徳富蘇峰の山王草堂で

ランアンドウォークチャレンジの結果やいかに
天王洲アイルから
品川宿を過ぎて
の続きです

徳富蘇峰(とくとみそほう)
蘇峰公園の、丘の上にある山王草堂記念館へ入りました
徳富蘇峰が住んでいた場所にある記念館です


いらっしゃい

おじさんの声

写真は写しても大丈夫ですか?

どうぞどうぞ
徳富蘇峰ってご存じですか?

すみません、名前だけです

ここから怒濤の1時間が始まります

今回の目的は15kmの距離を歩くこと
14km過ぎであとちょっとのところ
長い時間同じ場所にいると認められない事があると書いてあったので
ひょっとすると、長居すると全てが水の泡になるかも知れない

でも、そんなことどうでも良い、と思わせる出会いでした

私がお出掛けする目的は、色んなものを見たいというのはありますが
ダントツで感動するのが「出会い」
これは、いくらガイド本を読んだり、ネットで検索しても味わえるものではない
一番可能性が高いのが博物館
そのテーマについて好きで好きでたまらない、という人が一生懸命話してくれる
正直、そのテーマについて、それまで興味を持っていたということはほぼない
そんなことはどうでもいい
聞いてくれるのが嬉しくてたまらない、とばかりに話してくれる
それを聞いていると、こっちの幸せ度がMaxになる
ああ、幸せ
正直、私自身、ウォーキングイベントで同じようなことしてますから

今まで何度もあった
そういう人を乗せていく技は体得している
適度に質問をし、大げさめに感嘆の声をあげる
そのテーマについて全く知らなくても問題なし
「それってこういう意味ですか」
と相手の言うことを繰り返せば良い

「すみません、名前だけです」は正直なところ
歴史の勉強の中で、名前は出てきているので名前は知っている
どういうジャンルの人だったかさえ思い出せない
明治以降の気はするが、どの辺りの時代かも分からない

ジャーナリストのようです
新聞・雑誌の会社の社長であり、作家であり、歴史家
後で徳富蘇峰のことをもうちょっと知ろうと、amazonで検索してびっくり
出るわ出るわ
徳富蘇峰について書いた本は一冊でしたが
徳富蘇峰が書いた本がずらずらと何十冊も、ほぼ江戸時代を書いた歴史の本
そもそも、徳富蘇峰が書いた本を私持っていました
田沼意次について書いた本

環境的には恵まれていて、裕福な家庭で育った
新聞・雑誌の会社の社長をやりつつ
歴史の本を書くため徹底研究

もちろん、普通の歴史研究家がするように、文献を読み、古文書も読んだでしょうが
徳富蘇峰の一番の特徴は、手紙
〇〇について知りたいと思えば、知っていそうな人に手紙を書く
知っていれば教えてくれるし、知らなくても、それならあの人が分かるかも、って教えてくれる
どんどん広がっていって、何とその数、何万通も
人脈がものすごいことになる

たとえば、誰が友達だったりしますか

おじさん話が白熱して
そもそも館内を見回れていない
向こうに、勝海舟の写真や、井上馨の写真が見える

勝海舟との関係も話が長くなる
この辺になってくると、私の得意分野になりますので、益々盛り上がります
先日行った勝海舟記念館はここと同じ大田区なので勝海舟記念館のパンフレットも置いてある
その横に、勝海舟の本

あっ、これ持っていますよ
勝海舟記念館で買いました

えっ、そうなんですか。高かったでしょう
私はまだ記念館には行っていないんです

実は、勝海舟が赤坂にいた頃
勝海舟の家の敷地内に家を建ててもらって、徳富一家が住んでいたことがある
そのときの家の敷地のメモ

年齢的には40歳も離れているんだけど
とても可愛がってくれた深い関係

これは、蘇峰が病気になったとき勝海舟から送られた手紙

日清戦争のあと、三国干渉を受けて、領地を返還したときあまりに悔しかったのが
病気になった発端

人生は7割がたうまくいかないんだ
カリカリしちゃだめ、穏やかにね
という内容
横に書かれた絵は、ひっくり返すと、笑っている顔と怒っている顔

その場で写真を撮ってひっくり返す
あっ、ほんとだ

蘇峰は思想家でもあるんだけど
この手紙以降、思想が変わっていく
変節の人と言われている
こんな手紙もらったら、平和主義になったかと思いきや、全く逆
もっと強くならなきゃ、と軍国主義に走っていく

そんな話を聞きながら、頭の中ではモヤモヤしている
徳富蘇峰ねえ
頭の中で何か誰かとごっちゃになっている気がするんだよね
兄弟じゃなかったっけか

色々話を聞いて、30分もしただろうか
やっと判明した

弟の蘆花との関係についてもね

あああっ、そうだ!
徳富蘆花(とくとみろか)のお兄さんじゃん
行った行った蘆花恒春園
お兄さんとの関係がうんぬんかんぬん書いてあった
芦花公園の続き
そんな重要な事を今言うか

ここからまた話が長くなるので、一旦区切りますね

[お出掛け]シリーズはこちら(少し下げてね)

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