ツッコミ。練習問題で力試しだ

ツッコミ術の本を色々紹介してきました。

いよいよ集大成。
この後、本に書いてある、練習問題をやっていきましょう。

練習問題「忘年会」
忘年会はボケとツッコミの宝庫ですね。
1年間の修行の成果を見せつけてやりましょう。

上司 「じゃ、全員がそろったところで乾杯するか」
あなた「そうですね!」
上司 「今夜は無礼講だから、みんな遠慮しないでどんどん飲めよ。心配しなくても、
支払いは全部、こいつ (あなた)だから!」
あなた「〇〇〇〇〇!」ツッコミ①
上司 「乾杯の音頭は、山田が取れ。おまえは今年入社したばっかりなんだから、いろ
いろと言いたいことがあるだろう?」
部下 「いいですよ部長、そんなの!」
上司「いいから言えよ。おまえの音頭で今年を締めてくれよ」
部下「わ、わかりましたよ。では僭越ながら、私が乾杯の音頭を取らせていただきま
す。えーと、えーと。ちょっと待ってくださいね。何を言おうかな。えーと,えーと
あなた「〇〇〇〇〇!」ツッコミ②
上司 「あぁ、うまい! こうやってうまいビールを飲むと、また来年もがんばろうっ
て気になるわ!」
あなた「おっしゃる通りですね!」
上司 「みんな、あけましておめでとう!」
あなた「〇〇〇〇〇!」ツッコミ③
上司 「おまえ、さっきから俺に強くツッコみすぎだろう?何様だよ、おまえ?」
あなた「〇〇〇〇〇!」ツッコミ④

答えまでにスペース入れますので
ぜひぜひ、ご自身なりのツッコミを考えてみてください。

大丈夫。
正解なんてないんだから。



















どうでした?

本に書いてあった答えと
お恥ずかしながら答えを見る前に私もやりましたので
私なりのツッコミを紹介していきたいと思います。

ツッコミ①
上司 「今夜は無礼講だから、みんな遠慮しないでどんどん飲めよ。心配しなくても、
支払いは全部、こいつ (あなた)だから!」
あなた「〇〇〇〇〇!」

いきなり来ましたね。
部長もやる気マンマンです。

こういうのって、まずは乗っちゃうのが一番楽かなと思いました。
私なりのツッコミは
■はーい、そんなはした金。田舎の山さえ売れば、ってあるかい、そんなもん!
ツッコミの種類でいうとノリツッコミです。

部長のノリノリな感じを察するに
今日はいっぱいボケてくるぞ
部長に直接ツッコミ返すのは、ここぞという時に置いとこう、作戦でもあります。

本はというと、三つあげてあります。
◆なんで私が払うんですか。お金ないですよ、私
という、極めてオーソドックスな指摘ツッコミか
◆コラー!勘弁してくださいよ、部長
という、擬音ツッコミ

なるほど、擬音ツッコミって便利かも。
もうひとつは
◆なんで私が払うんですか。の指摘ツッコミのあとに補足説明で
この場で一番偉い部長、お願いしますよ
と、部長を持ち上げておく。
なるほど

であれば
この場でダンットツに一番偉い部長、お願いしますよ
ぐらい茶目っ気出しても良いかも

ツッコミ②
部下「わ、わかりましたよ。では僭越ながら、私が乾杯の音頭を取らせていただきま
す。えーと、えーと。ちょっと待ってくださいね。何を言おうかな。えーと,えーと
あなた「〇〇〇〇〇!」

これは勉強した成果。
分かりましたよ。
すかしツッコミですね。

私なりのツッコミ
■はいっ。拍手ぅぅぅ(パチパチパチ)

本だと
◆かんぱーーーい!

なるほど
私のツッコミだと再度後輩に「かんぱーーーい」を言ってもらわなければならず
小声でどううながすかという、難しい問題を残してしまう。
ここのすかしツッコミは、素直に「かんぱーーーい」な訳ですね
勉強になります。

ツッコミ③
上司 「みんな、あけましておめでとう!」
あなた「〇〇〇〇〇!」

出たっ、コテコテ
ここ勝負ですね。
部長も「さあ来いっ」です。

私なりのツッコミ
■本年もよろしくお願いします。ってなんでやねん!

