善玉菌と悪玉菌と日和見菌の役割(腸内フローラ)

善玉菌、悪玉菌、日和見菌
善玉菌、悪玉菌って聞いたことあったけど、本当は3つに分かれるらしい。
日和見菌は浮動票みたいに、あっちについたり、こっちについたり。
善玉菌と悪玉菌は勢力争いをしている。
善玉菌が強いと悪玉菌を駆逐していく。
ただ全滅させることはない。
善玉菌はアクチノバクテリア門という種類
悪玉菌はプロテオバクテリア門。
日和見菌はバクロイデス門とフィルミクテス門。

悪玉菌って悪玉?
名前つけた人が悪いんでしょうね。
普通の状態だと悪玉菌も悪さしない。
むしろいいことをしてくれる。
ところが、増えすぎると急に悪さを始める。
そりゃそうですよね。
そもそも存在自体で体に害があるんなら、最初にリストアップされるはずがない。
悪玉菌さんも住み着いてくださいよとちゃんとお墨付きをもらっている。
例えば、大腸菌は悪玉菌だが、O-157のような病原性大腸菌が入ってきたときに駆逐できるのは大腸菌だけ。
ありがとう悪玉菌。

面白いのが、善玉菌への刺激という役割。
チョイ悪悪玉菌がいてこそ、善玉菌は勢力争いに負けまいと頑張るというのです。
アンパンマンでのバイキンマンの役割ですね。
おそらくアンパンマンは、バイキンマンがいないと、ぼうーっとテレビばっかり見てるかも知れませんね。

根っからの悪に変身するのは、異常繁殖した時。
腸内の内容物を腐敗させて、硫化水素やアンモニアなどの腐敗物質を作り出し、ガスや悪臭の元を生成します。
その有害物質が腸から体に入り込んで全身に回れば、細胞のガン化や老化を引き起こす。

では、どういったときに、異常繁殖するのか。
エサに関係するそうです。
悪玉菌は色んなエサを食べますが、いいエサと悪いエサがある。
いいエサの時は異常繁殖しない。
食物繊維がいいエサなんだそうです。

よく、健康のため食物繊維をとりましょうと言いますが、食物繊維は人は吸収出来ないので、直接人に何かいいことをしてくれるわけではない。
人に良くしてくれる腸内細菌さんのために食物繊維をとりましょう、なんです。
恩返しですね。
それ以外にも食物繊維は腸の中で重要な役割を果たすので、食物繊維からの視点でまたまとめますね。

日和見菌の役割
実は、善玉菌も悪玉菌も割合で言うとそう多くない。
ほとんどが日和見菌。
その中でまずはバクロイデス門から。

バクロイデス門
バクロイデス門の細菌たちは、善玉って言ってあげましょうよというくらい、いいことをしてくれる。
大きく言うと、「短鎖脂肪酸を作り出す」と「水素を作り出す」の2つ
バクロイデス門の腸内細菌はエサとして食物繊維やオリゴ糖を食べます。
短鎖脂肪酸という物質を作り出すのですがどういう役割を担うかというと
まずはエネルギー源。
特に大腸そのものが動くためのエネルギー源として欠かせません。
次に免疫。有害な菌の増殖を押さえる
そして、ぜんどう運動を促す。ウンコを後ろへ後ろへ運ぶ運動です。
便秘になりにくい。
便が適切に排出されると、例え悪玉菌が腐敗物をいっぱい作り出しても問題が起きません。
腸内細菌全体としても次々新しいエサに巡り会えるので活性化される。
願ったり叶ったりです。

特に食物繊維をエサとした場合には、水素を作り出す。
水素はなぜいいのか。
そうです。
体にとっても有害な活性酸素とくっついてH2O 水になって無害化してくれるからです。
抗酸化作用ってやつです。

フィルミテクス門
フィルミテクス門の細菌たちは、代謝を強力に行えます。
かなり高い効率で、特に糖質を分解し、エネルギーとして腸から取り込むように出来る。
これってすごくいいこと。
ただ、統計とか取っちゃうと、フィルミテクス門の細菌を多く持っている人は肥満が多い。
まあそうでしょうね。
いっぱい取り込めると、余る確率が高いから脂肪としても蓄積される確率は高くなる。
一部には、フィルミテクス門の細菌をオデブ菌という人もいるらしい。
バクロイデス門とフィルミテクス門の細菌たちも勢力争いを繰り広げている。
バクロイデス門の細菌たちは食物繊維を好物にしているから、食物繊維を多くとっていると、結果として、フィルミテクス門の細菌たちは減っていく。
だから、食物繊維を取りましょうと。
それはちょっと話が違うんじゃないでしょうか。
効率いい代謝ってやっぱりいいことで、見合うだけの消費をすればいいだけのことだと私は思いますが。

すみません、長くなりすぎました。
対策的なところになかなか入って行けませんが、続きは次回で

索引はこちら
[免疫]シリーズはこちら(少し下げてね)

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