三十六歌仙シリーズも残り少なくなってきました。
大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶあそん)
みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ
御垣守(みかきもり)である兵士のたく火が、夜は燃え昼は消えているように、私の恋の炎も、夜は燃え昼は消え入るばかりに、物思いに沈んでいる。
百人一首にも選ばれており、百人一首と同じ歌です。
代々伝わる伊勢神宮の最高責任者の家柄。
自分も祭主をつとめている。
「朝臣」もついているので位も高い。
百人一首第61首の伊勢大輔(いせのたいふ)のおじいちゃんでもある。
代々伊勢神宮だから、伊勢なんですね。
御垣守(みかきもり)は、宮廷を警護するガードマンのこと
衛士(ゑじ)は、その内、特に出張で都に来ているガードマン。
御垣守、衛士は夜にかがり火をたく。
その火から、恋心の不安定さを詠んでいる
リズムの良い歌なので
火がチラチラ燃えている様をちゃんとイメージさせてくれる
地元兵庫県をウォーキングしているときに、この歌の歌碑があったので
強く印象に残っている歌です。
焚き火がブームらしいですね
火って見ていてなぜ飽きないのでしょう
キャンプファイヤーって今の子供たちもやるのかなあ
大好きだった。
火を囲んで歌を歌ったりして
♪あの、すばーらしいー あーいーを もーうーいーちーど
大中臣能宣朝臣でもう一首
梅の花 にほふあたりの 夕暮は あやなく人に あやまたれつつ
梅の花が匂う辺りの夕暮にあっては、むやみに人の薫香と間違われて、来客があったのかと思い違いをしてばかりいる。