うーん
勝負だとは思いつつも良いのが浮かびませんでした。

本はさすがです。
◆まだ年明けてないですよ。お坊さんは鐘突く棒すら握ってないですよ。
あるいは
◆おめでとうございまーす。ってコラ! まだ年明けてないですよね。明けてるんだったらお年玉替わりにここの支払いお願いします。
要は、相手が意図的に大ボケをかましているときは
声を張って、強めのツッコミをして大丈夫ということ。
部長に対しても「コラ!」もOK。
ここで、ここまで膨らますわけね。

あるいは、大ボケであることを逆手にとり
敢えて、少し間を取って
◆・・・部長、もう酔われてますか?とすかしツッコミ。
うん、これも良い。

ツッコミ④
上司 「おまえ、さっきから俺に強くツッコみすぎだろう?何様だよ、おまえ?」
あなた「〇〇〇〇〇!」

これ、難しかったなあ。
問題が悪いんじゃないの?ってグチリたくなるくらい。
部長、最後までボケてよ。

まあでも、勿論現実のケースでは、最後までボケてくれるとは限りませんからね。

私なりのツッコミ
■今日は素敵な無礼講っ

本の答。
◆さっき、今夜は無礼講って言ったじゃないですか。

まあ、そうですね。
無礼講しか返しようないです。
他に良いのあったら教えてください。

ツッコミ。種類を変化させて楽しもう

ツッコミ術から
前回は素人がおかしがちな間違いでした

・声がおかしい
・タイミングがおかしい
・セリフがおかしい
・ツッコミの種類がおかしい

のうち、最後の
ツッコミの種類に行きます。

ツッコミの種類
ツッコミは、同じようなセリフを繰り返しちゃいけません。
多いのが、指摘するだけの単調なツッコミが続くパターンです。

悪い例
先輩 「おまえ、ずいぶんと機嫌がいいな、今日。
浮気相手となんかいいことあったの?」
あなた「してませんよ、浮気なんか! 私は妻一筋ですよ!」
先輩 「そういうこと言う奴に限って、陰で浮気してるからな」
あなた「してませんよ、浮気なんか!」
上司 「あ、おまえ、浮気してんの?」
あなた「してませんよ、浮気なんか! 部長まで何おっしゃるんですか!」
上司 「もうすぐ出るボーナスも、どうせ浮気相手との海外旅行に使うんだろう?」
あなた「使いませんよ、そんなことに!」
先輩 「俺と部長も、一緒にオーストラリアに連れて行ってくれよ?」
あなた「だから使いませんよ、そんなことに!」

こりゃ確かにダメですね
冷静に文章にしたのを第三者の目で見るとすぐ分かりますよね

ただ、短い時間の間に会話が流れていく当事者となったら
まあ、こうなりがちだなぁというのも分かる

紹介してきたようにツッコミには10種類の「型」があります。
相手のボケを輝かせるために、ボケに応じて種類を変えていく必要があります。
機嫌が良いな→浮気相手と良いことあったの?なんて
かなり意欲満々のボケで
さあ、これからボケとツッコミの楽しいやり取りを始めましょうね
という、発車ベルみたいなもんですから
そのまま返してどうすんねん、ってことですね。

良い例
先輩 「おまえ、ずいぶんと機嫌がいいな、今日。
浮気相手となんかいいことあったのか?」
あなた「コラー! 浮気なんかしてませんよ! 私は妻一筋ですよ!」【擬音ツッコミ+指摘ツッコミ】
先輩 「そういうこと言う奴に限って、陰で浮気してるからな」
あなた「毎日すぐ帰ってますよ、私!
 帰りに毎日妻の好きなプリン買って帰るんですから!」【倒置ツッコミ+広げるツッコミ】
上司 「あ、おまえ、浮気してんの?」
あなた「そうなんですよ、ってなんでなんですかー
部長まで何おっしゃるんですか!」【ノリツッコミ】
上司 「もうすぐ出るボーナスも、どうせ浮気相手との海外旅行に使うんだろう?」
あなた「海外行けるほどありましたっけ、うちのボーナス!?
 いい犬一匹買えるか買えないかぐらいの金額でしょ!?」【疑問ツッコミ+たとえツッコミ】
先輩 「俺と部長も、一緒にオーストラリアに連れて行ってくれよ?」
あなた「すいません,用事思い出したので仕事戻りますわ!」【すかしツッコミ】

