葉っぱはなぜ平たいか

「植物の形には意味がある」から

植物の葉っぱって
ごくごく一部を除いて、平べったいんです。

何を今さら、ですね。

じゃあ、なぜ平たいか
考えてみましょう。

葉っぱはなぜ平たいか
植物は光合成をして、生きている

従って、より光合成を有利に行えるように考える訳です。

光合成に必要なのは何でしょう

光と、二酸化炭素と、水

正解!

日本の教育は素晴らしい。
大体の人は知っています。

さあ、この3つをどう手に入れるか

あくまでも、「主に」ですが
光は、葉の表から
二酸化炭素は、葉の裏から
水は、根から

になります。

根の話は、改めてしたいと思います。

葉っぱの役割として、
まずは、光の獲得から参りましょう。

感覚的にはすぐ分かりますね。

光を多く集めるには広く広がった方が良いからですね。

膨大な量の太陽の光
でも、単位面積あたりで言うとさほどの量ではないんです。

例えば、人間の体全部に太陽電池を張り付けたとします。
でも、生きていくのに必要なエネルギーは得られない。
太陽光発電が次世代エネルギーの主役であるのは誰もわかっているのに
まだ今だに苦労しているのは「思ったほどじゃないから」です

思ったほどじゃなくても、植物はそこに命がかかってますから
必死で集めるために、広く広がるんです。

最初に、ごくごく一部を除いて平べったいと言いました。
そのごくごく一部の例。
丸っこい葉っぱを持つのはサボテンです。

サボテンの生える砂漠では、
光?
そんなもん、なんぼでもありますわ、状態です。
広がる必要がありません。
逆に、「水」という要素こそが重要です。
水を貯めておく必要がある。
表面積を出来るだけ小さくして
水が蒸発してしまわないようにする必要がある
球体であるのが一番効率が良いわけです。

「平べったい」は「広い」に加えて「薄い」も含んでいます。

なぜ、薄いのか

分厚いといっぱい材料がいるから、です。

光合成で出来るのは?

ブドウ糖です。

ブドウ糖は、生きるエネルギーになり
また、一部はさらに変化し、植物の体を作る組織になる

少なくて、即ち薄くて済むのならその方が良いですね

でも、薄くても、やるべきことをちゃんと出来ないと意味がないですから

葉の表裏
さっき、チラッと言った葉っぱの役割をもう一度

光は、葉の表から
二酸化炭素は、葉の裏から

葉の断面を見てみましょう

ごちゃごちゃしているので、機能的に良く分かるように簡素化しますと、こんな感じ

表側はリレーのバトンをいっぱい立ててぎゅっとまとめた感じ
裏側はスポンジみたいにほわほわ
表裏とも、皮で覆われているけど
表にはポツポツと穴が
裏にはボコボコッと穴が空いています。

葉の表から入った光はバトンを縦に進みスポンジ領域に
あちこちぶつかりながら行ったり来たり
葉の表側から逃げようとするとはねかえされるためにバトン状にしてある
入ったが最後逃すもんか、地獄です。
裏からは逃げられるんですけどね

裏には、穴がいっぱい空いているので
二酸化炭素を吸いやすくなっています。
これは、裏だけね
表もスポンジ状だと雨吸っちゃって、重くて仕方ない
葉は根と違って、水を吸う機能は無いのではじいた方が良い

要するに、表の機能と裏の機能を貼り合わせた程の分厚さは必要、ということです。

その先
その先は個性の話になってきます。
常緑樹の場合、
冬の寒さに耐えなきゃいけないので
落葉樹や、一年草なんかはギリギリの薄さでも良い

でも、これは大きな傾向
実際に個別の植物でどれくらいの分厚さかってことになると個性の問題。

さらに、細かな形の話になると、
前回もお話ししましたが
大して変わらない。

ここ、重要だと思うんです。

葉っぱの形は、今まで話したところまでしか理由が無い。

最も重要な、光合成に関すれば
イロハモミジのような形だろうが
サクラのような形だろうが
プラタナスのような形だろうが
回りにギザギザがあろうがなかろうが
大して変わらない。

