[巫女さん入門]鳥居の種類

神社といえば、鳥居
鳥居と言えば神社ですね。

地図で、神社は鳥居のマークですからね。

鳥居の種類
大きく言うと「神明鳥居」と「明神鳥居」に分かれます。

字を逆にしただけというのが何とも良いですね

神明鳥居はシンプルな鳥居
こんなの

どーんと、これでどうだって感じのまっすぐまっすぐ

明神鳥居はかっこいい鳥居
こんなの

おお、ビューティフル

もう少し詳しく説明する前に
説明の都合上、各部品の名前を説明しましょう。

神明鳥居は笠木がまっすぐ
明神鳥居は笠木が反っている

しんめー、とまっすぐ
みょうに、曲がっていると覚えましょう。

神明鳥居は、抜きが突き抜けていないけど
明神鳥居は、突き抜けている

明神鳥居には額束がある。
色は赤い場合が多い。
柱は若干内側に傾く。

一方がシンプルで一方が複雑ってことになると
神明鳥居で始まって、明神鳥居に発展していったの?

大きくはそう言えるんだけど
神明と明神の言葉の意味を考える必要がある。

明神とは、あらゆる神格全般を指すんだけど
神明は、天照大御神だけなんです。

要は、天照大御神を祀っている神社は神明鳥居。
そうです、伊勢神宮です。

神社界の大ボスが神明鳥居なので
明神鳥居の方が発展形ですとは言えない訳です。

伊勢神宮としては、むしろ全ての装飾を廃した鳥居の方が
厳か感を演出できるというもの

さあ、全国の神社はどっちとる?
伊勢神宮に近しい事をアピールするんなら
例えば、東京大神宮みたいに神明鳥居で、伊勢神宮感を出していく。

でも、伊勢神宮と同じなんて、そんなおこがましいと思うなら明神鳥居。

もちろん、大国命(おおくにぬしのみこと)の出雲大社は伊勢神宮と同じにするわけないので、明神鳥居です。

実は、2バージョンしかない訳ではなく
色んなパターンがあって、
大きく言うと、シンプルか派手かっていうだけ
こんな風に名前も付いています。

でも、八幡神社だから、全て八幡鳥居かというとそうじゃない。
決め事ではなく、八幡神社にはこんなタイプの鳥居が多いから
八幡鳥居と名付けてみましょうっていうくらいのばくっとした名前。

お稲荷さんの鳥居は赤くなきゃ格好つかんとかはあります。

神社の考え方というよりは
これを言ってしまうと実も蓋もないんだけど
寄進した人の趣味の問題。

明治維新
そうこう言いながらもやっぱり大きな傾向としては
かっこいい方向へと向かっていっていた。

でも、あるとき、急に違う要素が。

明治維新による、廃仏毀釈です。
神道を国をまとめるために利用しようとした。

そうなると、大衆迎合した感じより
どどーんとシンプルで、伊勢神宮直結感がある方が
「何か分からんけどすごい」って思える。

靖国神社や乃木神社は神明鳥居です。

不思議に、明治神宮は明神鳥居なんですけどね。

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