快眠対策(一日のリズム)

サーカディアンリズム
人間の一日のリズムに、サーカディアンリズムというものがあります。
これは一日が25時間というリズムです。
もし、日光のあたらない部屋で時計なくずっとすごすと、一時間ずつ寝る時間が後ろにずれていくという実験に基づいたリズムです。
この話は結構有名で、睡眠にかかわる本では、レム睡眠の話と、サーカディアンリズムの話は必ず書いてあります。
このリズムは、修正可能なリズムでもあります。
光で修正できるのです。
朝、光を浴びることで、1時間のずれをリセットできます。
多少、本によって表現が違うのですが、蛍光灯の光ではだめで太陽の強い光をあびるべしというのもあれば、蛍光灯で十分というのもあります。
ただ、セロトニンのことを考えると、できるだけ強い光の方がいいのでしょう。(セロトニンはまた日を改めて)
また、睡眠のホルモン「メラトニン」に関しては、面白いことに、この「光を浴びた時」からスタートします。
メラトニンは眠気をつかさどるホルモンで、光を浴びた時から始めて約15時間後、6時起床だとするとpm9時に分泌され始め、眠くなってくるということになります。

体温リズム
面白いのが、人本来の一日のリズムとしてサーカディアンリズムとは別に、体温リズムというのもあるのです。
こっちは、24時間で体温が変化します。
起床から11時間後にもっとも高くなり、22時間後にもっとも低くなります。
こっちは結構頑固なリズムで、多少生活の乱れがあってもそのまま継続します。

快眠のために
快眠がえられないことがあるとすると、一番大きなのは、2つのリズムがぴったりと合わないことです。
毎日規則正しく生活を繰り返さずにいると、リズムのずれが発生して眠気のサイクルと眠るべき時のサイクルが合わなくなり、眠れないからさらにリズムが狂うということになります。
朝、同じ時間に起きて日の光を浴びてさえすれば、自律神経が仲を取り持ち、2つのリズムは寄り添うように流れていくはずです。
自律神経と体温、自律神経とホルモン(特にセロトニンとメラトニン)は強く関係しあっているからです。
さらに積極的に自ら自律神経を操作するためには、今までお話ししたように、適度な運動、呼吸法、瞑想をすればいいと思います。

快眠対策(極め付きは瞑想)

瞑想
いよいよダメ押しの瞑想です。
私の実感でいうと、まだまだ瞑想での本来の目的は達成できたことがありません。
「無心になる」ことです。
そんなこと本当に可能なんでしょうか。
別に取り留めもないことで、少なくともマイナスイメージではないのですが、何かは絶対に考えてしまいます。
そういう意味では、私の場合「瞑想もどき」かもしれません。
ただそんな「瞑想もどき」ですら絶大なる効果があるのが睡眠です。
寝る前に部屋を暗くして、15分間瞑想をします。
そのまま、暗い部屋のまま布団に入ると、見事にコロッと眠れます。
それでも寝つきが悪かったことって、どうしても思い出せません。皆無です。

瞑想もどきの方法
具体的な瞑想の方法は、また改めますが
とりあえず睡眠だけの目的であれば「瞑想もどき」で全然大丈夫

部屋を暗くします
あぐらをかきます
静かに目を閉じます
呼吸を静かに静かにします
マントラを心のなかで唱えます
できるだけ意味の無い言葉の方が良いです
私は本に書いてあったお勧めのマントラ「オーンナーム」(吸うとき)「スバーハー」(吐くとき)です。

邪念はいっぱい沸いてきますが、
良いじゃないですか。
本格的には後回し。
寝つきのためには、絶大なる効果があります。
瞑想の後は絶対に何もせずにそのまま布団に入ってそのまま寝ちゃってくださいね

速歩ウォーキングと瞑想の組み合わせは無敵です。
目的は寝つきだけではなく、よりよい睡眠で睡眠中に病気を治してしまおうということにあるわけです。
以前に書いた「睡眠再生工場」です
そうなるともっともっとレベルを上げて「深い眠り」にしたいのですが、寝つきだけで言うと本当に自信あります。

快眠対策(運動)