ということは、
ダーウィン先生の言った自然淘汰による進化で考えて
何かが何かを駆逐するような事は起きない。

いつまでたっても、イロハモミジはあの形

人間
無理矢理かも知れないけど
人間だって同じなんじゃ無いだろうか

たまたま、その時々で考えて、
金持ちと貧乏人
お偉いさんと平民はいるけど

人間の優劣、みたいなことになると
大して変わらない
んじゃないだろうか

周りに「凄い人」がいたりすると
とてもあんな風には出来ないや、って思っちゃうけど

そんなときは、葉っぱの事を思い出せば良い

うん
大して変わらん

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ペンタス

花カレンダー始めました

なぜ秋にサクラの花が咲くのか

葉っぱの不思議、という本を読みました。

読み物としてもとても面白い本でした。

その中の第一話を紹介しましょう

以前のテレビ番組
著者の田中修教授が以前テレビ出演されたときの話
2005年8月5日に放送された「謎を解け!まさかのミステリー」という結構前の番組
島田紳助さんが司会。
懐かしいです。

その年、異例の気象。
神戸に7つの台風が上陸したんだけど、その内の7つめの台風が特に大型
強風が吹き荒れたんだけど、雨が一切降らなかった。

さあ、ここで問題です。
このあと、神戸には何が起きるでしょう

この時点でその現象は起きておらず
呼ばれた予言者が予言した事を正解とする、というチャレンジャブルな企画

予言者としてVTR出演したのが、田中教授

出演者が面白おかしく好き勝手なことを言います。
若槻千夏が
分かったぁ

若槻千夏って懐かしいですね

サクラが咲く!
強風で葉っぱが飛び散って無くなっちゃって
サクラが秋なのにあれ?春だったっけと勘違いするから

島田紳助は正解を知っているんですが
良いね良いね、その訳の分からん発想

それ以外にも、強風で神戸市がちょっとずれたので
住所変更が大変
みたいな色んな解答

では、正解のVTRスタート

「秋に桜の花が咲きます。」

おおおっ
若槻千夏正解!

予言の理由
そもそも、桜の花のつぼみっていつ作られるのか

実は、春のすぐあとの夏なんです。
ということは、春と同じ気候の秋に桜の花が咲かないということの方がむしろ不思議なんです。

なぜ秋に咲かないのか
それは、秋に我慢するための仕組みがあるから。

越冬芽、って言うんですが
つぼみや次の年の分の若い小さな葉っぱができた後、
その越冬芽がくるっと囲んじゃう

問題は、その越冬芽をいつ作るかという判断
冬になってからでは遅いらしくて
冬になるまでに冬になりかけているぞ、と判断する必要がある

気温の変化より前もって、より正確に判断できるものがあります。
さあ、何でしょう。

答言っちゃいますね。
夜の長さです。

植物には、夜の長さをちゃんと測れる場所があります。
光で光合成している葉っぱです。

葉っぱは考えます。
おっと、夜が長くなってきたぞ
冬が来そうだな
つぼみさんや来年の葉っぱの赤ちゃんのところにお知らせして
クルンってしないと

でも、動物の様に神経があるわけではありません。
そこで、アブシシン酸という物質を作り、管を通じて送ります。

ガッテン承知!

さあ、クイズ番組に戻りましょう。

若槻千夏すごいね
葉っぱが飛ばされて無くなっちゃうと
アブシシン酸は作れない
とすると、越冬芽は作られない
元々、秋と春は気候が同じ。
越冬芽に周りを固められていないので
もうちょっと大きくなろうかな

はい、咲いちゃった。

ちょっとだけ違います。
強風で葉っぱが飛ばされちゃうほど、葉っぱはやわじゃない。
ここで、神戸の土地柄の特殊性が関連します。

目の前すぐ海
強風で波立ち、そのしぶきを含んで、葉っぱに吹き付けた。
雨が降っていれば、雨で流されちゃったはずが
雨が降らなかったというのがポイントです。

塩害です。
塩害で桜の葉っぱが枯れちゃった。

神戸の桜の葉っぱが枯れちゃったというのを田中教授は知っていたので
予言した訳です。

時々、桜の狂い咲きのニュースを聞きますね
その度に、田中教授は、その現場に出向いていって、ある共通点を発見している
例外なく、それらのサクラは葉っぱが虫害で枯れちゃっている。

どうなった
狂い咲きのサクラは葉っぱがない
これはそうなんですが
葉っぱが無くなっちゃったサクラが、必ず狂い咲きするかというとそうじゃない
さらに3つの条件が重ならないといけない。

