[仏像の見分け方] 大黒天

仏像の見分け方シリーズ
今回も、前回の毘沙門天に続き、補足になります
以前に、七福神としてお話ししておりますので
そちらも読んでくださいね
大黒天はトップバッター

大黒天
大黒天は七福神の中でも一番人気
プロ野球で言うと大谷翔平
DeNAで言うと筒香嘉智
中日で言うと、 うーん おらん

見分け方

今の日本の大黒様を前提にお話しします。
烏帽子に袴姿
右手で打ち出の小槌を持ち、左手で大きな袋を左肩に背負います

米俵2俵に乗っかっています。
大黒さまの頭につけた頭巾は「上を見ない」という謙虚さを。
また二つの米俵は「二表で満足をする」という、欲を張らない清廉な心を示しているといいます。

打ち出の小槌の「槌」は「土」、すなわち米をはじめとした、
様々なものを生み出す「大地」を意味するのだと言われています。

袋の中身ですが、七宝(しっぽう)が入っていると言われています。
七宝とは物質的な宝ではなく
「寿命」、「人望」、「清麗」、「威光」、「愛嬌」、「大量」
という、精神的な宝物です。

ん?
気づかれました?

待て! でーこん
それで済むと思うなよ

そうなんです。
私も何度も数えたんですが
六個しかないですね

いっぱいネットで調べたんですが
どの記事も、七宝とは、寿命、人望、清麗、威光、愛嬌、大量
とだけ書いて、あっさり先に進んでいっています。
いつか分かれば、また書きますね
とりあえず、ここんところは、大人のお約束ということで。

打ち出の小槌
福の神は数々あれど
打ち出の小槌は振れば何でも出てくるというわけですから、最強グッズです。

見た目は太ったトンカチではありますが
スペシャルハッピーなグッズですよね
それひとつだけであとは何も要らない

その仕組みが摩訶不思議だと思いませんか
3Dプリンターだって材料が必要です
何もいらない。ただ振るだけ。

出てくるものに何らかの制限はないの?
いえ
大きなものから小さなものまで
動かす力だ、ヤンマーディーゼルです。

一体全体、どこから出てくるというのか
出てくる穴が見当たりません。

ちょっとちょっと、今どこから出た?
もう一回ゆっくり振ってみてもらっていい?

さらに
ものだけじゃなく
願い事まで叶います。
一寸法師は、これで大きくなりましたからね。

新ジャンル
見分け方の最初に「今の日本の大黒様を前提に」と書いたのには理由があります。

仏教の天部にいる大黒天は
そもそも七福神の大黒様なんだろうか

最初にリンクを書いた前に書いた記事で
大黒天は、古事記の大国主命(おおくにぬしのみこと)と同一視されて
大きく変貌を遂げたと書きました。
大黒=大国

大きく変貌、があまりにも大きいんです。
元の大黒天はこれ

違いすぎるでしょう。

同一視と言っても
一方が仏教で、一方が神道
大国主命は、神道で言えば、天照大御神(あまてらすおおみかみ)に次ぐナンバーツーの超大物

例えば、大国主命を祀っている神社に
大国主命と大黒様は一緒ですよね
と聞くと

いえ別物でございます。
と必ず否定されます。

何と言っても大国主命は超大物ですから
大黒さんなんぞと一緒にせんといて
って事なんでしょう。

おそらく、仏教側でも、大黒様の置物をみて
これ、大黒天と言われても・・
になるんでしょう。

さあ、困った宙に浮いちゃった。

でも、まがい物扱いするには、あまりにも人気が出ちゃった。

日本初のお札の肖像は何と、大黒様です。

日本国が正式に認めております。

これはもう新ジャンルなんじゃないでしょうか。
仏教や神道を越えた新たな、七福神という信仰。
そのリーダーが大黒様

ハッピーな初夢を見る方法

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。
皆さまに支えていただいてのでーこんでございます

今日は、お正月らしい初夢のお話

初夢
初夢っていつ見る夢のこと?

色々説があり
時代によっても、地域によっても違うようです

言葉通りで考えると
大晦日に寝て、元旦起きるまでに見る夢が、新年初めて見る夢

だけど、江戸時代は元旦は休んで2日から通常の生活
その通常の生活が始まるのが年が始まったということで
年が始まって最初の夢。すなわち2日から3日にかけての夢が初夢

