肩は浮いている。なめらかに動かそう

ウォーキングのノウハウ(腕)
脚の運び方は実に簡単でしたね。
それに比べると、上半身は結構めんどくさい。
90度腕振りだ、いやそれはダメージがある…
この辺りを理解するために、前提となる基礎知識をお話しします。
また、理屈の話で恐縮ですが、しばしご勘弁

腕の付け根
「腕の付け根はどこでしょう」
でたっ、この質問。その手は桑名のやきはまぐりですね。
まさかここへきて、肩を指差す人はいないでしょう。
ではどこなのでしょう

肩の仕組み
下半身の話から想像して、肩も支点ごと移動できるの?
はいそのとおりです。
脚は、背骨→骨盤→股関節→大腿骨でしたね。
肩の場合はもっと精巧です。
背骨→鎖骨(さこつ)肩甲骨(けんこうこつ)→肩関節→腕の骨です。

一個多いのです・
腕は脚よりももっと柔軟にぐるんぐるん360度に近いところまで回ります。
2段階で繋がることによって複雑かつ広範囲な動きを可能にしています。

背骨に動ける棒(鎖骨)がついていて、棒の先に動ける三角板(肩甲骨)がついていて、そのはしっこがやっと肩。
このあたりで、ちょっと疑問に思われた方がおられるかもしれません。
肋骨(ろっこつ)はいつ登場するの?
肋骨ほどの大きな骨なのに、2段階の肩のセットは肋骨とは全くくっついていないんです。
上にのっかってはいますが、独立している。
やじろべいのように、浮いた感じで自由自在。

通常は、肩甲骨は肋骨の後ろに寄り添っています。
ところが、肩ってぐいっともっと前に出すことが可能。
そうしたいときは、肩甲骨は天使の羽を広げるようにしてぱかっと開き、肋骨よりもっと前に肩関節の位置をずらしてくれます。
とてもいろんな動きが可能で、肩の位置は前後上下外内のいずれにも自由自在に動けるのです。

質問の答え
質問の答えはもうお分かりですね
背骨です。
足の付け根はみぞおちでした。
大腰筋の片方の端がみぞおちの背骨のところについているからです。
ということは言い方を変えると足の付け根は背骨です。
腕も脚も背骨が付け根なのです。

じゃあ腕はどう動かせば
脚は腰を回しながら、意識して大きく動かせばいいんでしたね。
ということは、腕も、肩自体を前後に動かしながら大きく動かせばいいんじゃない

ブッブー
違うんだなこれが
ここが、下半身に比べ、上半身の難しいところ。
見た目で分かるほど、腕を大きく動かすと、とたんに背中が痛くなります。
じゃあ、何のために、肩甲骨が自由自在って話をしたのよ

下半身が「大きく動かす」なら
上半身は「滑らかに動かす」

上半身の動きは極めてダメージを生みやすいと思ってください。
肩甲骨が自由自在だって知らない人は、動きがしなやかにならない。
ギシギシって感じ。
そこで、ウォーキングとか頑張っちゃうと、途端に背中や肩を痛めます。

下半身は早く歩くための動きを
上半身はダメージを受けないための動きを心がけてください

ちょっとヤバいかもってなりそうなら、肩甲骨を滑らかにする体操をネットとかで見て、ぐねぐねしておいて下さい。
結構ヤバいぞとなってきたら、仕方ないので極力上半身は動かさないようにしてください。
90度腕ふりは、カラオケの歌詞の如し。
下半身の動きが分からなくなったときだけやれば大丈夫です。

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