡司や押領使は、いっこうに朝命に従わない。

その年、富士山が噴火した。
国香の息子、平貞盛は関東と京を行き来し、説いて回っていた

中央から関東へ赴任してきた、新人の役人、興世王(おきよおう)と経基(つねもと)に対し
将門追補の正当性を主張した
ところが、武芝という、元々武蔵の国を牛耳っていた郡司が動こうとしない。

貞盛は、興世王と経基をけしかけ
今、力を背景に武芝を従わせねば、武蔵の国は武芝の良いようにされてしまいますぞ。
抵抗すれば、討ち棄てるべし

貞盛に言われるがままに、興世王と経基は、二千ほどの兵をあげて
武芝の家を襲撃した。

武芝は全く準備が出来ていなかったので惨敗
ただ、武芝本人はからくも逃げ出すことが出来、
とどめを刺すことが出来なかった。

それ以降、武芝は、興世王や経基相手にゲリラ的活動を繰り返す。
ほとほと苦しめられた興世王や経基は、とても不思議な行動に出る。

将門に仲裁を依頼してきたのだ。

元々、貞盛にけしかけられて、
将門を射つ準備として、武芝を襲撃したという経緯は
将門も知っていた。

なんで俺に
とは思ったが
おかしくてたまらなかった。
貞盛ではなく、俺に頼ってくるとは、痛快痛快。面白い奴等じゃ

元々の面倒見の良い性格がこの場では出てきた。

武芝に会って見るか

お互いに呑みやすい案を双方に提示した

しからば、将門殿にご一任申そう

休戦の合意に達した。

手打ち式として、府中の六所明神が設定された。

誰より歓喜したのは住民たち
やれやれ、これで商売も出来、夜も寝られる。

神前で、将門立ち会いの元に、神酒を酌み交わし、和睦が進んだ

めでたしめでたし

になるはずだった。
互いに泥酔状態

そこに、主人がなかなか帰ってこないため、武芝の家臣たちが武装してやって来た

ちょっとした勘違いから、喧嘩が始まる
そして、それが、戦闘にまで発展してしまった。

何が起きたのか、訳が分からず、経基が逃げ返った。

将門は
せっかくの和睦がなったのにバカな奴等よ
と笑い話にしていた。

でも、それが、笑い話では済まなくなった。

経基が、将門に騙されたと思い込んでしまった。
京に行くや
将門が極悪人であると吹聴して回り
元々追補の令が出ていた将門は
完全なる謀反人とされてしまった。

これが、後に承平天慶の乱と呼ばれる大乱に発展していこうとは。

[歴史]シリーズはこちら(少し下げてね)

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