腸の中のお花畑は強い味方

「腸内細菌を味方につける30の方法」という本を読みました。
以前、お世話になったヤクルトお姉さんに「是非見てね」と言われて見たNHKスペシャル
「腸内フローラ 解明! 驚異の細菌パワー」はかなりセンセーショナルな内容。
かなりの評判だったようです。

腸の中に自分じゃない生き物が、うじゃうじゃと1000兆個
しかも、よってたかって自分のために働いてくれている。

自己と非自己
本はここから始まる。
私は免疫の話が好きで、いくつか本を読んだが、そう言われるととても不思議。
免疫って、自分と自分じゃないものをどう見分けるかから始まる。
「外敵」を攻撃するってその外敵は「自分じゃないもの」を指す。

腸に細菌を住まわせて共生する。
クマノミとイソギンチャクみたいな感じ

自分じゃないものだから攻撃するはずなのに。
菌だよ、菌。

君と君は仲良くしようねって、リストアップして決めてあるんだって。
種類にすると3万種類くらい。

腸内フローラ
リストアップされたものを細菌叢(そう)と呼ぶらしい。叢とは草むらのこと。
草むらには色んな菌がすむけど、ちょうどお花畑のように、同じ種類のものが固まるらしくて、草むらに咲き誇るお花畑で腸内フローラ(お花畑のこと)。
ロマンチックやないの。

驚くのが、そのリストアップが生後1年の内に終わっちゃうということ。
種類としては、決まっちゃって、あとはその中で多かったり少なかったり全然なかったり、それは生活の仕方で変わる。
一年のうちに赤ちゃんが出会えない菌は、リストアップされようがない。
豊富な草むらを作り上げるには、いっぱい細菌と出会う必要がある
色々助けてくれるはずでも、リストアップされていなければ、外敵なので攻撃対象になっちゃう。

除菌を頑張らないで
本の作者が一貫して言っているのが、除菌を頑張るなってこと
特に一歳までにいろんなものをしゃぶるのは、細菌を取り込みたいからで、そこそこバッチイものでもなめさせないと、病気に強い体にならない。
勿論大人になっても、毎年毎年、新たな感染症がニュースで騒がれるけど、あれは不衛生だからじゃなくて、除菌意識が強すぎるからだと。
デング熱のときに色んな公園で殺虫剤を撒きまくったのは、狂気の沙汰だと。
昔は、除菌なんて意識は全然なくても健康に生きてたよなあ、と漠然と思っていたけど、ちゃんと理論的に説明してくれると納得がいく

何をしてくれるのか
やっぱり、消化を助けてくれるのが一番。
そもそも消化の仕組み自体、腸内細菌ありきで作られている。
腸だけの消化能力ではそもそも無理って栄養素もあるらしい。
草食動物ってもともとそうだって聞いたことがある。
パンダとかも、竹なんて消化できるはずがないらしい。

免疫にも一役かう。
外敵を腸内細菌自体がやっつける。
さらに、腸にある免疫細胞を活性化させる。

面白いのがウンコを大きくする、という機能。
これ面白いので、別にまた、まとめます。

ビタミン類の合成
水素を発生させて、活性酸素を無毒化する
消化管ホルモンの生成

ほんとにいろんなことをやってくれる。
腸内細菌は宿主に元気がなくなると、自分達の繁栄がおぼつかなくなる。
やっぱりあっち、って宿主を変えられない。
持ちつ持たれつにせざるをえない。

長くなりました。
続きは改めて

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