[歳時記]8/24 石川五右衛門が釜ゆでにされた日

大変失礼。
8/24は過ぎておりましたね

石川五右衛門
文禄3(1594)年8月24日、天下の大泥棒として名高い石川五右衛門が処刑されます。
豊臣秀吉の命によって、追跡していた前田玄以に捕らえられ
親族ともども京都三条河原で釜ゆでにされました。

石川や 浜の真砂は つきるとも 世に盗人の 種はつくまじ

オレ(石川五右衛門)や浜一面のこまけぇ砂が無くなったとしても、
世の中に盗人(悪人)がいなくなることなんざありえねぇ。

釜ゆでにされていた時に詠んだ歌と言われています。

歌舞伎
石川五右衛門が何をしたのか
本人のみならず、生まれて間もない子供に至るまで、親族もろとも見せしめのため釜ゆでとはよほどの事
残念ながら良く分かっていません
実在したかも、おそらく、くらいのもの

安土桃山時代にも、それほど知っている人はいなかったようなのですが
江戸時代に歌舞伎で人気が出てから超有名人
色んな伝説が付け加わって行きました。

特に有名なのは、「楼門五三桐」という歌舞伎

南禅寺山門から満開の桜を前にしてのせりふ

絶景かな 絶景かな
春の眺めは価千金とは 小せえ 小せえ
この五右衛門が眼から見れば 価万両 万々両

日も西山に傾きて、雲とたなびく桜花、
あかね輝くこの風情、はて麗らかな眺めじゃなあ


山門からの眺め


相手役は、真柴久吉(ましばひさよし)
羽柴秀吉のもじりです。
直接お芝居で実物の名前を語ったら捕まっちゃいます。

石川五右衛門の方は、実在したかも怪しいし
処刑されて死んじゃったのでそのままの名前でも大丈夫。

石川や 浜の真砂は つきるとも 世に盗人の 種はつくまじ
の落書きを真柴久吉が山門に書く

目の前でまだ生きている石川五右衛門の時世の句を
なぜ書くのか不思議ではありますが
そんなことを言う奴は
ちいせえちいせえ

それを見つけた五右衛門が手裏剣を放ち
真柴が柄杓で払い落とす。

現代では、このシーン
たかだか10分ちょっとなんですが
これだけが上演されることが多い

真っ赤な山門と満開の桜
独特の五右衛門ヘアとあの存在感

とっても絵になるのと、せりふが有名になりすぎた
ストーリーなんてどうでも良いんですね
この場面だけで超人気

[季節]シリーズはこちら(少し下げてね)

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