「やせました」のうれしいコメント

とてもうれしいコメントをいただきました。
よくコメントをいただけるDさんです。

あまりうれしいのでコラムにのせてもいいか、お伺いしたところ、こころよくOKいただきました。
ニックネームまで明かしていいか聞くの忘れたので、仮にDさんとしました。

まず、2週間前にさかのぼります。
私のコラムに対して、コメントいただきました。
【Dさん】
でーこんさんは〝朝バナナダイエット〟というのを御存知でしょうか?
私は2008年7月にテレビ放映されたのを見て知りました。2008年7月にフランスへ行きましたが、成田空港のパリ行きのゲートの隣がアムステルダム行きでした。そのゲート前に森公美子さんがいました。
帰国後に見たテレビの実験台となった人が森公美子さんだったのです。

朝食はバナナ2~3本と200ccの水のみで、お茶やコーヒーはダメとの方法のダイエットなのです。人によっては効果があるとのことです。森さんも体重が2週間で7~8kg減少したとのことでした。
ウォーキングと併用して試みてみたいと思っております。

【でーこん】
バナナがとても好きな人なら、いいことだと思います。
イチゴがとても好きでいちごをいっぱい取っている人もいます。
メタぽっちゃりシードリームというブログをやっている人で、1年で50kg痩せました。
大好きで、毎日欠かさず読んでます。
よろしかったら。
私は、4つの原則の第三原則に反するのでやりません。
食事面での4つの原則はこれだ、のコラムを、目次からたどっていただければうれしいです。
■補足説明■
メタぽっちゃりシードリーム。もしブログの世界でノーベル賞があるなら絶対これ、と個人的には思っています。
1年で50kgというのもすごいですが、一回大幅ダイエットをして、それを上回るリバウンドした経験の持ち主。
また、文章がうまくていつも笑わせてくれるし、性格がとてもかわいい。毎回癒されます。
Googleで検索するとすぐ出てきますのでよろしければ。
4つの原則はぜひお読みください。
ふつうは、○○だけダイエットは、4つの原則の第三原則に反するので、お勧めしていません。
でも、Dさんのように、それを踏まえてバランスを考えるなら、全くOKと思っています。

【Dさん】
四つの原則を読みました。確かに朝食だけをとらえればバランスがよいとは言えませんが、昼食、夕食、つまり一日トータルでバランスをとるという考え方でトライしてみます。
二週間程したらリポートいたします。

【でーこん】
だいたいの、それなりに話題になったダイエット法は、ちゃんとやれば痩せます。
4つの原則が、頭に入った上でなら、ちゃんとバランスも意識するので、いいと思います。
レポート楽しみにしています。
■補足説明■
やっばり、痩せるから話題になるわけで、本当に痩せると思います。
ただ、そのあとのリバウンドのこと、バランスのことを頭に入れておけば、全然問題なし。
ノープロブレムです。

【Dさん】
2週間が経過しましたので、お約束の「朝バナナダイエット」のリポートをします。

結論はウエストが約1センチ、体重が約2キロ減少しました。測定したのは、いずれも朝食前という同一条件下です。
チノパンをはくとき、ファスナーの上にあるボタンをとめる時に、約1センチのウエスト減の効果を実感できました。

始めてからの4~5日は、昼前の空腹がとても辛く感じましたが、我慢をして継続しました。今は空腹感にも十分耐えられますので、このまま続けようと思っています。

■感想■
おそらく、ダイエットってやり方は千差万別。
痩せることってそんなに難しくない。
それを、健康に結び付け、リバウンドしない方法でやること。
そのためには、「楽しい」というキーワードが絶対に必要だと思います。

せっかくだからみんなで成果を喜びたいなって、そう思ってコラムにあげました。
私もこの年になっても褒められるの大好き。
ダイエットで成果が上がった人は、ぜひコメントあげてもらって、みんなでほめあいましょうよ。

やったぜ。Dさん。おめでとう!
パチパチバチ。

分解したら組み立てる(代謝の続き)

この前、異化(分解)の話をしました。
今度はその続き、分解したものを組み立てる方の話です。
同化と言います。

からだ作成
・体の各組織を構成しているのは、タンパク質なので、一度細かく分解された(異化)あと、今度は組み立てる必要があります。
・食物として取ったタンパク質は、アミノ酸に分解され、アミノ酸は再び組み立てられて、タンパク質になります。
・そういった、組み立てる方の働きを同化といいます。
・そんなややこしいことをするのは、食べたものと違う物質を作りたいからですね。
・豚肉を食べて、豚になってしまっては困りますから。
・その時に設計図が必要で、それがDNAなわけです。
・重要なことは、同化にもエネルギーが必要なこと。
・アミノ酸からしか作れないということです。
・元の栄養素で言い換えると、タンパク質はタンパク質になれますが、炭水化物や脂肪はタンパク質にはなれません。

