[三十六歌仙]33 大中臣能宣朝臣。不安定なリズム

三十六歌仙シリーズも残り少なくなってきました。

大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶあそん)

みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ

御垣守(みかきもり)である兵士のたく火が、夜は燃え昼は消えているように、私の恋の炎も、夜は燃え昼は消え入るばかりに、物思いに沈んでいる。

百人一首にも選ばれており、百人一首と同じ歌です。

代々伝わる伊勢神宮の最高責任者の家柄。
自分も祭主をつとめている。
「朝臣」もついているので位も高い。

百人一首第61首の伊勢大輔(いせのたいふ)のおじいちゃんでもある。
代々伊勢神宮だから、伊勢なんですね。

御垣守(みかきもり)は、宮廷を警護するガードマンのこと
衛士(ゑじ)は、その内、特に出張で都に来ているガードマン。
御垣守、衛士は夜にかがり火をたく。

その火から、恋心の不安定さを詠んでいる

リズムの良い歌なので
火がチラチラ燃えている様をちゃんとイメージさせてくれる

地元兵庫県をウォーキングしているときに、この歌の歌碑があったので
強く印象に残っている歌です。

焚き火がブームらしいですね
火って見ていてなぜ飽きないのでしょう
キャンプファイヤーって今の子供たちもやるのかなあ
大好きだった。
火を囲んで歌を歌ったりして

♪あの、すばーらしいー あーいーを もーうーいーちーど

大中臣能宣朝臣でもう一首

梅の花 にほふあたりの 夕暮は あやなく人に あやまたれつつ

梅の花が匂う辺りの夕暮にあっては、むやみに人の薫香と間違われて、来客があったのかと思い違いをしてばかりいる。

[短歌]シリーズはこちら(少し下げてね)

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