生まれて初めて、般若心経を唱えました

昨日は、ウォーキング同好会のイベントに参加しました。
谷根千1111円使い切りイベントの本番と
寛永寺の特別参拝
地図
谷根千1111円使いきりイベント
なんとピタリ賞が2人も。
私は2円残しで3位でございました。

寛永寺の特別参拝
いやあ、本当に良かったです。
大きく3つ。
根本中堂
徳川慶喜公の謹慎部屋
徳川将軍の霊廟参拝

全て、住職さんが説明していただけました。

若い住職さんで、ユーモアも交え、とても分かりやすい説明でした。

いろんな事全部よかったんですが、今日は、お経についてお話しようと思います。

根本中堂
まず、寛永寺の説明の前に、阿弥陀如来様に、よろしくお願いいたします、の意味を含め、お経をあげてからになりますと。
これが、特別見学ではなく、特別参拝である意味です。

住職さんが、お経をあげるのを聞いているのかと思いきや
資料の中に般若心経が入っています。

ここからは、一緒に唱えてください。

お経を唱えるということですね。
生まれてこの方、55年になりますが、初体験です。

以前座禅はしたことがありますが、お経を唱えたことはない。
ふりがながふってあるので、そのまま一緒に読み上げれば良いのです。

子供のころを思い出しました。
母さんのお姉さん、すなわち、おばさんがご詠歌とか、お経とかを唱えていた。
仏教のありがたいものだということまでは知っていたが、
その間、じっと黙っていなければならない。
子供としては、結構苦痛だった。

このおばさんは、何が嬉しくてこんなことをするんだろう、
そう思った。
一体、意味は分かっているんだろうかとも。

あの時から50年近くたっている。
まさか、自分がお経を唱えるという経験をするとは思わなかった。
ありがたい。
こんな機会でもなければ、お経を唱えることはなかったろう。
一生のうちで、お経を唱えたことがない人間のままで死んでいったのだろう。

もちろん、全く意味は分かっていない。
でもそういう人でもただ唱えればいい
それだけの力がお経にはある。…はず。

始まった。
一気に子供のころにタイムスリップする。
本家に親戚が集まる。
おばさんのお経。
古くて急な階段。
お線香の匂い。
妙で独特なリズム。
柱に貼ってある紙にいとこたちの名前
正純5才 で 横線
ご先祖さんの、額に飾られた写真

あっ、ここ知ってる。
色即是空、空即是式

はんにゃーはーらーみーたー。
これ、おばさんだ。
天国で喜んでくれているだろう。

これらの並んでいる漢字。
おそらくとてもいい事が書かれているのだろう。

ただ今は、自分がお経を唱えたということが嬉しい。
なんなんだろうこれは、と思っていた子供のころ。
急に時代が今に繋がって、今自分はここにいる。
そして、お経を唱えている自分に、しっくり来ている。

年齢を重ねるということはこういうことなのか。
おそらく、おばさんは普通の事をしていたのかも知れない。

なんだか妙に嬉しい時間だった。

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