[神社] アメノタヂカラオは力持ち

社労士試験を終えて5日
気持ちも落ち着いて来ましたが
不思議な現象がひとつ

夢を見るんです
社労士の問題を一生懸命覚えようとしている夢
途中で夢だと気づいて「もういいんだよ」と自分に言い聞かせようとしてもだめ

2日連続で同じ夢をみて
うわあ、同じ夢を2日連続で見ちゃったよ、と思いましたが、それどころじゃなかった
なんと今日まで5日間連続で同じ夢を見る
改めて自分の中での1年9ヶ月の大きさに驚いています
一体いつまで続くのか

さあ、日本の神様シリーズです


アメノタヂカラオ
オモイカネノカミ、アメノウズメノミコトらとチームを組んで、
天の岩戸の奥に隠れたアマテラスオオミカミを引き出す作戦に取り組んだ神に、
アメノタヂカラオノカミがいます。

その名前は「天手力男神」「天手力雄神」と表記され、
「天上界にいる、手の力の強い男」を意味します。

天の岩戸作戦では、アメノタヂカラオはアマテラスの手を取って外に連れ出しました。
「日本書紀」の一書には、岩戸の入り口を怪力でこじあけたという話もあります

また、ニニギノミコトが高天原から葦原中国に降りた天孫降臨の場面にも、
随行する神様たちの中に登場しています。
天上一の力もちとして、ニニギと一行を守るボディガードのような役割だったのでしょう。

投げた戸
アメノタヂカラオは、各地の手力雄神社の祭神となっているほか、
三重県の佐那神社など、多くの神社で祀られています。

学問の神様として有名な東京都の湯島天満宮(湯島天神)でも
菅原道真とともに、アメノタヂカラオが祭神となっています。

全国的にも有名な宮崎県高千穂町の夜神楽には、
アメノタヂカラオが主役となって舞う「戸取舞(ととりのまい)」という演目があり、
神話にもとづいた力感的で雄壮な舞に人気があります。

また伝説によると、天の岩戸からアマテラスを無事に連れ出すことができたとき、
アメノタヂカラオは洞窟の戸を思いきり放り投げ、
それが信濃国(長野県)に落ちたといいます。
ドスン
そのまま戸隠山になりました

最初、九州にすんでいたアメノタヂカラオは和歌山を経て信濃へやって来ます
おっ、この山はあの時の!
この土地こそが私の住む場所、と
ここにお引っ越し

奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社の五社から構成されている戸隠神社があり、
アメノタヂカラオは奥社の祭神として、
技芸上達スポーツ必勝、心願成就などを願う参拝者を迎えています。

ちなみにこの戸隠神社は、
九頭龍大神という龍(または大蛇)の神様を祭神とする九頭龍社以外は、
天の岩戸開きに関係のある神様たちを祀っています。

[神社]アメノウズメノミコト。最初のダンサー

古事記、日本書紀で登場する神様を紹介しています

アメノウズメノミコト

天の岩戸騒動のときに乳房もあらわに踊り、大盛り上がり
見事、天照大御神を引きずり出す事に成功した

アメノウズメノミコトの神名の「宇受」は、かんざしを意味しています。
アメノウズメは、髪飾りをし 神を祀る儀式を行う女神なのです。

天孫降臨の時にも、もう一度登場します

ニニギノミコトが天降りをしようとすると、
高天原から葦原中国までの道のりを照らしている神がいることに気付きます。

これを見たアマテラスが、その神の正体を探らせようと遣わせたのがアメノウズメでした。

アメノウズメがその神のもとに行き、名を尋ねると
「私は国つ神のサルタヒコと言います。天つ神の御子が降臨されると聞き、お迎えに上がりました」と答えました。

その後アメノウズメは一行のひとりとしてニニギノミコトに付き添い、
葦原中国へと降り立ちます

アメノウズメは、魚を集めニニギノミコトに使えるかどうかを尋ねましたが、
皆が首を縦に振る中、ナマコだけが何も答えません。

それを見たアメノウズメは、「何も答えないのはこの口か」と言って
ナマコの口を小刀で切り裂いたそう。
ナマコの口が裂けているのは、このときにアメノウズメに傷付けられたためであるとされています。

その後
アメノウズメは、サルタビコに応対したことをきっかけにその妻になりました
サルタビコの名の一部をもらって、猿女君(さめのきみ)と呼ばれる一族の祖となりました。

「猿」は「戯る」を意味し、宮廷神事などで滑稽な演技をする者を指すといいます
(伝統的な芸能である猿楽の「猿」など)。

アメノウズメの子孫とされる猿女君の一族も、朝廷の祭祀にたずさわりました。

猿女たちは冬至の頃、宮中で鎮魂祭という儀式を行っていましたが、
これは太陽の復活を願う儀式であり、
そこには天の岩戸で踊ったアメノウズメが投影されているともいわれます。

記紀神話最高のダンサーであるアメノウズメは、
芸能の神とされます。
また、神や霊的な存在と交流する呪術的役割をもつ者をシャーマンといいますが、
アメノウズメはシャーマン的な力ももち、
鎮魂の神であるともいわれます。

