[ノンプログラミング]初めての成果

二つ目の柱、ノンプログラミングによる請負事業を始めるところまで話しましたね

請負事業で
システム開発会社に、ノンプログラミングを販売というのは難しい
だから、直接ユーザーであるお客様にシステムを作って納める

大きな方向は分かってはいるものの
お客様をどう探せば良いのか
これまた、一からです。

その間も、第一の柱、技術者派遣事業は続けています。
技術者派遣事業の客先は同業者
同業者には、派遣のみやっているところも
派遣と請負両方やっているところもある

請負やっている同業者なら
お客様をつかんでいる
そういったところと連携できないものか

開発ツールの会社
そんな活動の中である会社と出会います。

開発ツールを売っている会社です
言わば、ノンプログラミングのライバル

厚かましくもそこに行って、
連携しませんか

そこは、定期的にセミナーを開催してお客さんをつかむ
なるほどセミナーか

一緒にセミナーをやらせてもらえることになりました

本当にありがたかった。
セミナーのやり方人の集め方
一から教えていただいた。

最初のセミナー
最初のセミナーは、有楽町の東京国際フォーラム
共同開催の会社が20人、内が20人で40人くらい集めた気がする

富山から社長も来てくれ、挨拶もしてもらえました。

経営コンサルタントの時にセミナーは散々やっていて
人前で喋るのは、プロっちゃプロ
私のスタイルは、参加者全員にちょっとした質問をしながら、
コミュニケーションを取っていくスタイル
絶対に寝かせない自信はあります。

配るレジュメに
さらに細かいことを書き込んでいく、レクチャーガイドという
自分なりのアンチョコを作る
どのあたりで何時何分になって
どこで、どういう解説、デモ、エピソード、質問、ギャグ、板書を入れるか
ホワイトボードに書きながら喋る、
ケーシー高峯みたいな感じ

機能を説明するだけじゃ飽きてくるから
IT業界がいかに間違っているかを取り混ぜながら
最後には、私のノンプログラミングにかける思いで締めくくる。

我ながら良いセミナーが出来たんじゃないかな

その後も独自開催も含め、
何度か開催していくことになります。

派遣事業
派遣事業も
ホントに利幅が少ない契約ながら
ようやく初契約に至りました。

F君と祝杯をあげました。

初請負
社長が、自分のつてで
お客さんを見つけてきてくれました。

注文住宅の会社で
工事の発注をしたり、見積書を作ったりのちっちゃなシステム

ちっちゃいとは言え、ノンプログラミングで自分でとった初めての請負
嬉しかったなあ

色んなことが報われた瞬間かも

なんとか
なんとか二つの柱ともにゼロ成果は免れた。

とはいえ、食っていけるようになるまでには、どれくらいかかるだろう。
いよいよ、来年度の予算を組む時期になった

我々は本来営業じゃないから、的な甘えが
とうとう許されなくなる。

所長と数字を作ったけど
事業としての勝算の持てる数字とその根拠は結局もやっとしたままだった

所長
所長は、超大手飲料メーカーのシステムの開発の方に常駐していて
いつもいないという話はしましたね

一社依存を脱却すべく、頑張ってきた訳だけど
どうなんだろうというこのタイミングで
そちらの開発で大きなプロジェクトが始まることになった

正直、消化不良感は残るけど
現実を見るとね

思えば、本当に一からだった。
営業は絶対嫌ですからね、と言っていたFさんもしみじみ
ホントに何も分かりませんでしたよね。

新しいプロジェクト
新しいプロジェクトに、私と、F君は取り込まれることになった
そんなときに、ひとつ、請負の注文が取れちゃったりしたけど
大急ぎで納品してから、プロジェクトに参画

