[巫女さん入門]神道の特色

巫女さん入門シリーズです。

神道の特色のお話をしましょう。

神道って本当に宗教なの?
疑問に思ってしまうのは経典や教義がないから

何かを教えている訳じゃないってことです。

普通、宗教って
こう生きるべしみたいなことを誰かが言って
何かに書いてあったりして
みんなで唱えたりして。
これはダメみたいな戒律もあったりする。

仏教も
神様がいないという特色から
宗教より哲学に近かったりするけど
それでも、お釈迦様が始めたという教祖様みたいな人はいるし
教えを弟子達が書き留めたお経は存在する。

神道にはそれら一切がない。

じゃあ、ホントに何もないのね
と言われると、
教えに近い「大切にしたいもの」ぐらいなのは存在する
それが、これから話す4つです。

敬神崇祖
けいしんすうそ
神を敬い、祖先をあがめる
神といっても一神教ではないので
漠然としていますね

本では、GODではなく、SPIRITやSOULだとも言っています。

やっぱり特色的なのは祖先でしょうね。
自分の祖先だろうが、ひとの祖先だろうが
私たちに命をバトンタッチしてくれた人は引っくるめて大切にする。

浄明正直
じょうめいしょうじき、または、じょうめいせいちょく
清らかで明るく、正しく真っ直ぐな心を持つ。

一番イメージしやすい言葉で言うとすると
「おてんとさまが見てますよ」ってこと
誰に怒られるからとかそういうんじゃなくて
襟を正して自分に恥じないように生きていく。

自然との共生
元々、神様が自然そのものだった神道としては
こうなるでしょうね

言挙げせじ
ことあげせじ
ことさら言葉にして言い立てることをしない。

これ、すごくないですか
実は、「巫女さん入門」の本。
古本屋で見つけて、タイトルに引かれて、パラパラめくっては見ましたが
普通買いませんよね。

これ、買いたい。
この本手元に置いておきたいと思ったのは
「言挙げせじ」っていうのを見たからです。

沈黙は金
男は黙ってサッポロビール

理屈を言いなさんな
白黒ハッキリさせないようにしましょう、と

国民性がそうだというのは分かります。

でも
外国人からすると
だから日本人はダメなんだと
一番突っ込まれるところ

言うべき事は言わないとダメじゃないですかと

どちらかというと
言うべき事を言わないのは
そのあとに起きるかも知れない波風が嫌だから
「言えない」のであって
ほんとは言った方が良いんでしょうけどね
という感じだと思っていました。

そうじゃなくて
言わない方が正しいと
積極的にそう言っている訳です。

ひとつ言えるとすれば
全員がおてんとさまが見てますよ、という
浄明正直な生き方をしているとすれば
自ずと答えは出ているわけで
男は黙ってサッポロビールでも問題は起きないかも知れない。

日本の国民の1億1000万がベースとして持っていることになっている
日本神道
教義とは言えないまでも4つの「大切にしたいこと」のひとつが
「言挙げせじ」だと言っています。

ビックリしました。
そりゃまた何とも異色な宗教じゃないですか

私はこれで急に日本神道が大好きになりました。

私がどう生きてきて
今、どう思っているかに関わるんですが
そうなりますと
神道の紹介とはちょっと色合いが変わってきますので
分けて、
明日この続きを話したいと思います。

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