都内で唯一の国宝の建物、正福寺

八国山緑地で緑のシャワー
縄文時代に行ってきました。赤いっ
新田義貞の鎌倉攻めを実地検証
の続きです。

昨日のブログに書いちゃいましたね
2日連続で、東村山市に来ちゃいました。

目的地は、正福寺と徳蔵寺
家から距離的には遠くないということと、ピンポイントだということで
車で行きましょう

色々
せっかく車で行っていますので
途中いくつかは見てみましょう
清正公

なんと、個人で家の横にこんな建物を建てちゃって、加藤清正公を祀っている
昔は、熊本藩に仕えていた藩医さんだった人らしいです。

弁天池

正福寺
出ましたっ
都内唯一の国宝の建物

千体地蔵堂

この中に小さめのお地蔵さんが千体も入っております。
前の日に行った東村山ふるさと歴史館にあったレプリカです

お願いごとがある人は、この内のひとつを借りて帰れる
もし願い事が叶えば2体にして返す
叶わなければそのまま返す。
ナイスアイデアですね
ドンドン増えていきます

千個近くの願いを叶えた証拠でもあります。

枓栱(ときょう)のところを見ていたら
横の方で、私と同じくらいの年のおじさまが、お連れのおばさまに一生懸命説明をしておられます。

ほらほら、これはね
600年も前の建物なんだよ。

なかなか詳しそうな方です。

写真を撮る振りをしながら聞き耳を立てておりました。

ほら、あの辺、分かる?
扇垂木(おうぎだるき)って言って、禅宗の建物に多いんだよ。

おそらく私と似た感じの人で
知っていることは喋りたくて仕方ないって感じ

何度か言っておりますが
私がウォーキングで何が一番好きかって
そこにあるテーマが好きで仕方ないって人に熱っぽく話してもらうこと

一気にそこが大好きになります。

博物館であれば学芸員の人
お寺の住職さんとかにも興味深い話を聞けたりしています。

今までは、そこにおられるスタッフ的な人だったのですが

とうとう、扇垂木の説明のため、奥に歩いていったとき
のこのこ付いていってしまいました。

すみません。扇垂木ってどれなんですか

やっちゃいました。
とうとう、一般人にまで話しかけちゃいました。

怒濤の解説が始まります。

おじさんは話したくて仕方ないって感じですが
おばさんの方は早く帰りたいかも知れません。

こういう事のようです

質問までしちゃいました。

あそこの枓栱(ときょう)からぴゃっと出ているの
あんなの初めて見たんですが。

ああ、三手先ですね

昔の言い伝えなんですが
ある大工さんが柱を短く切っちゃったらしいんです。
仕方なく、寸法が足らないところを、あんなふうに装飾してごまかした。
めでたしめでたしなんですが
奥さんにはばれちゃった
口封じのために奥さんを殺しちゃうんですね

あら恐い

で、今でも棟上げ式とかでは櫛とかの女性が使うものが使われるんです。

すまん、申し訳ないことしたって事ですね。

別の話で、童話とかもあってね
禅宗では、仏像をそれほど大切にしない。

冬のとても寒い日に旅人が禅宗のお寺にやって来た
よく来なすったと、体を暖めてあげるため
焚き火をしようと思ったのね
たまたまその時、適当な木がなかった。

目の前にあった木で出来た仏像を火の中にくべた

えっ、そんなもったいない

でも、その仏像が言うには
私は、人の役に立つために存在しています
今こそ、その時です。

あと、「院」の話も教えてくれました。
お寺には〇〇寺というのと〇〇院というのがありますが
院というのは人が住んでいます。
寺というのは人が住んでいません。

なるほど、だから、上皇様は院に住んでいた訳ですね

そうです。院は英訳すると、hotelです。

塔のどこにお釈迦様の骨があるかとか
神仏習合の話とか、色んな事を教えていただきました。

後で「歴史散歩事典」で調べますと
この千体地蔵堂は、あの鎌倉の円覚寺の舎利殿とそっくり

どっちがどっち!

円覚寺の舎利殿は鎌倉で唯一の国宝建築物
それとそっくりなこちらは、都内で唯一の国宝建築物

お寺の建築様式には、和様、大仏様、禅宗様、折衷様の4種類があって
禅宗様の特徴を最も良く表したのが、円覚寺の舎利殿

その特徴が、扇垂木だったり、
屋根の反りだったり、

裳階(もこし)だったり、

尾垂木(おだるき)だったり、

花頭窓(かとうまど)だったり、

桟唐戸(さんからど)だったり、

弓欄間(ゆみらんま)だったり

全ての特徴が円覚寺の舎利殿と一緒

得したあ
円覚寺に行ったとき、舎利殿は国宝だからと有料だったのでパスしたんです。

ぴゃっと出ているのは、尾垂木(おだるき)というものだったんですね
装飾かと思うと、大きな屋根をてこの原理で支えるためのもの

貞和の板碑(じょうわのいたび)
東村山ふるさと歴史館にレプリカが置いてあった貞和の板碑の実物がここにありました。

ガラスで光ってうまく写せませんでしたので
開帳があったときのネットの写真から

でかいっ
都内で最大級。

昔は橋として使われていて、
外そうとするたびに災いが起きたそうです。
こんな橋だったら、おそれ多くて踏んで渡れません。

[おでかけ]シリーズはこちら(少し下げてね)

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