適度な運動
私の場合、ウォーキングです。
やはり、毎日できて適度な、となるとウォーキングが最有力候補でしょう。

なぜ適度な運動がいいのか
これは説明せずとも察しがつくとは思います。
疲れるからです。
疲れるとぐっすり眠れるのは皆さん体験済みだと思います。
ここでひとつ疑問がわきます。
睡眠って「疲労回復」にいい訳なので、疲れるって逆のことをしていいのか。
必要なのは「反動」です。
理屈的に言うと、眠るためには、自律神経の内、副交感神経が圧倒的に支配しなければいけません。
普通に考えると、運動は交感神経を優位に立たせるので逆です。
ここが、人間の体の面白いところで、交感神経に大きく振れると、副交感神経を活発化させ、バランスを保とうとします。
揺り戻しがやってくるわけです。
となると、重要なのは、時間帯と、山の高さです。
ちょうど揺り戻しがやってきたときに、眠れるよう、会社帰りの夜に結構速足で歩くと、うまくいきます。
私は、9時位に2駅前で降りて、速足で30分歩いています。
さらに、副交感神経がうまく揺り戻りできるよう、準備をしながら歩きます。
呼吸法です。
9対3の(最初は6対3でもOK)呼吸法で副交感神経「も」活性化しておきます。
そうすると、速足で歩いているのに眠たくなるという不思議な感覚が得られます。
揺り戻しは、山高くして谷深しというように、ある程度山がないとおきません。
結局、仕事のストレスは交感神経優位に働きますが、だらだらつづくので、そのまま寝る時まで反動がないままです。
「運動で」交感神経を優位にしておく必要があるのはそういうわけです。精神的な疲れでは反動がおきません。

適度である必要
運動は適度でなければ、体に害悪です。
活性酸素という毒素が発生しますので、体としてもそちらの対処が大変になり、眠たくなるどころではなくなります。
また、ウォーキングでも限度を超えると急に、有酸素運動ではなく無酸素運動に変わってしまいます。
これはダイエットとしても効果がなくなります。
無酸素運動では、脂肪分はエネルギー源とならず、糖分のみがエネルギー源になるからです。
では「適度な」とはどの程度なのか。
正確には、心拍数を測る必要があるのですが、分かりやすくいえば、鼻呼吸ができてる間は大丈夫です。
息が上がって口呼吸をせざるを得なくなったらAT(有酸素運動と無酸素運動の境目)を超えてしまいます。
無酸素運動になってしまうときつすぎて、完全に交感神経の世界になってしまい、副交感神経に戻ってこれなくなります。・私は、「鼻呼吸ができる一番早い速度」でウォーキングしています。

最後に寝る前に完璧に副交感神経に渡すため「瞑想」をします。
これでダメ押しになります。

その辺は、また次に

快眠対策(寝床では)

快眠対策
快眠対策のうちいくつかを話していきたいんですが
まずはコツ的なものから

意外に守れていない事が多いものです

寝床では寝る以外のことをしてはならない
本格的には運動、呼吸法、瞑想で、副交感神経の活性化を図る方向なんですが、一番手軽で、私が実践してみて一番納得できたのがこの方法です。
寝床は、寝るだけの場所として脳に刷り込ませることが重要
ところがよく考えると、寝るまでの間、スマホを見たり、本を読んだり。
今日は寝れないかもしれないと思えば思うほど、寝床にものを持ち込んでいました。

この対策はかなり効果があった気がします。
寝れるまでの時間が短縮しました。
まあ、ある意味当たり前かなとも思いますが、寝床でぐだくだいろんなことをやるというのは、習慣化してしまいます。

その時間がないから、寝床にはいるとすぐに寝れる。すごく自然な普通のことです。
でもそういわれるとそのことを書いた本を読むまでは、寝床で絶対に何か(スマホが多かったですが)していました。

「眠くなるために」本を読むという感覚があった時もありましたが、本を読んだり、スマホを見たりということは考えるための作業なので、交感神経が活発化するわけです。
寝るためには、副交感神経が活発化する必要があるので、もしたまたま本を読んで眠くなったとしても、そのあとのホルモン分泌に悪影響があり、疲労回復が十分でなくなります。

また、一番悪いのは光です。
画面自体が光っているスマホはもってのほかです。

寝れない時
どうしても寝れない時はどうするか。
寝れない時、もんもんとだけするのはつらいから、寝床でそれ以外のことをしてしまう。
これが正直なところでしょう。

寝床を離れましょう。
寝床=寝るだけのところを頭に刷り込ませるためには、これしかありません。
そして再度眠たくなったら、寝床に入ります。

正直、このことはちょっとしたコツ的なことで、本格的には、適度な運動+呼吸法が必要です。
さらに、寝る前に部屋を真っ暗にして15分間瞑想。
実践してみると、そのまま真っ暗な寝床に入って、即就寝。ほぼ間違いありません。
そのあたりのことは、また後日