そもそももっと前の時代に初夢という考え方が始まった時は
節分に見る夢が初夢だったらしいんだけど。

総合して、ゆるく考えて
3が日までで
初めて見た夢(覚えている夢)ってことでいかがでしょう。

夢を見る方法
夢って見たり見なかったりだけど
若い頃、ちょっとだけ夢占い的な事をやろうとしたことがあって
その時実験して分かったことがある

夢ってすぐ、毎日見れるようになります。
実は夢は、必ず毎日見ているんだけど
起きて、すぐによほど印象深い夢でない限り
忘れちゃうから、見てないように思うだけ

その時は、毎日夢を見れるようになりました。

どうするかというと、枕元にメモ帳を置いておいて
起きたら、夢をすぐに書き留める

そうすると、すぐに慣れて
毎日夢を見れるようになります。

ただ、そのあとすぐにやめちゃったのは、
意味がないことが分かったから

フロイトとかが、夢判断みたいなことを言って
深層心理に繋げてうんぬん言ったことが有るけど
自分で実験してみたら、あることが分かった。

夢は何にも暗示していませんし、夢の内容は何も意味していません

見た夢って、必ず前日に、同じ場面が現実に短い瞬間として存在している

それが自分にとって
興味深いことか
やりたいことか
印象深かったかと
全く関係無く
単純に断片的に、そのシーンが現れる

いくら分析してもその前日のシーンが
自分の心理とは全く関係無く
単純にランダムに出てくるだけのこと

それが分かったので
つまらなくなって
夢を書き留めるのをやめちゃいました。

話を戻して
すみません
味もそっけもない結論で。

初夢の話でしたね

初夢はそんな結論じゃ
文字通り「夢がない」ので
きばって良い夢を見ましょう。

一富士二鷹三なすび
よく、一富士二鷹三なすびと言いますね

「駒込富士神社」の周辺に鷹匠屋敷(現在の駒込病院)があり、駒込茄子が名産。
当時の縁起物として「駒込は一富士二鷹三茄子」と川柳に詠まれた

「富士→無事」、「鷹→高い」、「茄子→成す」の意味から
縁起が良いものとされ
初夢に繋がっていった

ただ、長い間生きていますけど
いやあ昨日初夢でなすびを見てね
とか、話している人を見たことがない

彼女と結婚する夢でね
とか
大学に合格する夢を見たよ
とか

そんなのが良いよね

宝船
万が一、縁起の悪い夢を見たとき用に
昔の人は良いことを考えた。

明日ゆっくり、その話はするとして

まず、結論としてどうすれば良いか

紙に宝船の絵を書きます。
船っぽいものが書いてあれば何だって大丈夫。
絵が下手な人は、それがばれないように
台形をひっくり返した記号的なものにしておきましょう。

その紙に、以下のような短歌をひらかなで書きます
なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
(長き夜の 遠のねむりの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな)

これ、上から読んでも下から読んでもおんなじ、回文になっています

枕の下に置いて寝ます

そうするとあら不思議
縁起の良い夢が見られるのです。

万々万が一
悪い夢を見ちゃったときに威力を発揮します。

その紙を川に流しちゃえば
無かったことになります。

何とも便利ですね。
おまじないとお祓いがセットになって二倍二倍。
テレビショッピングのようなお得感ですね

もしよろしければ、私が作った画像を印刷してお使いください。
takarabune

明日、宝船についてもう少しお話しします。

宝船で良い夢見よう

どんな初夢を見られましたでしょう。

まだ見てない?

ではまだ間に合いますね。
おまじないを試してみてください。
弁天さんと仲良くなれる夢を見れるかも。

今日は昨日の続きで、宝船になります。

宝船
そもそも、宝船の始まりはというと
昨日お話しした、悪い夢を川に流そうという発想から。

日本人は何があっても
「水に流す」という発想が出来て素晴らしいと思っているんですけど
その一環ですね

回文
昨日お話しした、回文の短歌をもう少し解説していきましょう。

なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
(長き夜の 遠のねむりの 皆目ざめ 波乗り船の 音の良きかな)

なーみをチャプチャプチャプチャプかき分けて

ああ、船に当たる波の音は良い音だなあ
という下の句は良いとして

上の句はちょっと不思議
そんな音聞いていると、みんな目覚めちゃうよ
えっ?そうかな
むしろ寝ちゃうよね
うつらうつら

無理して上から読んでも下から読んでもおんなじ回文にしているわけだから
文句言うな!でしたね

失礼しました。
起きちゃいます起きちゃいます。

言葉遊びが色々入っています。

「なみのりふね(波乗り船)」と「みのり(実り)」
「とおの(遠の)」と「とおの(十の)」、
「長き夜(夢見が続く)」や「長き世(長寿)」

長寿と船が読まれているとなると
当然、宝船のテーマソングとして採用されるわけですね。

七福神が宝船に乗った訳
最初の、船で悪い夢を流そうという発想は
船で、幸せが海の彼方からやって来るという風に
形を変えていき
宝船発想に結び付いていきます。

最初は米俵だけ積まれてたんですが
乗組員として採用されたのが七福神です。

身の回りには良いことなんてないけれど
いつか、海の向こうから幸せはやって来るのだ

これは、白馬に乗った王子様的発想で
ある意味ベーシックな発想方法かも知れません。

なぜ海の向こうからなのか

七福神の代表格、恵比寿が如実に表しています

恵比寿さんは、もとは誰かという事で蛭子命(ひるこのみこと)説と事代主命(ことしろぬしのみこと)説に分かれました。

恵比寿さんは捨て子だけど


どちらにしても、古事記では海の向こうに行ってしまう。

いつか船に乗って帰ってきて、我々に福をもたらしてくれる
恵比寿さんはその信仰の最たるものです。

そもそも、えびすという発音は「夷」や「戎」と書いて海の向こうの異民族のこと
船に乗ってやって来る必要があります。
鯛釣ってるしね。

では、その他の6人は?

