[ことば日本史] 抜け駆けと旗揚げ

「ことば日本史」平安時代から

抜け駆け
前回、先陣争いについて書きました
[ことば日本史] 先陣争い

その関連ということになりましょうか

先陣争いが、いっそう早く討って出たときには「抜け駆け」になる。
「抜け駆けの功名」と言ったりもします

この言葉は、やがて全体の攻撃が始まるより前に自分の手勢だけで出陣することをいう
ようになり、軍の統制をみだす行為としてマイナスの意味をもつようになった。

いつの世も、やり過ぎはいけませんぞ

旗揚げ
源平の騒乱では、他の支配から離れ、独立した軍勢を指揮する立場に立った者が、
自家の旗を大将の旗印として掲げた。

このことが、中世には「揚げ」という言葉でいわれるようになった。

これとは違うので念のため

一旗揚げる
そして似たことばで「一旗あげる」
敵の城に旗を立てるような際立ったことをするという意味で、
戦国時代に使われるようになった言葉のようだ。

[ことば]シリーズはこちら(少し下げてね)

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