貯蓄
・同化はからだづくりだけではなく、貯蓄も行われます。
・エネルギーは、解糖系(無酸素運動の方)にしろミトコンドリア系(有酸素運動の方)にしろ、最終的にはATP(アデノシン三リン酸)という物質になります。
・最後に、同じ物質になるので、エネルギー通貨と言われています。
・このATPの量を「カロリー」と言い換えてほぼイコールです。
・日頃使っている言葉がだんだん繋がってきましたね。

・ただ、この通貨はお金で言うと現金です。
・現金だけだと、ちょっと多めのお金が必要な時にどうしようもなくなるので貯蓄が必要です。
・この貯蓄のために同化のシステムを使います。

糖から貯蓄
・一つはグルコース(ぶどう糖)からです。
・グルコースは、グリコーゲンという物質になります。
・あの江崎グリコはここから名前をつけました。
・必要に応じて、グリコーゲンはまたグルコースに異化され(現金化され)てエネルギーとして使われます。
・場所が決まっています。
・筋肉の中と、肝臓です。

脂肪で貯蓄
・二つ目は脂肪酸からです
・脂肪酸は中性脂肪として蓄えられます。
・どこに蓄えられるかはご存知ですね。おなじみです。

貯金する基準と貯金を下ろす基準
・貯金はATPが必要量を超えた時に行われます。
・貯金を下ろすのは、ATPが必要量より下回った、即ちエネルギーが不足した場合だけです。
・人のお金とちょっと違うのは、お金の場合は貯金があればあるほどいいけれど、体の貯金は多すぎると支障があるということ。
・お金の場合は、貯金がいっぱいになると気が大きくなって無駄遣いしたりするけど、体の貯金はあくまでも本当に不足した時にしか下ろしてくれないということです。
・下腹を揉んでも、貯金はおろしてくれません。

脂肪を燃やすってそれ何なの?

健康を考えるにしてもダイエットするにしても基礎的な知識を押さえないとね。
甘いものを食べると皮下脂肪がつくイメージするでしょ。
よく考えると不思議。甘いものは糖分で、脂肪分ではない。
高校の頃を思い出しつつ、代謝(たいしゃ)のおさらいをしましょう。

分解(異化)
血液に入り込むことができるのは、アミノ酸、グルコース(ブドウ糖)、脂肪酸の3つです。
その3つのいずれかが血管の中に入り込み、各細胞に行きわたることができます。

三大栄養素はどう対応しているのでしょう
 ・タンパク質→アミノ酸
 ・炭水化物→グルコース
 ・脂肪→脂肪酸

こうやって分解されることを異化と言います。
バラバラバラ、ですね。
ここからが面白い。
このそれぞれがさらに変換できます。
で、できるのとできないのがあるから面白い。
アミノ酸→グルコース。
グルコース→脂肪酸が可能です。
でも逆は無理です。
つまり、脂肪酸を作りたければアミノ酸からでも、グルコースからでもできるけど、アミノ酸はどうやってもタンパク質からしかできないということ。

分かりやすくイメージするため、元の栄養素で言い換えましょう。
矢印は脂肪に向かっています。
タンパク質は炭水化物になれる。
炭水化物は脂肪になれる。
でも、逆の矢印は無理なんです。

エネルギーを作る
各細胞に到達した3つの物質はエネルギーになりえます。
面白いのが、違ったタイプのエネルギーの作られ方をするということ

無酸素運動タイプ
グルコースですが、解糖系といわれる過程をたどります。
細胞質というところで行われるのですが、即効性があります。
そして酸素を必要としません。
世に無酸素運動といっているのはこれで、急に大きな力を出すためには糖が必要です。
逆に言うと糖以外は使えません。

有酸素運動
グルコースも含めて3つともミトコンドリアという場所でエネルギーになりえます。
こちらは、酸素が必要です。有酸素運動ですね。
解糖系に比べ、仕組み自体が複雑なので即効性はありません。
じわじわっとエネルギーが出てくることになります。
脂肪酸を使えるのはこちらだけですので、ダイエットには有酸素運動と言われるわけです。
ミトコンドリアが多い筋肉、少ない筋肉というのもあって、筋肉にも即効性と持続性の役割分担が分かれています。