三重県の椿大神社の別宮である椿岸神社や、
滋賀県の千代神社などの祭神として祀られています。

東京ではこの前ウォーキングイベントでも訪れた烏森神社です

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[神社]オモイノカネ。とても思慮深い神様

古事記日本書紀の神様を紹介しています

オモイノカネ
造化三神のうちの1柱として天上界に現れ、
配偶者もない独り神であったはずのタカミムスビノカミには、
なぜか子がありました。
それがオモイカネノカミです。

神名の「オモイ」は「思慮」、
「カネ」は「兼ね備える」という意味で、
豊富な知識と知恵をもつ神様とされます。
社労士だって一発合格ですね

その名のとおり、記紀神話の中の重要な局面で、
思慮を用いて活躍しました。
高天原の最高神アマテラスオオミカミからの信頼も厚い神様です

なんでもござれ
オモイカネは、天上で大きなプロジェクトがあるときには、
必ずといってよいほど参加しています。

特に大きな功績は、天の岩戸騒動の解決です。
困った八百万の神様たちから相談を受けたオモイカネは、
洞窟に隠れたアマテラスを引き出す作戦を考案し、
見事に成功させました。

また、国譲りの際には、
オオクニヌシら国津神との交渉のため、
高天原から地上に使者が派遣されましたが、
その使者の選定にも、オモイカネはかかわりました。
じつは使者の派遣は一度ならず失敗しましたが、
オモイカネらはめげずに取り組み、
最終的に国津神から国を譲り受けるに至ったのです。

そしてオモイカネは、天孫降臨のとき、
ニニギノミコトとともに地上へ降りました。

彼の子孫は、信濃国(長野県)の阿智氏や、
知知夫(ちちぶ)国(埼玉県秩父地方)の
国造(地方の統治者)になったとされます。

オモイカネは学問の神として、長野県の阿智神社や、
埼玉県の秩父神社に祀られています。
出ましたっ。秩父神社。行きましたよ

常世の国
日本神話では、高天原(天上)・中津国(地上)・黄泉の国(地下)の三つの国が登場し、
世界観が形作られています。

そして、もうひとつ「常世の国」(とこよのくに)というのが何度か出てきます
理想社会、謎のユートピアって感じ
オモイノカネが「常世のオモイノカネ」と表現されているところがあります
オモイノカネは「常世の国」の住人

天岩戸隠れの際、アマテラスの復活を告げるために鳴かしめたという「常世の長鳴鳥」
オモイノカネが連れてきた珍しい鳥

闇夜に包まれた世界に、
待ちに待った日の出を告げます

コケコッコーーーーーーーーーーー
(いつもより長めに鳴いてみました)

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[神社]アマテラスオオミカミ。あなたがいなけりゃ世界は真っ暗

日本の神様シリーズ、いよいよ神様界のトップ天照大御神(アマテラスオオミカミ)です
天照大御神は太陽
太陽あっての大地、太陽あっての人類、というのは
昔から共通の認識でしょうから
世界各国の神話で、太陽は全てトップ

天の岩戸
スサノオのあまりの狼藉に怒り悲しんだアマテラスは、
「もう私ゃいやだ」と
天の岩戸という洞窟に籠もってしまいます。

高天原と地上界は暗闇に包まれ、
天災や病に悩まされるようになりました。

日食からの発想
日食なんてそんなに頻繁にあるわけないでしょうし
ほんとかなあと思いましたが
斉藤国治氏によると皆既日食は
247年3月24日 午後5~7時/九州北部
248年9月5日 午前5~7時/大和地方
の二度、計算によって明らかであるとされています。
ヒミコの死は248年なので
ヒミコ=アマテラスだとするとかなり可能性は高い

ある特定の地点に限定すると確かに皆既日食は340年に1度ですが
日本のどこか、となると100年に1度
神話化されて伝承されていくには十分かも知れません

部分日食まで含めると人生において経験している人もグッと増え
伝承されている話と組み合わされて
おおやっぱり。あな恐ろしやとなるのでしょう

復活チーム
あなたがいなけりゃ世界は真っ暗

困った神様たちは、アマテラスを復活させるべく
チームを結成します

監督はオモイカネ
とても頭がいい

まず、大きな鏡や、勾玉(まがたま)の飾りなどをつけた神具を
アメノフトダマノミコトがもち、
アメノコヤネノミコトが祝詞(祈りの言葉)を捧げて、
アマテラスの魂を鎮めるための儀式を行います。
神様の世界ではこれ大事

そして、岩戸の前で盛大な宴を始めたのです。

アメノウズメノミコトという女神が、
岩屋の前で踊りました。
衣装がはだけて半裸になるほどの激しい踊りに、
神様たちは、高天原を揺るがすほど大熱狂

日本初のストリッパーと呼ばれています

おかしいなあ
私がいなきゃ、みんなどうしようもないだろうと
ちょっとすねてみたけど
あれれれれ?

岩戸から顔だけを出しました

何、何が起きてるの?

「あなたより貴神が現れたのを喜んでいるのです」
と返答され、鏡を差し出されます。

鏡にはアマテラスが映りましたが、
それが自分だと気づかないアマテラス
動揺が走ります

もっとよく見ようと岩戸から身を乗り出しました。

想定通り

隠れていた力自慢のアメノタヂカラオノカミが、
アマテラスを引っぱり出したのです。
岩屋の入りしめなわ口には注連縄が張られ、もう戻れません

こうして世界に光が戻りました。

あなたがいなけりゃ、だめなのよ
わかっているくせに

そうかしら。えへへ

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