今日も日本語の違い、いってみましょう。
「おざなり」と「なおざり」
これ、大の不得意です。
どっちがどうか、毎回分からなくなります。
使おうとして、ギクッとして、いつも違う言葉で置き換えてきました。
今日、結論を出しましょう。
いい加減、という意味では共通している。
仕事をおざなりにする、と
仕事をなおざりにする
さあ、どっちの方がましでしょう。
「むす」と「ふかす」
どちらも漢字は同じ「蒸」を使う。
さつま芋をふかす、というけど
さつま芋を蒸す、ってあんまり言わないね。
じゃあ、シュウマイは?
むすかなあ
いったい、どう違うんだ?
「ゆでる」と「煮る」
同じく、料理の関連です。
これは、簡単ですね。
全然違いますよね。
全然違うと思いながらも
違いを説明してください、と言われると困りません?
◆◆◆ 答 ◆◆◆
「おざなり」と「なおざり」
おざなり、は適当にやって終わらせる様子。
なおざり、は手を加えずに放っておく様子。
適当でもやった方が良いでしょうから、おざなりの方がましかな。
なおざりの方は、なおざりにする
語源は、
おざなりは、江戸時代、宴会のお座敷を表面的にとりつくろう様子に由来している。
お座、になりがくっついた。
なおざりは、古文の、なほ+あり、変化したもの。
まだあるから、ほっといてもいいんじゃない、って感じ
語源まで分かると、はっきり違いが分かりますね。
これで幸せに生きていけます。
「むす」と「ふかす」
ふかす、は蒸気と圧力によって材料を柔らかくする調理法。
むす、は蒸気と、その熱によって調理する方法。
柔らかくするところにポイントがある。
ほくほくになるのがふかすなので、さつま芋以外には使わないんじゃないかな。
人間はほくほくにはならないので、蒸し風呂はあってもふかし風呂はない。
あったら楽しいですね。
骨まで柔らかふかし風呂、さあ寄っといで
東のふかす、西の蒸す、って話があって、微妙ではある。
記憶をたどって、関西での子供の頃を思い出そうとするけど
定かではない。
さつま芋はふかすだったような、気もするんだけど。
「ゆでる」と「煮る」
どちらも、食べ物を湯に入れるところまでは一緒。
大きな違いのひとつは、
煮る、は水分が料理の一部になることが普通だが
ゆでる、は水を捨てる。
おでん、シチュー、鍋物は煮る
野菜や乾物はゆでる。
また、ゆで卵と煮卵の違いのように
煮るは味付けをすることで材料に味が染み込んで味や色がついてくる。
関西でのゆで卵
ところで、ゆで卵と言えば関西では、みぬきと言います。
ゆで卵というより、みぬきという方が
自分は関西人、っていう感じが強くして大好きでした。
鶏肉の事をかしわと言うようにね。
そう、あの、みぬき事件の日までは。
東京で、関西から出てきている人の中で盛り上っていました。
色んな事で、そやねそやねと。
私が、ゆで卵をみぬきって言うよね
と言うと
みんなが
いいや
にぬきやん。
えっ? もう一回ゆうて
みぬきってなんよ。
にぬきやん。
煮るに抜きで煮抜き
そんなアホな。
身抜きちゃうのん?
身、抜いてどないすんのん
身抜いたら白身ばっかりやがな。
ガーンです。
どう考えても分が悪い。
確かに身抜いたらあかん。
そやけど、
ちっちゃいころから、ずっとみぬきやったのに。
実家に帰ったとき、姉ちゃんと妹に聞いてみた。
すると、ビックリする答が帰ってきた。
そう言われると、そうやね。
どっちなんやろ。
にぬき? みぬき?
えっ?迷うような事か!
ずっと、みぬきって言うてたやん
えっ、誰が?
そんなんゆうてたん?
あっ、思い出した。
ふんふん
ゆで卵や。
アホか
兄弟やっとれん。
ネットで調べると
今回、改めてWEBで調べてみると
煮抜きって書いてある。
みぬきと呼んでいることもあります。
煮抜きが訛った方言とかんがえられます。
と書いてある。
訛ってたと言うこと?
悲しいです。
証人の母さんは、もう亡くなっていて聞けません。
漢字でこられると、もう勝ち目はありません。
こうなったら、
1つしか主張ポイントはありません。
みぬきの方がかわいいやん。