ここから言えること
今日お話したことだけでも、かなり色んなことが言えます。

肉を食べないのは危ない
まず、肉を食べないダイエットがいかに危険かと言うこと。
栄養素にはそれぞれ役割があるので、全て必要。
バランスよく食べる必要があります。
何かを食べないというダイエットはかなり危険なんですが、その中でも一番危ないのはタンパク質を食べないこと
タンパク質は脂肪にも変換できるので、「結果として」皮下脂肪が増えないことにも繋がります。
ただ、もう一度言いますが、脂肪からは筋肉はできません。
脂肪を減らすつもりが、どんどん体をしぼませていってしまう。

炭水化物ダイエットって訳わからん
次に、訳分からないのが炭水化物抜きダイエット。
炭水化物は脂肪からは出来ません。
エネルギーの中心になるのは糖です。
糖を取らないと、力が出ない。
また、別のコラムで詳しく言いますが、
炭水化物→デンプン→糖分と徐々に変わってくれる炭水化物は体からすると、直接糖分をとるより、とても使い勝手がいい。
血液には、血糖値というものがあって糖分だけは、範囲が決められている。
それ以上になっちゃうと、せっかくのエネルギーのもとを捨てるか、大急ぎで脂肪に変えて溜め込むしかない。
急激に増えたり減ったりはこまるんです。

甘いものって
甘いものって、無酸素運動の前後にはとても有効です。
でも、無酸素運動の予定がないのに糖を直接とると、とてももったいない。
空腹を満たしたはずが、捨てられちゃってまた腹が減る。
そういうとき、炭水化物は徐々に変わってくれるからとてもいい。
私は、炭水化物こそダイエットにとても便利だと思うんですけど。
糖分は取っても全然大丈夫。速効性があるからとても便利。
でも、速効性を必要としない、例えば間食でソファの上でってのは。
何を言いたいか分かりますね。

有酸素運動
もし、脂肪を燃やしたいなら、有酸素運動です。
それしか方法がありません。

今日は、分解する方、異化、についてお話しました。
今度、同化、分解されたものをもとに、体を作っていく仕組みについてもお話しします

単純明快! 結局、こうやったら痩せる

いろいろコメントをいただけます。
その中である質問で、もっとも切実なものが
「どうやったら痩せるのでしょう」

単純明快に
その為に、色んな方面から、いっぱい話をしてきていますし、今後も話していくわけですけど、もっと単純明快にスパッと言えないものか。

もう一度、頭の中のイメージを整理してみました。
ダイエット初期の頃にどんどん痩せていったとき。
安定したあとも、多少リバウンドしかけて慌てて戻したとき。

理屈ではなく感覚。
自分が受けた感覚で共通したものは無かったか。
何度も思い起こし、感覚を研ぎ澄まし。

そして、これで間違いなかろうというひとつの単純明快な結論に行き着きました。

空腹です
あの空腹の感覚です。
間食をやめて、お腹がすき始めたとき、ウォーキングをして、下腹に力が入り、かつ、腰を回しながら歩くので、お腹がねじれるような感じ。
なんか、ぐっぐっという感じで、「お腹がすいてきたぞーっ」と明確に分かってくる。
そして、そのあとの3度の食事です。
私の場合は、会社帰りに、2駅前から、かなりのスピードでガンガン歩きますので、夕食です。
量は減らさずガッツリ食べますので、
「ああ、お腹がすいた。食べるぞーっ」
「うわっ。美味しいっ」
感覚としては、ここまでがセットです。
空腹と美味しいのセットです。
夕食が美味しかったときに痩せている。

当たり前?
思えば当たり前です。
あまりに当たり前すぎてすみません。
何だかんだ言って、お腹がすかないと痩せるわけありません。

でも、結局はお腹のすかせ方が間違っているんじゃないでしょうか。
少食にして我慢してしまうから続かない
3度の食事はガッツリ食べて
「ああ、お腹いっぱい。美味しかったぁ。」
「よおし、明日もいっぱい歩いて、腹をすかせて、美味しくいっぱい食べるぞ」
こんな感じの時に痩せていった。

トータルの食事量を減らす必要はない。
空腹の時間さえあれば、脂肪は燃える
満腹になるまで食べて、脳に幸せ感を与えてやり、
「いいんだよ。ちゃんと食べるから。」
「いざというときのために、脂肪で貯金なんてしなくても」
と教えてあげないと。
「コイツ、ヤバいぞ。あんまり食べないようにしてるぞ。倒れるの嫌だから、貯金しとかないと」
と思わせたら負け

さあ、お腹をすかせて、美味しく食べましょう