ウンコは何で出来ているか
そんなこと考えたことなかった。
食べ物のカスってわずかなんですって。
わずか5%
60%は水分で、20%が腸内細菌とその死骸。15%は腸粘膜細胞の死骸。
消化吸収の場である腸に、腐敗物がたまれば、発生した有毒ガスが全身に回ってしまう。
そうならないよう、自分自身の体も使いながら、ウンコを大きくし、外に出しやすくしてくれるらしい。
なんて献身的な。
理想のウンコ
理想のウンコは、バナナ3本分。
便切れがさわやかで練り歯磨きや味噌の硬さ。
黄褐色で匂いはかすか。
ゆっくり、水に沈むといいます。
まずは量。
これだけの量には、現代人は達していないらしいのです。
理想が300gなのに対して、150gから200g。
ということは、ウンコの水分以外で腸内細菌自体が一番多い訳ですから、
腸内細菌の絶対量が少ないということになります。
活躍していただけていないので、いろんな病気が進行していく。
次に匂い。
おならの匂いも含みます。
理想のウンコも臭くないってことはありませんが、ものすごく臭いときは要注意。
善玉菌は、食べたものを発酵はさせますが、悪玉菌のようにタンパク質や脂質を腐敗させる働きは持ちません。
大きく勢力が悪玉菌に傾いている恐れがあります。
さらに便通。
腸内環境が整っていると、下痢にも便秘にもなりませんが、
下痢や便秘だと腸内細菌によってぜんどう運動が正しく促されていないということ。
特に、悪玉菌に勢力が傾いている状態で便秘だと、有毒ガスが全身に行きわたってしまいます。
どうやって腸までたどり着くか
これも驚いた。
菌はほとんどが胃液で死んじゃう。
ほんのわずかしか生き残らない。
でもそのわずかが生き残って、腸に住み着く。
すごいのはここから。
死んじゃっても無駄にならないって。
死骸が仲間の繁殖に有効なんだって。
私は死んでも仲間のために死骸を使ってやってください、ってどこまでいい奴なんだろう。
統計を取ると、生菌と死菌では腸内細菌の繁殖をうながす効果にほとんど差がないらしいのです。
結論的に言うと、乳酸菌やビフィズス菌などは、どんどん積極的にとって、ちゃんと効果があるということ。
どうすればいいのか
1.善玉菌を積極的にとる(乳酸菌やビフィズス菌など)
2.それ以外でも、納豆、みそなどの発酵食品を積極的に取る
3.腸内細菌の餌のうち、腸内細菌がより良い活動ができる餌、即ち、食物繊維とオリゴ糖を積極的に取る。
4.腸内細菌を殺さない。保存料、食品添加物、抗生物質は腸内細菌を殺してしまいます。
5.全体として細菌を適度に取り入れる。殺菌に積極的になりすぎないということです。
6.ストレスをためない。ストレスは悪玉菌の異常繁殖につながります。