[天皇]43 元明天皇。奈良時代の始まりです。

天皇シリーズ

文武天皇は大きな時代の到来を予感させましたが
残念!
25歳にして亡くなってしまいました。

元明天皇
707~715年

元明天皇については、以前にも書いたので、よろしければ
元明天皇、母に逆戻り。一緒に繋ごうね

持統天皇の意図した、直系で繋いでいくこと
せっかくうまく行きそうだったのにね
でも大丈夫。
既に、文武天皇には男の子が生まれておりました。

その時、七歳
うーん、どうしたものか

分かったわ
私が繋いでおくわ

文武天皇のお母さんの出番です。
女帝としては、推古天皇、皇極(斉明)天皇、持統天皇に続く4人目です。

中継ぎ天皇とはいえ
どっこい、でかい仕事をやりとげました。

今までは、天皇の代替わりごとに宮を変え、あっちへ行ったりこっちへ行ったり

もっと本格的な首都機能を作ろうと、藤原京というのを作ろうとしたんだけど
一番中心となる大通りが短かすぎていまいちなのよね

分かったわ
私に任せなさい
どーんと立派なのを作ろうじゃないの

平城京です
なんと(710)見事な平城京

鳴くよ(794)うぐいす平安京までの84年間、奈良時代ということになります。
めでたいっ

平城京は憧れの中国長安の都をそっくりそのまま、完全コピー
長さにしてきれいに半分
面積にすると四分の一です。

面白いのが長安と緯度が全く一緒
長安から、すうーっと東に線を引くと平城京になります。

きれいに碁盤の目に道路を作って、分かりやすぅ

こんな本格的な首都機能なら
ころころ変えるのは止めてずっとここを使うことにしたので奈良時代って訳です。

あをによし 奈良の都は 咲く花の 
にほうがごとく 今盛りなり

小野妹子の孫の小野老(おののおゆ)が歌った歌です

いよいよ遷都の時、振り返り振り返りしながら
元明天皇が歌った歌

飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて往なば
君があたりは 見ずかもあらむ

(飛ぶ鳥の明日香の里を後にしていったなら、
君のいるあたりを目にすることが出来なくなってしまうかも)

元号
元号についても書いておきましょう

最初の元号、大化のあと、飛び飛びであったりなかったり
白雉(はくち)朱鳥(しゅちょう)
大宝律令の大宝(701年)からはずっと続くことになります。
大宝4年に西の空に縁起の良い雲が出た
こりゃめでたいと、慶雲(けいうん)704年

慶雲4年に、武蔵の国で銅が産出された
プレゼントされた元明天皇は大喜び
和銅(わどう)

この時はまだ天皇の代替わりで改元という発想がなかったのでちょっとずれる訳です。

譲位
孫(後の聖武天皇)が15歳まで8年間は頑張ったんですがね

もう限界だわ
おばあちゃんだもの

次の中継ぎ天皇、自分の娘にして、文武天皇のお姉さん
聖武天皇からするとおばさんの、元正天皇に譲位します。

ここからは、天皇の代替わりで改元
霊亀(れいき)です。

[天皇]シリーズはこちら(少し下げてね)

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