古事記、日本書紀で登場する神様を紹介しています
アメノウズメノミコト
天の岩戸騒動のときに乳房もあらわに踊り、大盛り上がり
見事、天照大御神を引きずり出す事に成功した
アメノウズメノミコトの神名の「宇受」は、かんざしを意味しています。
アメノウズメは、髪飾りをし 神を祀る儀式を行う女神なのです。
天孫降臨の時にも、もう一度登場します
ニニギノミコトが天降りをしようとすると、
高天原から葦原中国までの道のりを照らしている神がいることに気付きます。
これを見たアマテラスが、その神の正体を探らせようと遣わせたのがアメノウズメでした。
アメノウズメがその神のもとに行き、名を尋ねると
「私は国つ神のサルタヒコと言います。天つ神の御子が降臨されると聞き、お迎えに上がりました」と答えました。
その後アメノウズメは一行のひとりとしてニニギノミコトに付き添い、
葦原中国へと降り立ちます
アメノウズメは、魚を集めニニギノミコトに使えるかどうかを尋ねましたが、
皆が首を縦に振る中、ナマコだけが何も答えません。
それを見たアメノウズメは、「何も答えないのはこの口か」と言って
ナマコの口を小刀で切り裂いたそう。
ナマコの口が裂けているのは、このときにアメノウズメに傷付けられたためであるとされています。
その後
アメノウズメは、サルタビコに応対したことをきっかけにその妻になりました
サルタビコの名の一部をもらって、猿女君(さめのきみ)と呼ばれる一族の祖となりました。
「猿」は「戯る」を意味し、宮廷神事などで滑稽な演技をする者を指すといいます
(伝統的な芸能である猿楽の「猿」など)。
アメノウズメの子孫とされる猿女君の一族も、朝廷の祭祀にたずさわりました。
猿女たちは冬至の頃、宮中で鎮魂祭という儀式を行っていましたが、
これは太陽の復活を願う儀式であり、
そこには天の岩戸で踊ったアメノウズメが投影されているともいわれます。
記紀神話最高のダンサーであるアメノウズメは、
芸能の神とされます。
また、神や霊的な存在と交流する呪術的役割をもつ者をシャーマンといいますが、
アメノウズメはシャーマン的な力ももち、
鎮魂の神であるともいわれます。
三重県の椿大神社の別宮である椿岸神社や、
滋賀県の千代神社などの祭神として祀られています。
東京ではこの前ウォーキングイベントでも訪れた烏森神社です
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