[植物]フクジュソウ。あったかいんだからぁ

植物のかしこい生き方、第二章「あらがわない」から

自分にないものを手に入れて好かれようとするのではなく
自分の中にあるもので魅力を伝える

フクジュソウ

お正月の飾り物
ナンテンとフクジュソウ


ナンテンは難を転じる

難を転じてどうなるの
福となす

福寿草の出番です。

福でもって長寿
これひとつで七福神のようです。

旧暦のお正月、二月頃に黄色い花を咲かせるので
元日草や朔日(ついたち)草というおめでたい名前も持っています。

新春に地上につぼみが出てきて、葉っぱが出るより先に花が咲きます。

花が根から直接咲いているように見えますが
短い茎は存在し
栽培を続けると茎も長く伸び、葉っぱも大きく成長します。

まだ寒い冬に花を咲かせるのは
花粉を運んでくれるハチやチョウチョウ等の虫を誘う競争を避けるためです。

この植物シリーズでお馴染みですね。

ところが、このフクジュソウ
虫を誘うために良い香りを出すことも
甘い蜜を出すこともしません。

そりゃ競争を避けたとしても無理なんじゃないの?

季節と色と形にヒントがあります。

冬の寒い時期
明るい日の光が当たると
光沢のある黄色い花びらがパラボナアンテナのような形に広がります。
そして、ヒマワリのごとく、太陽の動きに合わせて花の向きを変えます。

するとどうでしょう。
花が温かくなるんです。

寒いよう
ブルブル震えていたハチたちは
フクジュソウでひとやすみ

♪あったかいんだからぁ

これぞ幸せの提供者
福寿草の名を持つだけの事はありますね

人と同じような武器も能力も持っていないんなら
勝ち負けなんかじゃなく
あったかさを提供すれば良い

にっこり笑えば
それだけで良いんじゃないかなあ

[植物]シリーズはこちら(少し下げてね)

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