11/7 立冬 玄猪の祝い

二十四節気シリーズ
冬に入っていきます

この、二十四節気シリーズ、春に初めて
夏、秋と過ぎ、もう冬なんですね

感慨深いです。
しみじみー

立冬   りっとう  暦の上で冬が始まる日   11月07日

玄猪の祝い
旧暦の10月に入って初めての、亥(い=猪)の日、
玄猪の祝いという祝い事が行われます。

元々は、農家のその年の収穫に感謝するお祝いなんだけど
農家に限らず、日本は稲の国なので
平安時代から、貴族も祝ってきた。

江戸の人は、祝い事は取り入れたくて仕方ないので
武士だろうが町民だろうが、お米に感謝し
お餅を食べる。

この日も、江戸城への登城の日で
桜田門の外にでっかい篝火がたかれ
五色の餅が配られる。

庶民が待ちに待っている日という意味では
ひょっとするとこの日が一番かも知れない。

なぜかと言うと、この日に暖房器具を出すと決まっているから
火鉢か炬燵になるんだけど
その前にどれだけ寒くてもひたすら我慢。

江戸の人ってこういう自分達で決めたルールを守るのが大好きなので
何がなんでも守る

ああ、あったかーい

農業がらみは、収穫祭として色々あるけど
十日夜(とうかんや)というのもその一つ
旧暦の10月10日に行われる
田んぼの神様が、仕事を終えて、この日山に帰る

ありがとうね。
来年もよろしくね。

お寺
この頃、それ以外にも、行事が無茶苦茶多いんですが
まずはお寺関連。

仏教の各宗派で、あるわあるわ
こじつけてこの時期に行事を持ってきます。

クイズにしてみましょうか

【問題】なぜこの時期に仏教各宗派が行事を集中させるのでしょう

若干だけスペースを空けるので
答えを手で隠しながら考えてね

























【答】神様がいないから

旧暦の10月は、神無月
神様たちがこぞって、出雲に行っちゃうので
神社では、行事が皆無です。

神のいぬ間に仏ですね

浄土宗  十夜法要 初冬最大の念仏法要。十日十夜、念仏を唱え続ける
禅宗   達磨忌  菩提達磨の忌日法要
浄土真宗 報恩講  親鸞聖人の忌日法要
日蓮宗  御命講  日蓮聖人の忌日法要

達磨さんなんて、いつ亡くなったかも分からないし
親鸞聖人なんて、本当は11月28日に亡くなっているのに
ええやん、10月にしましょ、と

商売
農業、仏教と来て、商売もこの時期は、大盛り上がり
まずは、京都の商売

誓文払い
旧暦の十月二十日に京都の商人や遊女が
四条京極にある官者殿(かんじゃでん)に参詣し、
一年の商売上の駆け引きや、客への嘘といった罪を払い、
神罰を免れるように祈った

すんまへん。
嘘言うとりました。

面白いですね。
そないな事を公表して良いんでしょうか

罪滅ぼしの大安売りで大にぎわい。

只じゃ起き上がりません。

恵比寿講
江戸では、同じく旧暦の十月二十日に恵比寿講

大黒さんと恵比寿さんの像を座敷に移して、鯛、赤飯、鏡餅等を備える

店は早じまいして、親類や御得意様を招いて大宴会
オークションの真似事のお遊びをする
皿や小鉢を、いかにも貴重なものであるように口上を述べ
うまく演出できれば

10両
20両
いやいや100両だ!
と値が釣り上がっていく

これは、かの弘法大師が若かりし頃
猫に餌をやったという
由緒正しきしろもの
ここのしみは、たまが嘗めた跡にございます。

セールストークで遊ぶ、いかにも商売人らしい発想

幼い奉公人も、餅や菓子がたんと食べられる
わくわくの一日。

大伝馬町でべったら市が催され、大にぎわい

この日は、お祭りというだけではなく
総決算の日

一年の売上利益を計算し
来年度の計画を立てる

業績が良かった年は、それはそれは宴会も盛り上がったことでしょう
さながら、二年連続日本一のビールかけ会場のように

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[暦]シリーズはこちら(少し下げてね)




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