実は、恵比寿さんだけが日本人で
あとの6人は外国の神様
インドと中国です。

船に乗らないとそもそも日本に来れないんです。

背景
さらにいうと、福は船に乗って外国からやって来るという
イメージづくりが必要でした。

天皇を中心とする、日本の支配者層は
渡来人、すなわち、始めから日本に済んでいた人ではないからです。

説は分かれてはおりますが
普通に考えて
釈迦がインドで生まれた頃って
日本では弥生時代が始まったばっかり

むちゃくちゃ差があります。

鉄を作る技術等々優れた技術をひっさげて来た人たちに
かなうわけがありませんよね

でも
長く長く暮らしてればもうそれは日本人だから
全然問題ないと思うんですけどね

カモフラージュのために
古事記を作って、もともとここにいた神様ですよ
って物語を作ったりしてる

私個人的には
帰るところはないんだ
ここが私たちの国なんだ
と前向きな主張だと思っています。

ということがあるので
福は船に乗ってやって来る

良いんじゃないでしょうか
結果として、この豊かな国が出来上がった

ハッピーニューカントリーですね

布袋さんはただの貧乏人

しんがりは、布袋さんにしました
七福神を一人ずつ紹介しようと思ったのは、この布袋さんに魅せられたからなんです

神じゃないのに
布袋さんは、唯一実在の人物。
中国の和尚さん。
もっというと貧乏な坊さん。
正直言って乞食に限りなく近い。

着物ははだけ、でっぷりとした腹が出ただらしない格好。
大きな袋を持っているのは、大黒さんのように袋から願ったものが出てくるというたぐいのものではない。
人に恵んでもらったものを少しだけ食べて、残りは袋の中に入れておくため。
本名は別にあるが、大きな袋を持ち歩いているので、通称、布袋和尚。
各地を転々とし、施しを受けながら生活をしていた。

なぜ七福神なのか
あり得ないです。
すごい。とてもすごい。
神でも何でもない。ただの人間。
しかも、貧乏。
福の神とは正反対。
この人を七福神に入れようという考え方がものすごいと思う。
江戸時代の何とかいう偉い人が、どうしてもこの違和感のある布袋が気に入らず、
七福神に入る資格無しとして運動を繰り広げたらしいが結局は外れなかった。

ひととなり
ただの貧乏人なのに各地でやたらに人気者。
みんなに愛されていた。
本人にも回りの人にも笑顔が絶えなかったという。
回りにいっぱい子供が寄ってきて、いつも子供をいっぱい引き連れて歩いていた。

雪の降る日に布袋さんの回りだけ濡れなかったという
予言したものがピタピタ当たったとか
橋の欄干の上に膝を立てて座ったとか

どうでしょう。
こういう人がいたら、逆に何かあるぞと。
何でいつも笑顔なんだ。子供にかこまれているんだ
ひょっとして、あんななりをしているけど、きっと名のある人に違いない、みたいな。

弥勒菩薩(みろくぼさつ)
布袋さん自身は弥勒菩薩が好きだったらしい。
弥勒菩薩についての書き物を残している。

弥勒菩薩は釈迦没後、56億7000万年後に登場し、世界を救うと言われている超ウルトラスペシャルな仏様。
となると、急に、布袋和尚は弥勒菩薩の化身だってことになってしまう。

そんなアホな、なんだけど。

庶民の思いと福の神
福の神って、もっと富が欲しい、もっと長生きしたい、もっと出世したいという願望を具現化するもの。
良く言えば、福かもしれないけど、悪く言えば欲。

そんなの神様に頼らず自分で何とかすれば?
みたいな抵抗感や
そもそも福を得ることが幸せなの?って
そもそも論。

貧乏でもええんちゃう?
メタボでもええやん
本人が幸せやったら
いつも笑顔が絶えないみたいな人生なんだったら、他になんも要らんのと違う

そんな福の神に対するアンチテーゼみたいなものが、布袋なんかもしらん

庶民はほんとに、大金持ちや、超長生きな仙人や、絶対に負けない武将や、何でもできちゃう超多才で美人なスーパーウーマンになりたいんだろうか
ひょっとすると、そんなものには、憧れてないのかもしれない。

仕事も家も財産もなーんもなくても、ただただ笑って生きていける
そんなおバカさんに憧れているのかもしれない

何がすごいって、そんなアンチテーゼが七福神の中に存在していること。
明らかにおかしいその存在を福の神だと言い切っちゃっていること。

布袋さんは今もスーパーマン、スーパーウーマンと同じ宝船に乗り込み
明らかな肥満体をさらけだし
根拠のない自信に満ちあふれ、ガッハガッハと笑い続けているのだ。

俺にまかしとけぃ
ってね