いやあ、プロですな
ツッコミの10種類がちゃんとお勉強出来ていての技ですね

キレる?
最近、飲み会で出た話
ある社長
温和でユーモアのある楽しい社長
滅多に怒ることがないけど
人生に2回だけキレた、という話。

蕎麦屋である女性社員
今日の社長あんまり面白くないですね

社長にそんなこと言えるくらいだから
かなり風通しの良い、楽しい職場ですね

言うねえ君は、
みたいなことでワッハッハ

そこで終わってりゃ良かったんだけど
何かにつけて同じことを言う

今日の社長あんまり面白くないですね

10回ぐらい言ったと。

まあ、この手の話は大体盛っているので
本当は5~6回なんでしょうけどね

その社員も最初笑ってくれたから
舞い上がっちゃったのかも知れません。


最後にキレちゃった。

どう見たって女性社員が悪い
そりゃ、そんだけ繰り返されりゃ、キレるわな
と思いながら聞いてた。

でも、今日のこのツッコミの話を整理しながら
あれ、ひょっとして違う見方も出来るな

そう
ツッコミの種類が足りなかったんじゃないか。

早々にツッコミの種類を出し尽くして
後は笑いにもって行けなかった。

四国出身で、ボケとツッコミの分かる社長。
途中で、
あかん、ツッコミの種類もうない、って意識になってれば

今日の社長あんまり面白くないですね
(ほんまや、今日調子悪い。ツッコミのバリエーション、もう思い付かん)
と思えたかも

少なくとも、キレる方向にはいかなかったろう

ツッコミはどうにも好きになれない
と思っている人は
ツッコミって人を攻撃することだとイメージしているかも
逆に攻撃をうまくかわすツッコミだってある訳です

ラインが続いて止め時に困ったとしましょう
言葉を送らず、スタンプだけ送るってのが
はい、これで終わりね、って合図に使っている

良い例の
最後のすかしツッコミなんてのは、見事で
笑いを誘いつつも、ラインスタンプの役割を持つ

これがやれてれば
万事ハッピーだったんでしょうね

おっと、もっと良いの思い付いた。
社長が唐突に、布団がふっとんだ級のコテコテのギャグを言う。
おそらく一堂対応に困って目が泳ぐ

コラーっ
ここやろ
ここで、さっきの言わんかいっ

どっかーん
のまま
ここで、終止符。

つくづく
ツッコミってコミュニケーションの万能ツールだなって思う。

ツッコミ。キレと流れで勝負。

ツッコミ術から
前回は素人がおかしがちな間違いでした

・声がおかしい
・タイミングがおかしい
・セリフがおかしい
・テンションがおかしい
・ツッコミの種類がおかしい

のうち、声とタイミング
今日は、タイミングへの補足と
セリフに行きます。

早すぎるタイミング
前回、遅すぎるタイミングの話をしました。
今回は、早すぎるタイミング。

おいおい、早くせいと言っておきながら
早すぎるとは何よ

要は話の腰を折るってやつです。
特に相手が明らかにボケている場合
話の腰を折っちゃだめ

最後までボケさせて

ツッコミは愛なんです
はい、よく分かりましたよ
とてもいいボケでした
という称賛の、
お褒めの言葉こそがツッコミなわけですから

相手がもうちょっとボケたがっているのか
ツッコミ待ちなのか
愛をもって接すれば
おのずと、この切れ目が「、」なのか「。」なのか
判定できる筈

これって、ツッコミに限らず
普通の会話でも絶対に必要ですね
相手に呼吸を会わせるってこと。

セリフ
セリフが長すぎるのはキレが悪くなります。

先輩「今日は部長が出張でいないから、みんな伸び伸びだな」
あなた「正直、そうですね」
先輩「おまえ、俺がいないときも、陰で同じこと言ってんだろう」
あなた「言ってませんよ、先輩がいないときにそんな陰口なんて。私が陰で先輩の事をそんな悪く言うわけないじゃないですか」

ながーっ
です。
ここは、先輩が欲しいのは、言っていないの一言だということに気づく必要があります。
おそらく、次に行きたいんだなと。
流れを読み取るということです。

先輩「本当かよ。どうせ「あいつは一番仕事が出来ないくせに、一番偉そうにしてやがる」とか言ってんだろう」
あなた「言ってませんよ。先輩は仕事が無茶苦茶出来るのにそんなこと。誓って言いますけど私は陰で絶対そんなこと言わないです。」

なんで、こんなに長くなっちゃうのか。
先輩の言葉に、複数のツッコミどころがあるからです。
言っている言っていないという件。
仕事が出来る出来ないという件。
言っている言っていないの件は一旦ツッコんでいるし、
一番ツッコむべきは仕事が出来るってこと。
相手を誉めるツッコミなので
一番強調すべきです。

どう感じるかですね
責められている、と感じて、なんとか疑いを晴らそうとするのか
おっ、良いフリが来たぞ。仕事の出来る先輩を持ち上げるぞ、と思うかです。
こういうフリをするのは仕事が出来る先輩しか言って来ませんので。
「まあ、時々は」って言われない自信があるからフッて来る。
そこをくすぐってこその出来る後輩です。

