[三種の神器] えっそうだったの?

「三種の神器」という本を読みました。
丸々一冊、三種の神器についての解説
最初、図書館で借りて読んでいたけど、あまりに面白いので買っちゃいました

三種の神器は天皇たる証明として代々伝わるもの
という事は分かっておりましたが
安徳天皇が持ったまま海に身を投げた訳だから、その時点で途切れたんだろうと思っていました。
大人の約束として、それは言わないお約束、ってことで
代用品か何かで取り繕っているんだろうなと

全く認識を間違えていました。
読んでいくと、いかに三種の神器について何も分かっていなかったかと愕然としました

三種の神器
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
八咫鏡(やたのかがみ)
草薙剣(くさなぎのつるぎ)

あまりに私自身、認識不足が多すぎて何から話していけば、なんだけど
やっぱり根本的な誤解から行きましょう
私だけじゃなく、こう思っている人多いんじゃないかな

【誤解】
平家滅亡の時、壇の浦に沈み、オリジナルは失われた

【正解】
オリジナルは失われていない

そもそもオリジナルって何か、から始まります。
実は、天皇が代々受け継いでいるのはオリジナルではない

びっくりしました。
でも、よくよく考えると、私も天皇シリーズの中で書いていて
八咫鏡については知っていた筈

草薙剣(くさなぎのつるぎ)(または天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ))は
名古屋の熱田神宮にオリジナル(本体)がある
八咫鏡(やたのかがみ)は伊勢神宮の内宮にオリジナル(本体)がある
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)だけは皇居にある

では、皇居にある、代々受け継がれている草薙剣と八咫鏡は何なの?ってことになる

分身

レプリカではない
レプリカってにせ物な訳だけど、にせ物ではない
「分身」は本体と同等である事が「保証」されたもの

さらに言うと、ずっと同じものが継承されている訳ではない
失われたり破損した場合には補充補填している
補充補填とは、そこで新たに作る訳ではなく、ストックから選ばれて採用される

本体と分身が同じ形であるかは分からない
補充補填されたとき、前のものと後のものが同じ形であるかも分からない

なぜ分からないかというと
本体にしろ、分身にしろ、三種の神器は見てはいけないものだから。
誰も見たものはいない
たとえ、天皇であっても見てはいけない

ネットで八咫鏡、って検索しても写真は出てこなかった
八咫鏡って言うくらいなんだから、鏡には違いない
でも、そこまで

ただ、それだけっていうんじゃあいくらなんでも、ってことで
戸谷学さんは豊富な資料と取材で本一冊で推測していっている

姿以外にも、なぜ、本体が別のところにあるのか等々、色んな謎を解き明かしている

今回は導入として、シリーズの次回以降で詳しく解説することに致しましょう

[歴史]シリーズはこちら(少し下げてね)

[三種の神器] えっそうだったの?」への2件のフィードバック

  1. でーこんさん いつも楽しいお話と学ぶことの多いお話ありがとうございます
    今回も楽しく読ませて頂きました

    • ありがとうございます。
      色々なことを書いていきますので
      今後ともごひいきによろしくお願いします

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