[天皇]91 後宇多天皇。おおロミオ

後宇多天皇
大覚寺統 1274~1287年

大覚寺統の祖、亀山天皇の息子です。
歴史検定のために私がまとめたこの時期の年表を抜粋するとこんな感じ

天皇の名前が二つなのは、左側が天皇で右側が院政
水色が大覚寺統で、黄色が持明院統
その右横の列が将軍で、さらにその右が執権

うーん。まとめて良かった
天皇と将軍と執権の時間的な感覚がすぐにつかめる

なるほど、後宇多天皇の時代は、蒙古襲来対策に明け暮れた時代だったのね
前回の亀山天皇の時にいっぱい蒙古襲来の話はしたけど
結局この頃も、天皇より院政の方が力を持っていると言うことです

亀山院、後宇多天皇のセットの時代が終わると、持明院統の方にお渡しする
持明院統に天皇が移ると院も移っちゃう
ちゅうことは、後宇多天皇はうま味のある院政は出来ないんじゃないの可哀想
いえいえ、また、大覚寺統に戻ってきた後二条天皇の時、院政が敷けるので大丈夫。

後嵯峨天皇は、「正統」を自分で決めず
亡くなる時に、幕府(執権)に決めてちょうだいと言い残していた

亀山としては、自分の方で正統を続けていきたいので
後宇多に譲位

そんないがみ合っている大覚寺統と持明院統
そんな中で、後宇多は、相手の持明院統である後深草の愛娘、姈子内親王に一目惚れ

恋心が募り、ついには盗み出してしまう
中世のロミオとジュリエット

おおロミオ
あなたはなぜロミオなの?

違うよ。後宇多だよ

怒り心頭の後深草は、幕府の同情を誘い、皇統を自分側に戻してもらう

間に入っている幕府も大変
当然亀山の大覚寺統から大反発が出るので
次の伏見天皇を亀山の猶子(ゆうし)にする
猶子というのは養子の変型で、息子ではあるんだけど、財産の相続権とかはない

形の上では、そのまま亀山系で行くことも出来る
うまいというかずるいというか

[天皇]シリーズはこちら(少し下げてね)

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