[大奥]大奥では~。続き

[大奥]大奥では~
の続きです。

見取図
江戸城には、天守閣や本丸以外にも、西の丸、二の丸、三の丸と色んな建物がありますのが
本丸が現役の将軍のための施設ということになります。

この絵で、緑に色どられているところが、公の行事や政治が行われるための場所
紫の方が、そのためのバックヤード。すなわち公務員たちが勤めるオフィスだったり
大奥のであれば、奥女中たちの生活の場

大きく、表(おもて)、奥(おく)、大奥(おおおく)の3つに分かれます。

表は外向きに開かれた場所、その中の緑の方に何かっちゅうと大名たちが呼ばれる。
奥は、将軍の政治や生活の場所
大奥が、正室や側室の生活の場所
奥より大奥の方が何倍も広いというのは、面白いですね

大奥内部の見取図はこんな感じ

奥と大奥の間で行き来出来るのは、2箇所
上御鈴廊下と下御鈴廊下のみ
基本的に将軍しか出入り出来ません。
戸が閉まっているわけではなく
将軍が通るときは、鈴がなるから御鈴廊下

シャリンシャリーン

夜しか大奥には行かないの?
いえいえ、実は毎日、午前10時に
歴代の将軍の位牌のある正室のいる場所まで
参拝しに行く必要があります。

こと細かく毎日のスケジュールが決められて
それはそれは大変
将軍にだけはならない方が良いですよ

御広敷には男性職員もいます。
その人たちが出入りするのが御広敷門

奥女中たちが出入りするのは、七つ口
七つ時(午後8時くらい)になると閉まっちゃうから

正室は御台所(みだいどころ)と呼ばれます。
色んな役職がありますが、御中臈(おちゅうろう)と呼ばれる人が
将軍や御台所の身辺の世話役です。
8人くらい

器量よしが選ばれるので、この中から側室が選ばれるケースが多い。
将軍のお手付きになった御中臈は「汚い方」と呼ばれます。
お手が付かなければ「お清い方」
すごいネーミングですね。
嫉妬が渦巻いてます。

長の局は2階建てで奥女中たちの寝泊まりする部屋がびっしり並んでいるんだけど
ある程度出世しないと相部屋

お手が付くと晴れて特別な部屋が用意されます。
お部屋様とも呼ばれます。
そして子供を授かると、お腹様

将軍の上様を始めとして、位の高い人は「様」がつくわけですが
面白いのが、文に書くとき
御台様と書くときの「様」は今で言う楷書体
全く崩さずに書きます。

それ以外の人は、崩し字で書くのですが
それぞれ崩し方が決まっていて、それによって敬称が分かる。

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[大奥]シリーズはこちら(少し下げてね)


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