田中教授はその条件をちゃんと説明しています。
理系の人って真面目ですから
そういう「条件」みたいなのを絶対言いますね

でも、番組ではそんな七面倒臭い事は一切カット

「このあと、神戸ではサクラが咲く」
これだけが強調されて、放送が終わっちゃいました。

えらいことになりました。

教授、気が気じゃありません。

あああっ、三つの条件ーーー

その時期になって
あちこちから連絡が入ります。

サクラが咲きました。

こっちでも、咲いています。

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ベゴニア

花カレンダー始めました

花カレンダー(6月)

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【6月】
6/1 ヒルガオ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
雑草なのに朝顔そっくり。お得ですね

6/2 ツルハナナス ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花がどうだっと胸を張っています

6/3 ユキノシタ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
妖精が一斉に飛び立って行くような

6/4 ハクチョウゲ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花びらの先にもう一工夫

6/5 もみじ葉ゼラニウム ページの先頭へ 年間カレンダーへ
花びらが上下で形の違う面白い花

6/6 オオキンケイギク ページの先頭へ 年間カレンダーへ
繁殖力が強すぎて、特定外来種。こんなに綺麗のに育てたら怒られます

6/7 カルミア ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ピンクのかたまりが、もこっもこっもこっ

6/8 アブチロン(チロリアンランプ) ページの先頭へ 年間カレンダーへ
コロボックルたちの必需品

6/9 花菖蒲 ページの先頭へ 年間カレンダーへ
明治神宮御苑の、花菖蒲園に行ってきました

6/10 コマツヨイグサ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ちょっとだけ宵を待っているんですね。けなげです

6/11 ムシトリナデシコ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
こんなに綺麗のに虫取っちゃうんだ

6/12 ムラサキツユクサ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
梅雨時の花ですよってことですね

6/13 カンパニュラ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
宮澤賢治みたいですね

6/14 ヒューケラ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ヒューーケラケラケラ

6/15 ユーフォルビアダイヤモンドフロスト ページの先頭へ 年間カレンダーへ
長い名前コンテストでは優勝出来そうです

6/16 ムラサキゴテン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
葉っぱも茎も花も全部紫。まさしくムラサキゴテンですね

6/17 トウネズミモチ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
林試の森公園で木のお勉強をした時見つけました。

6/18 フヨウ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
とても大きな花です

6/19 ビヨウヤナギ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ものすごい長いまつげ。美容の専門家ですから

6/20 ヤマボウシ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
綺麗な形。紙を4つに折って切って広げたみたい。ハナミズキの仲間で街路樹に多いです。

6/21 エレガンスリリー(ユリ) ページの先頭へ 年間カレンダーへ
自分でエレガンスって言っちゃってますね。良いと思います。

6/23 キンシバイ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
黄色くて梅の花に似ているから、金糸梅。梅の仲間ではない。

6/23 モリムラマンネングサ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
葉っぱかなと思うと途中から花

6/24 クチナシ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
渡哲也さん、こんなところに風車忘れてますよ
 

6/25 ジギタリス ページの先頭へ 年間カレンダーへ
近所の奥様に花綺麗ですねと挨拶したら、庭の中まで案内していただいて撮らせてくれました。

6/26 ブラックベリー ページの先頭へ 年間カレンダーへ
ブルーベリーの悪党版でしょうか。それにしちゃ綺麗な花です。

6/27 マツバボタン ページの先頭へ 年間カレンダーへ
確かにちょっと太めの松の葉っぱのようですね

6/28 ブルーサルビア ページの先頭へ 年間カレンダーへ
サルビアにも青バージョンがあったんですね

6/29 アジサイ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
出たっ。梅雨と言えばこれに決まってます。

6/30 シモツケ ページの先頭へ 年間カレンダーへ
向島百花園で教えてもらいました

自然教育園で贅沢な時間

池田山公園、庭園美術館で庭園三昧だ!
の続きね

自然教育園
いやあ困った。
「木」どうしよう。
えらいジャンルに踏み込んでしまった。

やりはじめて分かった。
こんなに色々あろうとは

色々というのは、木の種類もそうなんだけど
楽しみ方

町中は緑で溢れているから
木が多いのも知っていたし
元々巨木は大好きだったんだけどなあ。

ここまでとは。

そもそも、木がいる場所
森や神社仏閣。
 巨木で感動したいとなると、ここですね
街路樹。
 ウォーキングの最中により楽しみたいというのが元々の趣旨なので
 街路樹が見分けられるとどれだけ楽しいだろう
生け垣
 このジャンル。気がつかなかったなあ。
 自然の巨木とかもすごいって思うけど
 綺麗に刈り揃えられている生け垣
庭園、公園、庭木
 庭園って、日本庭園の場合、主役は花じゃなくて木になる
 公園は元々木が主役だし
 意外に庭木って道からすぐ見えるところにいっぱいあるので
 ウォーキングしているだけでも目一杯楽しめる