先輩「今日は部長が出張でいないから、みんな伸び伸びだな」
あなた「正直、そうですね」
先輩「おまえ、俺がいないときも、陰で同じこと言ってんだろう」
あなた「言ってませんよ、そんなこと言うわけないでしょ」
先輩「本当かよ。どうせ「あいつは一番仕事が出来ないくせに、一番偉そうにしてやがる」とか言ってんだろう」
あなた「言ってませんよ、だから。そもそも先輩は一番仕事が出来るじゃないですか。」
先輩「まあ、そう言ってくれると嬉しいけど」

本では、「分割する」と表現していますが
ツッコみどころの二つをわけて、
最初に言っている言っていないの話に決着をつける
そして、さあこっちに話題を切り替えますよと。

ツッコミで台詞が長くなりそうなら
まずは短くツッコミを入れること。
そのあとの補足で勝負するつもりでいくと
随分伝わりやすくなります。

ツッコミ術。さらなる高みを目指して

ツッコミ術シリーズです。

素人がおかしがちな間違い
あれ
ダメなの?

ここぞとツッコんだのになんか変な空気

原因があります。
大体以下の原因
・声がおかしい
・タイミングがおかしい
・セリフがおかしい
・テンションがおかしい
・ツッコミの種類がおかしい


これありますね。
突っ込む際の声が小さすぎるのです
もちろん 普段の生活の中で漫才師のように
なんでもかんでも大声で突っ込む必要はありません

でもツッコミは違和感を指摘しなければなりません
普段の声のトーンのまま突っ込めば
声に起伏がなくて指摘したかどうかわかりにくいのです

声が小さいのは突っ込むことに遠慮しているケースがほとんどです

突っ込むのは失礼ではないかと躊躇してしまい
特に目上の人へのツッコミで声が小さくなる人が多い。

でも、相手が意図的にボケてきたときは、
突っ込まない方が失礼なのです。
それが目上の人であればなおさら

はい。拾いましたよ。
それを分かってもらうために
普段より大きめの声で元気よく

普段と同じ声で返されると
ボケた方も
あれ、
俺の高度なボケが理解できてのツッコミなのかな
単にそう指摘したかったのかな
と躊躇してしまいます。

ツッコミのクオリティはその次の話です。

タイミング
これも多い例です

上司「しかし暑いな、今日は真夏日だな」
あなた「ですね」
上司「暑すぎるから、今日のランチは、おでんでも行くか」
あなた「・・・」
上司「・・・」
あなた「・・・いやいや、なんでおでんなんですか!」

恥ずかしいっ
ボケた方のなんと恥ずかしいことか
こういう、明らかなボケで拾ってくれないのは
ほったらかし事件として、後々まで禍根を残すことでしょう
特にこういうクオリティが高くないボケの場合
ほったらかしにすると本人が反省してしまい
引きこもりになります。
即座にツッコんであげるのが愛情というものです。

「いやいや」も要りません
トンときたらトンです。

なんでおでんなんですか。
こんな暑いのにおでんなんか食べたくないですよ
という、オーソドックスな指摘ツッコミで大丈夫です。

そっか、やっぱり暑いか
と返してきたら

汗かきすぎて、私もはんぺんみたいにビショビショになりますよ

うまいこというね
上司はご満悦です。

不意を突かれて
困るのがこんなケース

取引先「今日はゴルフ付き合ってくれてありがとうな」
あなた「いえいえ、私の方こそ楽しませていただきました。またよろしくお願いします」
取引先「そうだな。またお願いしたいな。連絡取れるようにしといてくれよ。なかなか携帯が繋がらないんだよ。ホントにお前だけは、電話にでんわ」
あなた「・・・」

出たっ
広辞苑でいうところのおやじギャグ

即座に「ナイスショッ」を言えてれば良かったんでしょうけど
この不意打ちはね

親しい人なら
ぼろのちょんにツッコミを入れるべきで
相手もそれを期待している筈

ところが相手は取引先
ぼろのちょんタイプで入れられないしなあ

色々考えてタイミングを逸しても仕方ありません
責任はボケた側にありますが
そんなこと言っても無理です。

取引先は神様
そうなると、こちらは仏様になって
慈悲の心で、千手観音のように拾いまくるしかありません

タイミングを逸したのを、どう回復するか

さすがは村瀬さん
とてもいい対処方法を教えてくれています。

「・・・」
「・・・じわじわ来ますね、これ」

やったー
すごいですね
この手があったのか
これ、万能じゃないですか
これひとつ覚えておけば、どんな時にだって使えます。

もちろん、じわじわなんて来ませんが
仏、仏、慈悲の心。