[首相]35-2 鳩山一郎。友愛の精神で

首相シリーズ
[首相]35 鳩山一郎。自由民主党誕生
の続きです

鳩山一郎といえば、外交
吉田茂のとき、独立は果たしましたが
最後の総仕上げが残っている

日ソ国交回復

戦後10年になるのに、日ソ間は、法律的には戦争が終わっていない
しかも、米ソが冷戦下におかれた

とても難しい状況下において積極的に動く

昭和31(1951)年、ようやく日ソ共同宣言が締結され国交樹立

「もはや戦後ではない」と経済白書に記載され流行語に

緊急にこれを成し遂げる必要があったのは
シベリアに多くの日本人が抑留されていたから

そして、もうひとつ
日本は、ソ連に拒否権を発動され
国連に加盟出来ずにいた

同年12月18日、国際連合加盟
この大仕事を成し遂げた翌々日、鳩山内閣は総辞職した。

残念ながら、北方領土に関してはスッキリした解決には至りませんでしたが。

友愛
父、鳩山和夫のイメージと家系ゆえに、いつまでも「おぼっちゃん政治家」と言われ続けたが
現実的には、戦争の激動の時代に大政翼賛会に反対するなど、反骨精神の人

義を重んじる具直な性格

公職追放で晴耕雨読の生活を送る中
一冊の英書と出会う

原題「全体主義国家対人間」という
ナチスドイツに終われアメリカに亡命していた思想家の書いた本

鳩山一郎が翻訳し「自由と人生」というタイトルで出版

国家は人間のために存在するが
人間は国家のために存在するのではない

人間は目的であって手段ではない
国家は手段であって目的ではない

元々「博愛」と翻訳されていた言葉を、新たな訳語として「友愛」とした
相互尊重、相互理解、相互扶助
それが友愛

人が人を殺してはいけない
誰が考えても分かることなのに
手段であるはずの国家が、大義を掲げてそれを奨励する「戦争」

普通、のことに戻すには、友愛しかないと思う

[首相]シリーズはこちら(少し下げてね)

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