もちろん、ダブっているんだけど
木によって得意分野が違ってたりする
巨木だと、クスやスダジイ
街路樹だと、けやき、イチョウ、ハナミズキ
生け垣だと、カナメモチ、コウヤマキ、イヌツゲ
庭木に一番人気なのがシマトネリコだというのには驚いた
聞いたことない名前、ホームセンターか宅急便か
庭木の中で、コニファーというサブジャンルがあるのも知らなかった

植木屋さんはものすごく詳しいんでしょうね
バカボンのパパなんか、木の話を振られたとたん
キリッとした顔で饒舌に喋り出すでしょう。

花と比べ、全部緑だから
見分けをつけるのがえらい大変

結論から言うと、今回の自然教育園でのチャレンジでも
前回の林試の森公園に引き続きほぼ惨敗

特に森系は葉っぱが触れるところに無くて
「シラカシ」とか幹にネームプレートを付けてくれているんだけど
辿っていっても葉っぱははるか先

今回、事前に学習館みたいなところで図鑑を買った
電子書籍でいくつか図鑑を買ったんだけど
電子書籍は夏の日差しが強いときはほとんど見えず役に立たない

ネームプレートを見る
図鑑で葉っぱを確認
はるか先の葉っぱを見て、そうなのかなあ
太陽が照っていると眩しくて良く見えないし
下から見ると葉っぱの裏しか見えないので、かなり感覚が違う
たまに下の方から枝と葉っぱが出ているのを見ると超ラッキー

そういうことを繰り返していくのは間違いでは無いんだろうけど
おそらく、短期間である程度知りたいという
この取り組み自体が間違っている

経験の積み重ね

おそらくバカボンのパパ クラスになると
近づいて葉っぱを見ずとも、一目見て、モチノキでしょ
なんで? モチノキじゃん

クスノキだけは私もほぼ自信が持てるようになった
あとハナミズキ

植物って時間が違うんだと思う。
少なくとも一年は見ていただけないと、私の事はご理解いただけないと思いますが
と言っている気がする

ハナミズキを見分けられる理由はその木がハナミズキだと知っているから
4月に花カレンダーを初めて、ハナミズキの花は分かった。
毎日通勤している途中にある

となると花が散った後も
この葉っぱの感じはハナミズキね

くったりと垂れ下がってちょっと情けない感じ

町中で見掛けても、
あっ、情けない。ハナミズキだ!

このあと、落葉の季節になり
実を付ける季節になるとまた違った顔を見せてくれるでしょう

花、新緑、緑いっぱい、落葉、実

一連の流れでゆったりと理解する

シイとカシの見分け方なんて
この前の林試の森公園のスタッフの人だって
ドングリの季節にまた来ていただかないと

自然教育園では、おじさんが
どこどこの何がこうでねとスタッフさんに楽しそうに話しかけていた。
また、午後来ますね。
おそらく毎日来ているんでしょう。

必要なのは
考えるより、感じること
そして、繰り返すこと、続けること

物事すべてへの向き合い方は
こうないといけませんよ、って植物が教えてくれている気がする

我々動物からすると、植物って動けなくて可哀想って思いがちだけど

ただここにいる
ずっとここにいる

それが何か?
って言われている気がする

自然教育園で
ということで、図鑑を引きつつに特段の成果も無いまま進んでいって
森、また森

良いかぁ

日本アバウト党ですし

腰掛けられるところがいくつかある場所
二人くらいしか座っていなくて、すきすき

見上げると巨木だらけ
はるか上空の枝が、風で大きく右左
木漏れ日が、キラキラッキラキラッ
ピヨッ ピヨピヨッ

ああ贅沢だなあ

森の中にいる

せっかくだから
もっと贅沢な時間の使い方をしてみようか

ベンチに横になる
鞄が枕
顔に木漏れ日が当たる

そのまま すぅーっと

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ
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カンパニュラ アルペンブルー

花カレンダー始めました