色々ありました。
色んな出会いもありました。

一回、仙台出張の時に、
昔のお客さんと飲んだ話をしたと思いますが
その人もこの時に出会った人

色んな事を引っくるめて、
どーんと省略します。

その会社をやめることになりました
おいっ、急にか
省略しすぎだろう
と思われると思いますが
ここは、ご勘弁ください。

いずれにしてもそうなっちゃいました。
次の新天地を探すことになります。

[IT業界で]どうしたら良いんだろう

IT業界の営業
いろんな工夫をして、って話しました。

どうする?
社長としては、予想していなかった展開だったと思う

おそらく、一社に頼ってちゃいけないってことだけは明確に分かっていて
やるなら、東京でとも思ったけど
それ以上の明確な道筋は考えていなかったんだと思う。

技術者として採った筈の二人が、まさか営業を始めるなんて
想像だにしていなかったろう

案件サイトまで作っちゃった。

そんな矢先、
私自身が、自分で見つけてきた現場に
ひょっとしたら行けそうな雰囲気になってきた。
それも、結構高めの金額で

さあ、どうしましょうか
社長にお伺い。

一緒に始めた若いFさん
あんなに営業を嫌がっていたのに
嬉々として取り組んでいます。

ここで彼を残して、私だけ、はいサヨナラってどうなんでしょう。

まだ、成果があがっていません。

社長の出した結論は
その話は流そう。

社長は、いかにも富山の人って感じ

どうしようかって岐路に立たされた時
口から出るのは

やってみるっちゃ

その後
やれども、やれども成果があがらない

やはり、素人二人には無理だったのか

社長は、強化すべく
営業職を採用してくれた。
3人になった

でも成果があがらない。
全く地盤も実績もないところで
事業を立ち上げていくことの難しさ
ひしひしと体で分かってきた

まさか、ここまで難しいことだったとは

話の中で
同業者に営業にいったとき
自社を紹介するに当たって
富山の会社で
東京に営業所を出しまして
だけでは話は続かない

案件盛りだくさんっていうサイトも始めまして
これはまずまず聞いてもらえるけど、まだまだ弱い

自分の経験みたいなことで
ノンプログラミングの話をしてみると
とても興味深く聞いてもらえる

正直、以前かなり頑張ってノンプログラミングを売ろうとして
結局売れなかったので
もう一度やっても同じことになるだろう

とはいえ、このまま、先が見えない状態で
人材を派遣する事業だけでやっていけるんだろうか

次第に、ノンプログラミングの事業化も
2つ目の柱として並行した方が良いんじゃないかという空気になってきた

特に新しく来てくれた営業さんは
必要なのは数字だけ
我々、技術者二人はいつか現場が見つかって出れば良いという逃げがあるけど
営業さんはそうはいかない
営業さんから、ノンプログラミングをなんとかならんだろうか

試しに聞いて回ってみようか

でも私には、難しいことは分かっていた

なぜ売れないか
ノンプログラミングが開発会社にツールとして売れないのは
明確な理由がある

話としては間違いなく面白がってくれるのだが
いざとなると絶対に買わない。
それは前回やってみて、ようく分かった

ひとつは現場の反対
経営者に近くなればなるほど
導入に前向きになる
特に営業畑の人はそう

でも、絶対に言われるのが
是非、うちの技術のものに見せたいので時間をとってデモをしてくれないか

これを言われた途端に、
またダメなんだろうな、と思っちゃう

技術のもの、は
はなから喧嘩腰でやって来る

また、うちの社長が訳の分からんものを見つけてきて、ああめんどくさい

どうでもいい、細かいことを指摘しては
うちでは、導入は難しいですけど
とても面白いですよ。
絶対、どこか買うところがあると思うので頑張ってくださいね
そんな上から目線の言葉を言って帰っていく

要は、自分の慣れているやり方以外ではやりたくない

もうひとつ、明確に大きく壁になっていることがある
人月という見積もりのやり方です

特定の会社向けの業務のシステムって、あらかじめ形があるわけではないので
見積りというものが必要
開発にどれくらいかかるか、人数×期間の人月で提出し
納得してもらえれば、契約成立

ということは、
効率のよい開発をすると、売上があがらない
言葉悪く言ってしまえば
タラタラ開発をすればするほど売上が上がる

ここで、10人が10人とも言うことが有ります
お客さんには内緒で普通に見積もって
裏で隠れてノンプログラミングを使えば良い

はっきり言って、これは間違いなく失敗します。
それはノンプログラミングではない
ただの効率の良い開発ツール
あとは、自分で作れますよね
と、ごそっと作らない。
がノンプログラミングなんです。
お客さんの協力なくしてノンプログラミングは成り立たない

請負
結論を言います。
開発会社に売るのは無理。
お客さんに直接使ってもらうしかない

元々、開発者発想で作ったものではありません。
使う人の目線で作ったシステム

請負事業であれば、魅力的な事業になるはず

お客さんからシステム開発の注文を直接もらって
システムを作って納める
お客さんにこんな風に使えばより良くなりますよって
アドバイスもしてさしあげる

そう、あの公益法人で大成功した事を自分でやればいい

技術者は二人もいれば十分

とすると、営業のやり方も、ターゲットも全く変わってくる
どういうふうに注文をとるか

社長にお伺い

社長からは

やってみるっちゃ

営業を始めて、案件サイトまで

営業のやり方を聞きに行ったところまで話しましたね

Fさんも渋々ながら、営業をやる気になってくれました。

人材集め
我々2人だけでは、どうにもこうにも土俵に上がれないことが分かったので
技術者を集めて登録してもらう必要があります。

やっぱりまずは、ハローワークということになります。

自分の就職活動の時の経験でもそうなんですが
IT業界にありがちなのが
採用して欲しいと思って行ったら
では、登録だけ。
案件があったら連絡しますね、というパターン。

可能性ゼロよりはよっぽど良いと私なんかは思いますが
色んな考え方があって、
騙された、という人もいる。
ハローワークも敏感になっているので
慎重に、丁寧に、来た人に趣旨説明をし
本人納得の上で、進めます。

