ココファームワイナリーに行ってきました

あしかがフラワーパークに行ってきました
の続きです

あしかがフラワーパークを終えてもう一ヵ所
本当は2ヶ所行きたかったんですが
フラワーパークが結構時間かかったので、足利学校を断念
ココファームワイナリーというところに行くことにしました

カミさんからのリクエストです
昔行ったあそこに行きたいわ

それは一体、いつ行ったどこ?

うーん、分からない

それは、どうにも分からんなあ

試験対策で、まっぷるは全県見れますので、まっぷる栃木を読み
フラワーパークの近くで、足利学校以外にも良いところがないか探していると、
たまたまです

あっ、ここのこと、言ってるんじゃない?

ずいぶん昔になりますが、カミさんと旅行しているときにたまたま立ち寄ったワイナリー
カミさんは障害者に対する仕事をしているので、その方面に詳しい

こころみ学園という精神障害者(昔でいう知恵遅れ)の子供たちが作っている
ワインのワイナリーです
とても高品質なワインを作っていて
なんと日本で開催されたサミットでも出されたほどのものです

以前に寄ったときは何も知らず、もうひとつどっかに寄ってみる?と寄っただけ
障害者の子供たちがそんなにすごいワインを作ってるんだと衝撃を受けたものの
時間が遅かったので色々閉まっちゃっていた
また来ようね、とは言ったけど、すっかり忘れていた

今回は、15:00から案内してくれる見学会にも参加できました

ココファームワイナリー

結論から言うと、見学会に参加して本当に良かった
感動
知らない事もいっぱい教えてもらえた
無茶苦茶話が上手
こころみ学園や、ココファームを作った川田昇園長に対する敬愛の念がとても強く伝わってくる
サイさんという方です。

川田昇は特殊学級の教師でした
私はずっと園長園長って言っていたから、これから園長、で通しますね
園長は特殊学級を作り、その子供たちの手を見てビックリしたんです
赤ちゃんのような白い手だった
かわいそうかわいそう、で何もかも親がやってくれたんだな
親が亡くなったらこの子たちは一体どうなるんだろう
生きて行けるようにしてあげなきゃ
どんな事でも仕事ができるようになれば生きていける

私財を投げ売って、売りに出ていたこの山を買うんです

ぶどうを作るんですが、最初は食べるためのぶどうでした
園長は最初から果実にしようと決めていました
毎日毎日繰り返してつらい仕事をずっとやって
あるとき、実がなる
ああ、実がなった、って

この急斜面を見てください
スキーのジャンプ台とほぼ等しい
上の方は、立っているだけでもつらい
そんな中で手を上にあげて、作業するのはとても大変
でも、実はそんなことよりも何より大変なのは草刈り
ここでは、一切除草剤を使いません
ひたすら刈って、少しずつ上に上がっていって
やっと一番上まで刈り終えて
ああ終わった、って思うと
下の方はもう草ぼうぼう
そんな果てしのないことをずっと続けるんです

除草剤を使うとぶどうに悪い事は分かっています
でも何よりも、そうしてしまうと、彼らの訓練ができなくなってしまう
仕事をするための場所ですから

赤ちゃんのような白い手が
一年たてば青年の手になり
二年たてば立派な大人の手になり
三年たてば老人のようなゴツゴツの手になる

最初食べるためのぶどうでしたが
それだと、豊作の年には、値段が暴落して儲からない
凶作の年には元々収穫が少ない
収入が少ないとかかる費用を捻出できずにたちいかなくなる
そうなると訓練の場がなくなってしまう

ワインを作れば安定するだろうということなんですが
実は園長がとても酒好き
三歳から酒びたりだったんです

(これ、オーバーに言っているのかと思っていましたが
川田昇さんの書かれた「ぶどう畑の笑顔」という本をワイナリーで買って読みますと
本当に三歳から酒びたりだったようです。
そのために、川田昇さん自身が極端に成績が悪い怒られてばかりの子供だった)

あともうひとつあるのが「かっこいい」ってことです
ぼくたちはワインなんてかっこいいものを作っているんだって

そして、園長はせっかく作るんなら最高に良いものを作ろう、と思うんです
知恵遅れの子どもたちが作ったワインだと、同情で買ってくれても
2度3度は続かない
本当に良いワインを作らなきゃダメなんだ

(このあと、ぶどうの育て方、ワインの作り方を実に詳細に教えていただけるんですが
なぜ最高のワインができたのか、分かる気がしました
他のワイナリーではやっていないようなバカみたいに手間隙のかかるような事を
徹底的にやっている。ワインは手間をかければかけるほど良いワインになる
ここでは、彼らの訓練が目的なので仕事はいっぱいなきゃいけない
「効率」を考えないワイナリーなんだろう)

まだまだ、説明は続きます
続きは次回

以下はテイスティングをやったワインです(長女の腕)

私は運転があるのでぶどうジュースでした。無茶苦茶ぶどうっ

[おでかけ]シリーズはこちら(少し下げてね)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です