(8/17のことになります)
玉川上水
何だか玉川上水で勢いついちゃっています。
昨日ちょこっと、曙橋まで行きました。
今日は天気も良いし、その続きだっ
テレビでは、猛暑で危険マークがついていて
不要不急の外出は避けましょうと。
不要ではありませんが、確かに不急と言われれば、まあね
でも、せっかくとったお盆の4連休を台風だカミさんだで、ぐだぐだ過ごしているわけですよ。
濡らして冷蔵庫で冷たく冷やしたタオルを首から下げていくと言うことで
何とかご勘弁いただけないでしょうか。
さあ、曙橋
車で行っちゃダメなのでバス。
小金井橋で降りて、違うバスに乗り換えて、曙橋の近くまで行きましょう。
ん?
参った。
我ながら自分の頭の悪さにくらっくら来ます。
昨日、逆方向とは言え、時刻表を確認して本数がないことは分かっていた筈
一時間後かいっ
何で自信満々に、バスを乗り換えれば良いと思ったのか
結論的には曙橋まで歩くしかないわけですが
だったら、昨日の「ちょっとでも進めておこう」、は
全く意味がなかったことになってしまいます。
結論は分かっているので、気持ちを切り替えましょう。
ゴー
途中、桜を3人で調べている人がいました。
おっ
これは知ってるで。
今から10年かけて、玉川上水を改善しようプロジェクトだな
なんせ、こっちは2日連続で歩いてます。
桜を調べておられるんですか。
はい
どうですか。調子良いんですか?
いえ、こっちの道側はもう老木で
上水側に若い桜を植えていっているんですが
管理が悪すぎて、全然育たないんです。
もう、計画から3年遅れで
我々、一本ずつ現状を調べて
データを行政側に提出して
もっとちゃんとやってくださいと言おうとしているんです。
びっくりしました。
てっきり行政の人達かと思っていたら
民間ボランティアの人だったんですね。
よろしかったら、こちらのホームページも見てみて下さい。
名勝小金井桜の会、というようです。
http://koganeizakura.com/index.html
曙橋に着きました。
一回来ているので、写真を撮ったり看板をじっくり見ないというのがありません。
そうすると、結構あっと言う間でした。
30分。
曙橋の鯉たちも元気。
さあスタートだ。
全般的にこんもりして、ほとんど川面が見えませんが
所々、橋から眺めて川が見えたりします。
今日の一番の目的は、分水を確認すること。
玉川上水。このルートには深い意味があった。
で書いたように、
分水は武蔵野台地全体を潤す血管のようなものだと分かりました。
江戸好きの私としては、
これはもう、分水の確認は、しなければならない「仕事」のレベルになりました。
千川上水
いきなり大物です。
6上水のひとつでもあります。
清流復活プロジェクトで野火止用水と共に清流が復活しています。
平成元年3月です。
玉川上水の碑というのもありました。
こっちが千川上水側
こっちが本流側
本に出ていた図面だとこんな感じ(ぼやけていてすみません)
ここには、水衛所というのもありました。
点検や清掃のために人が常駐しているところ。
境浄水場
玉川上水のすぐ横にあるので玉川上水の水を使えば良いと思うんだけど
地下水を汲み上げて使っている。
昔から、今の武蔵野市は地下水が豊富だったらしい。
広大な土地です。
数年前から、内部見学会が中止になって、今は一切公開はしていないらしい。
そこを何とか、と頼んでみようと思いましたが
そもそも誰もいませんでした。
國木田独歩、文学碑
武蔵野と言えば國木田独歩ですね
品川分水
水の入り口自体は、こんもりしすぎて確認できませんでしたが
すぐあとにある本流側の堰(せき)がこれ
本にあった図面ではこう
だんだんコツが分かってきました。
玉川上水の分水の見つけ方
本流側にある堰を見つければ、そのすぐ上流に分水口がある
分水に入れる水量の調整をしたんでしょうね。
かなり流域面積の大きい、大物です。
いちょう橋
いちょう橋とぎんなん橋が隣り合って2本というのがお洒落。
そしてここに、中島飛行機関連の碑が。
中島飛行機は以前調べました。
零戦を作った飛行機会社
空襲に関する講演でとても驚いた
三鷹
三鷹駅の近くへ来て、基本は暗渠で潜るんですが、
その一部を上に流して遊歩道にしてくれているところがありました。
ということは、水を触ることが出来ます。
玉川上水をさわれるのは、小平監視所の所とおそらくここだけ。
太宰治
この辺りに太宰治が住んでいました。
おそらくこの辺で玉川上水に身を投げて自殺しています。
不思議だなあ。
今の流れでは到底自殺出来るほどの水量がない
死体が発見されたときの写真を見ても、ここで自殺するには難しい気がする
よほど、薬を飲んで意識がほぼ無い状態で入水したんだろうか
太宰治の遺作、グッドバイを読んだことがあるけど
大爆笑出来るコミカルなものだった。
絶世の美女なんだけど、口を開くとガラガラ声で喋る言葉がことごとく下品で
みんな幻滅してしまう人がいる
主人公が、縁談を断るためだったか、その美女に
恋人であるかのごとき芝居を打ってもらう。
絶対人前で喋らないように言い聞かせたのだけれど・・・
・・・は、本当に・・・で、そのまま自殺するから続きが分からない。
誰か続き書いてくれないかなあ。
それまでの太宰治だったら分かるけど
こんな大爆笑出来る作品の途中で自殺出来るもんだろうか
タイトルは、グッドバイなんだけど。
まだまだ、玉川上水の旅は続きます。
続きは明日ね。