[仏像の見分け方] 吉祥天

仏像の見分け方シリーズ
前回、弁財天でしたので、そうなると今度は吉祥天(きっしょうてん or きちじょうてん)です。
3人連続で女性と参りましょう。

吉祥天
吉祥天は、とても美人なのでモテモテ。

「金光明経」(こんごうみょうきょう)で吉祥天の功徳が強調されたので
かなり早くの奈良時代から人気を集めた。
そもそも名前自体、吉

女神界では圧倒的な一番人気。
弁財天に追い抜かれるまではね。

鬼子母神の娘
毘沙門天の奥様

ここは、色んな話が錯綜しており
弁財天との毘沙門天を巡るバトルがまあ大変。

どっちがどっちに奪われたとか、いや身を引いて譲ったんだとか。

いずれにしても、奥様としては吉祥天でして
とはいえ、
宝船という職場では
いつも、毘沙門天と弁財天とは一緒。

これはもう、吉祥天としても気が気ではありませんね。

今日も弁ちゃんと御一緒だったのね。

台東区の商店街で、七福神感謝祭だったんだから仕方ないだろう。
仕事仕事。

見分け方
左手には何でも願いを叶えてくれる、例の如意宝珠(にょいほうじゅ)を持っています。

無敵です

右手は与願印
さあ、何でもお話しください。
全てお聞きしましょうという、ハンドサインでしたね


なぜ?
なぜ弁財天に人気が追い抜かれちゃったんでしょう。

早いうちに人気が出すぎた。
最初の仏教は国家鎮護
お役人たちの間での人気で、
仏教が一般に広まっていく時代の波にうまく乗れなかったんでしょう。

森高千里の
♪若い娘には負けるわ
でしょうか

一時期は実は七福神の一員だった事もあるんですけどね。

昔風の美人だから、ぽっちゃりさん。
ふくよかで、気品のあるおばさま、というキャラで
今後もお願いします。

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