血糖値の仕組みで分かること

血糖値の仕組み
食事で取得したタンパク質はアミノ酸に、炭水化物や糖分は、グルコース(ブドウ糖)に、脂肪は脂肪酸に分解されて血液中に取り込まれます。
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そのうちのグルコース(ブドウ糖)は、ちょっと特殊で、血液中の濃度が一定に保たれなければ体に支障をきたします。
高濃度のグルコースは糖化反応を引き起こし微小血管に障害を与えます。
そこで、その割合を血糖値と呼んで気にすることになります。

上げたり下げたりの仕組み
体としては、一定以上に上がった場合に下げる役割として、すい臓で作られるインスリン。
逆に低すぎる場合は、血糖値をあげるためにグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンにより、非常に狭い範囲の正常値に保たれています。
もし、インスリンの機能が破たんしてしまうと、糖尿病という病気になります。
低すぎる方は、脳が危なくなります。

脳は特別
脳では、脂肪はエネルギーとしては使えないという特殊な事情があります。
従って、脳では糖が重要な役割を担います。
そのため、高すぎる方のメカニズムがインスリンだけにも関わらず、低すぎる方のメカニズムは何重にもなって、危険な状態がかなり起きにくくなっています。
もちろん、そのすべてがうまく働かない場合は、低血糖症ということになります。

肝臓は調整役
食べ物は小腸で消化され、肝臓を経て、血液に入ります。
血液への入り口の時点で肝臓を経るのが面白いところで、いったん肝グリコーゲンとしてためてから、貯金をおろしつつ量を調整します。

インスリンの役割
今度は出口です。
出口の先は各細胞です。
インスリンは「送り出し屋さん」です。
食事後、30分で血糖値はピークに達し、インスリンの力のみせどころです。
インスリンががんばると1時間までの間にみるみる血糖値は下がっていき、筋肉の側にグルコース(ブドウ糖)が移ります。
ここで、インスリンががんばれないと、入り口からは入ってくるのに、出られないので血糖値が上がるというわけです。
インスリンは貯金を促す役目もします。筋肉の中に筋グリコーゲンとして貯金をする働きも助けます。

急激は危なくて、もったいない
この仕組みから何が言えるかですが、急激は危ないということ。
多すぎるのも、少なすぎるのも急激だと、体に支障が出る
炭水化物は、デンプンを経て分解されるから、ゆっくりと上がったり下がったりする。
それに比べて糖を直接食べるとほぼそのまま吸収されるから急激に血糖値が上がる
使い分けが必要。
甘いものって決して悪者ではなく、急激に血糖値が下がることを防ぐためには、とても有効
運動の前後、頭を急激に使う前後。
でも、そういうことがないのにだらだら甘いものを食べちゃうと、ほぼそのまま貯金に回さざるを得ない。
血糖値は上がりすぎたら危ないわけですから。
それでも、近いうちに貯金を運動して使うなら、うまく貯金の機能が働いているって事なんですが。
貯金もそうですが、もったいないのは、捨てられちゃうこと。
インスリンの頑張りの限度を越えると、取り込んで貯金することもできずに、捨てるしかない。
尿に糖分が増える糖尿ってやつの小型版です。
一日の必要量を越えたから捨てるって言うんならそれはそれでありがたいですけど、
急激に増えたからという理由で捨てられちゃう。
次の食事までのエネルギーが足りなくなるから
せっかくお腹いっぱいになったのに、またすぐにお腹がすくことになる。
3度の飯はお米でがっつりたべて、ゆっくり吸収し間食しない。
甘いものは、習慣でだらだら食べちゃうんじゃなく、ほんとに体が欲しがってるなと実感するときにだけ食べる。
これが、健康の秘訣だと思うんですけどどうでしょう。

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