案件集め
案件の方ですが、
大手さんに直接は最初からは無理です。
となると、二番手三番手になります。

そのあたりになると
同業者は全て持ちつ持たれつ
案件の情報や、一部人材の情報も流し合います

ということは、
営業先は同業者です。

名刺交換して
案件の情報、うちからも送りますんで
こちらのメールアドレスに送ってもらって良いでしょうか
分かりました、良いですよ。

2倍、4倍、8倍と
どんどん案件の数だけは増えていきます。

案件サイト
かなりの数の案件情報が集まるようになってきました。

でも、まだ実績が上がりません。

う~ん、どうしてだ。
それなりの数になってきたのに。

次なる一手を考えよう。

色々やっていくと、
案件サイトなるものがあることが分かってきました。
会社が会員として会費を払えば、
かなりの数の案件情報が見れる。

これ自分でやろう

ノウハウを吸収するため
会員になります。

ノンプログラミングで
ノンプログラミングを改良し
メールを受信したり、送信したりする機能を追加しました。

受信したメール本文から
案件のタイトル、概要、場所、金額、必須スキル、等々を
こういった単語の次から、こういった単語の前までが多いよね
みたいなことである程度抽出
人手で修正しながら、データベースの各項目に格納
自分の会社取り分を金額から差し引きして、メール文を作成
自動的に、案件情報として、同業者に一斉送信

そして、貯まった案件情報を、インターネットで見れるように開発
うちに登録してくれた技術者さんには
IDとパスワードを発行して、自由に案件情報が見れる。
そして、応募したい案件には、インターネット上で申し込みできる。
案件盛りだくさん、という名前。

そんなシステムを作っちゃいました。

この、システム自体も同業者であれば欲しいはず。
よし、このシステムも同業者に売っちゃおうか

ということで、だんだん広がりが出てきました。

でもね。
・・・
この先は、次回ね

営業ってどうするの?教えて!

前回、せっかく就職した会社で仕事がない、ってとこまで話しましたね。

自分の仕事を自分で見つけてくるしかないのか

営業って?
自分の経験上の営業と言えば
看板屋、物流の派遣会社の管理兼営業、直前の会社のノンプログラミングを売ろうと頑張った時
その辺りの経験を組み合わせて、とは思うものの
前の2つはやり方が確立されていて
色々教えてもらえた。

今度はまるっきりの白紙から。

こんちはーっ、とか会社に入っていって
ちょうどお願いしたいと思ってたのよ
なんて、どう考えてもあり得ない。

教えて
まずは、そういう営業をやっているひとに会いに行こう。

就職活動中に行こうとしていて、結局先に就職決まっちゃって行かなかった会社に連絡

Fさんは、
営業は嫌ですからね
せっかくアポ取れたんだったら、今回だけは行きますけどね

会いに行って、
素直にいきさつを話した。

すみません。
営業って、何をどうすればいいか
教えていただけませんでしょうか。

えっ
営業のやり方ですか?
そんなの分かってたら、私も苦労してませんが
ほんとにざっとなら。

最低限の業界用語の意味とか
一番簡単なケースの契約で最低決めないといけないこととか

正直、全くチンプンカンプンでした。
いかに、世間知らずだったかか、ようく分かった。

自分は技術者でござい
みたいに、言われた通りの現場に行って
現場の愚痴も言ってたりしたけど

その前にとれだけの人が、いろんな段取りをつけてくれていたのか

これは、どうにもこうにも大変なことになりそうだ。

Fさんも、発言が少し変わってきた。
ひょっとすると、近い印象を持ったのかも知れない。

この時は
とはいえ、この時点では
全く甘く見ていた気がする。

言っても、自分達2人分の仕事が見つかれば良い
まあ、何とかなるんじゃないの?

このあと、何回かに分けて話していきますけど
とんでもありませんでした。

ざっと説明します
思いっきりザクッと言ってしまえば
案件と人材のマッチング。

とはいえ、いい人いますよ
といったところで
そんなことは、100%誰でも言うわけで
少しずつ信頼を勝ち取っていって
まあ、おたくだったら、それほどハズレはないよね
とか
もしダメでもリカバリーを何とかしてくれるし
みたいなことが大事。

技術者は2人だけってことでは
そもそも土俵に上がれなかった。

大手とすぐに直接取引できるわけもない。
となると、下請けの下請けの下請けみたいなポジション。
今は、違法なので大きな声では言えませんが
間にいっぱい会社が入って少しずつマージンを取る

なんで、そんなややこしいこと
と思われるかも知れませんね。
例えばX社からせっかく手に入れたこれはおいしいという案件情報
でも、残念ながら、ぴったりの人材がいないというときどうするか
例えばA社としますね。
同業者B社に、自社(A社)の案件として会社名だけ入れ換えて案件情報を流す。
B社に人材がいたら
人材→B社→A社→X社となりB社とA社はそれぞれマージンを差し引く。
この流れを商流と言います。
B社にも人材がいなければさらにC社がくっつく。
本来、X社はかなりの金額を払っていますが
最終的に技術者に払われるのはどーんと少なくなっているケースもある
どうみても健全とは言いがたく
二重派遣として法的には禁止されている。
とはいえ、X社のような大手と直接取引できるA社のような立場には
なかなかなれず
最初はC社みたいなところから始めて徐々にステップアップしていくしかない訳です。

案件情報をどう集めるか
人材をどう集めるか
がまずはポイントなんだろうな
そう思っていたのですが・・・

続きは次回ね