[歳時記]12/24 日本ではじめてチョコレートが販売される

ちまたでは、クリスマスイブ
クリスマスイブと言えばチョコレートですね

ん?

うちで買ったケーキです

12/24
日本ではじめてチョコレートが販売されたのは、1878(明治11)年12月24日。

クリスマス・イブのこの日、東京両国若松町の風月堂の主人、米津松造が、
「かなよみ新聞」に「貯古齢糖 (チョコレート)」として広告を掲載し、
チョコレートの製造、販売をスタートした。

ところが、はじめて体験する甘さに人びとが飛びつくかと思いきや、
当初はまったく売れなかったという。

「牛の血が入っている」とか「あんな色をしているのは泥を固めたから」といった
とんでもないウワサが流れて、みんなから敬遠されてしまったのだ。

味もチョコレート特有の苦味が嫌われて、
「あんな苦いもの食べられない」という声が殺到したらしい。

それでも、1899(明治33)年6月、アメリカで修業した森永太一郎が帰国して、
ミルクチョコレートを開発
チョコレートの普及が始まります。
お分かりですね、森永製菓です。

1918年には東京菓子(現明治)もチョコレートの販売を開始します。

昭和になり、太平洋戦争
そして、戦後の「ギブミーチョコレート」に繋がっていきます。

初めて食べた人
日本で初めてチョコレートを食べた人となると、もう少し時代が遡り、江戸時代になる

江戸時代に書かれた「寄合町諸事書上控帳」に、
オランダや中国と貿易が行っていた長崎へ、
チョコレートが伝えられたとの記録が残っている。

寄合町とは、長崎の有名な遊女町である。
寛政9(1797)年3月晦日(末日)に
寄合町の大和路という遊女がチョコレートをもらったとの記述がある。

ちなみに寄合町諸事書上控帳の中では、チョコレートは「しょくらあと」と書かれている。

記録によると、出島の阿蘭陀人(オランダ人)からもらった品物の中に
「しょくらあと6つ」が含まれていたことがわかる。
これが記録として残っている日本初のチョコレートだ。

出島のオランダ人は、帰国の際に布団や道具などを遊女に与えることも多く、
チョコレートもそのような過程で遊女に渡ったのでしょう。
チョコレートは異国の珍品だったのだ。

[歳時記]シリーズはこちら(少し下げてね)

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