ペンギンは変温動物で、ウミガメは定温動物

「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ」という本を読みました。

著者、佐藤克文さんは水中の動物の専門家

水中の動物って陸上の動物に比べて
かなり研究が遅れていたんですって。

理由は簡単。
観察しにくいから。
水は冷たいし、息が出来ない。

ところが最近、そんな水中動物学に大進歩がもたらされた。
データロガーなるコンパクトで極めて高性能な機械が開発された。

そいつをペンギンだのイルカだのウミガメだの
生き物にくっつけて離してやると
色んなデータを取ってくれて、どんどん送ってくれる。

ええっ
そうなの?
っていうような
新しい事実が続々と明らかになっています。

中学校のときに習ったよ
脊椎動物のうち魚類・両生類・爬虫類は変温動物で、
鳥類・哺乳類が定温動物

常識中の常識

たしかに、トカゲやクサガメといった爬虫類を手でつかむとひんやりしている。
一方、ヒヨコなどの鳥や犬や猫といった哺乳類を触ると温かい。

我々人は?
体温計でピピッと測ると、ほぼ同じ体温

ウミガメ
ウミガメの体温を図ると回りの水温より2度ほど常に高めになっている
機械を、一つは甲羅にくっつけて、一つは飲み込まして体内温度を図る

今までの常識だと同じ温度になるはずなのに。

分かりやすくするために、今まで定温動物という表現を使いました。
変化はするわけなので
内温動物というのが正しいらしい。

体温を高めるメカニズムを体内に持っているということ
変温動物ならそんな必要はない訳ですから。

ここでクイズです。
小さなホットコーヒーの缶と
大きなホットコーヒーの缶
冬に外に出しておいて
先に冷めるのはどっちでしょう。

答は
・・・
小さな缶

クイズにするほどのもんではなかったですね

実は変温動物であるはずのは虫類
でっかいは虫類の場合は
覚めにくいので
多少体温を温めようとすると
なんとかなるので
少しは内温性がある

どんどんでかくなれば
定温動物となることも可能だという

となると
氷河期になって寒いから死んじゃった
とされている恐竜も
鶏と卵が逆で

氷河期になってきたので
なんとか対応しようと
体がでかくなっていって
恐竜になっちゃった。
でも、もっと想定以上に寒くなったから
絶滅しちゃった

そんな因果関係なのかもしれない
今、恐竜が生きてれば
データロガーつけたら一発で仮説が検証できたのにね

今、それに一番近いのがウミガメ
は虫類で、今一番でかいのがウミガメなんですって

ということは
水中どうの関係無く
体温の大原則を表しているのかも知れない。

頑張り屋さん
実は体温を高めるための代謝エネルギーって
むちゃくちゃ大変。

海の哺乳類、鳥類は大飯食らい
海は冷たいからね

ところが
これもデータロガーで分かったことらしいんだけど
ウミガメは
産卵時期は数ヵ月絶食しているらしい。

ウミガメ恐るべし
今後の研究でそのメカニズムが明らかになってくるかも。

次回はペンギンね
これもまた
データロガーで初めて分かった衝撃の事実です。

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