[昭和歌謡]65 神田川

昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです。

神田川
かぐや姫
作詞 喜多条忠 作曲 南こうせつ
1973年

♪貴方はもう忘れたかしら
赤い手拭いマフラーにして
二人で行った横丁の風呂屋
一緒に出ようねって言ったのに

神田川、出ましたね
神田川って関西人の私としては
この歌の雰囲気からしてとても川幅の狭いイメージ

東京に出てきてから、神田川を見てビックリ
こんなん、神田川ちゃう!

でも、東京をくまなく歩いて、都市事情が分かってくると
なるほど、と納得

23区内に流れる川
イメージですが
23区内に流れる川と限定すると
2種類しかありません

ひとつはどでかい川
荒川、江戸川、隅田川
荒川

隅田川

二つ目は、神田川クラスの川
例えばこれは目黒川

石神井川

四角くコンクリートで固められている川で
川幅はそこそこある

これだけ

一生懸命思い出そうとするんだけど
これより細い川を、思い出せないんです。

おそらく都市の事情として、
防災、悪臭、衛生とかの関係で
細い川は全部埋めちゃったんじゃないかな
あるいは暗渠(地下に埋めて流す)

下水道網が整備されているから
川がなくても雨は溢れないんでしょう。

神田川も
三畳一間の小さな下宿の窓の下に、
このコンクリのそこそこ川幅がある川があったとして
まあ、問題ないのかなと

河川敷に緑豊かな細い川だと確かに爽やかになっちゃいますしね

ああ、東京の人は可哀想、と思いますよね
ところが面白いことにそうじゃない

東京の人って、
一部の金持ちと独身の人以外は、都心には住んでいません

埼玉千葉神奈川
茨城だったりもします。

そっちには、河川敷に緑豊かな細い川がありますよ
昨日紹介した野川なんてそうですし
うちの東久留米市には、黒目川、落合川

川遊びだって出来ちゃいます。

神田川
歌に戻りましょう

この歌は、作詞の喜多条忠が、実際に三畳一間の窓の下に神田川が流れる部屋で
暮らしていた経験をベースにしている
お風呂屋さんは、早大西門通りにある、安兵衛湯という銭湯

一緒に風呂屋に行って、女性が待たされる?
へえ、そんなこともあるんだ
女性の方が風呂は長そうなイメージだけど。

はい、そうなんです。
実際は男性の方が待たされていたんだけど
なかなかそれじゃ歌になりづらく
主人公を逆にした。

ただ、貴方の優しさが怖かった、
って何か違和感ありますよね
優しかったら怖くないでしょ

でも、この違和感がヒットした理由かとも思いますが。

これもどうも逆らしい。
本当の主人公は男の側ですから。

とても家庭的な彼女
自分は夢があるけど、今はまだ糸口もない。
料理作ってくれている彼女を見ていると
就職して、平凡な家庭を作るのも悪くないのかな

いや、いかんいかん
夢か現実か
毎日の葛藤があった若かりし頃が
この詞に繋がった。

思い出
このあたり、ドンピシャ
私は、最初に買ったレコードが、グレープの精霊流し
2枚目がかぐや姫の妹
♪いもうーとよー

以来、フォークソングにはまっていった。

フォーク同好会の会長やって
文化祭でコンサートやった

あかん
懐かしすぎる

この前
神田川沿いのウォーキングイベントで
神田川についたとき

はい、みなさんご一緒に
♪あなたはもう忘れたかしら

次々次行きましょ

ええっ、歌おうよ
楽しみにしていたのに

なかなか歌わせてくれないんですよね

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