関西人、その不可思議なるもの(十数えるメロディ)

お風呂で数を数える
「大阪弁」では、一から十を数える話をした。
それで思い出したのだが、小さいころ、我が家では親と一緒にお風呂に入ると、
「肩までつかって、十まで数えてから上がりなさい」
「いーち、にーい、さーん、しーい、‥‥‥」
体を温めさせるための知恵なのだろう。
小学校中学年になったら30までになったような、うっすらとした記憶
これは、お風呂という密室での話。
他の家庭がどうなのか、調べることは不可能。
でも、東京では
「いち、に、さん、し、‥‥」
とそれぞれを伸ばさずに数えるのだと、聞いた気がする。
風呂の中で数を数えるという習慣は、我が家だけではなく、一般的なものなのか。
それにしても、それぞれを伸ばさないと、100は数えないとあったまらないと思うのだが。

メロディ
面白いのはここから。
我が家では、自然とメロディがついて歌になってしまう。
文章で表現できないし、音符も書けないのが残念なのだが、絶対にこのメロディという決まったものがある。
ごー、ろーく、のあたりが一番盛り上がって大声を張り上げる。
我が家は三兄弟だったのだが、全員同じメロディ。
親から教わったのかまでは覚えていない。
きわめて自然に、これ以外は無理だろうと思えるメロディ。

30までの場合は、じゅういち、じゅうにー、のあたりに最高潮の盛り上がりをみせる。
気合いを入れ直そうという、前向きな姿勢の現れ。

そうです。
これは、やらされている義務感ではなく、子供としても、とても楽しいイベント。
それが証拠に、たまたま一人で入ったときも風呂場で大声を張り上げる。

インターネットで調べました
今はいい時代ですね。
何でも分かってしまう。
何だか気になって調べたことがある。
インターネットでちょちょいのちょい。
やはり、関西地方に強くみられる傾向らしい。
どうもメロディに関しては、ちょっとずつ違うらしい。
youtubeで動画も見つけました。

でもこのメロディ我が家のとは違います。
我が家のは、ごー、ろーく、と、じゅういち、じゅうにで盛り上がるタイプです。
それにしてもなんでお風呂の中でしか行われない出来事が地域で広がっていくのか。

と、書きながら、ふと思い出した。
かくれんぼの時に、ひょっとしたら、このメロディで十数えたかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です