[植物]一番茶と二番茶はなぜ味が違うの?

植物のかしこい生き方、第4章「逆境をしたたかにいきる」から

自分をつらぬくことは大事
でも臨機応変に自分を変える
かしこさも大事

お茶

5月上旬に市場に出回る新茶は、立春から数えて八十八夜に摘まれるお茶

♪夏も近づく八十八夜 チャンチャン

一番茶、走り茶とも言われます。

一年間の無病息災を祈って有り難く飲まれます。

その後で、摘まれるお茶が二番茶、三番茶とも言われます。

新茶は甘味や旨味があるのに対して、二番茶、三番茶は渋みや苦味があります。
それぞに良さなので、必ずしも一番茶の方が良いと言うものではありません。

新茶
何で新茶には甘味や旨味があるのでしょう。

答えは、
お茶の木が、冬の寒さに耐えたそのあとに出てきた葉っぱだからです。

お茶の木は、冬の寒さに耐えるため、
葉っぱに糖分やビタミン、アミノ酸を増やします。
そうすると、葉っぱが凍りにくくなるからです。

お茶に限ったことではなく、あらゆる葉っぱは凍ってしまうと機能を果たせなくなります。

なぜ糖分やビタミンアミノ酸をがあれば、凍りにくくなるかは
普通の水と砂糖水を凍らせる実験をするとすぐ分かります。

凍る温度を凝固点と言いますが
普通の水の凝固点は0度
糖分やビタミンアミノ酸を混ぜれば混ぜるほど、凝固点は下がっていきます。

冬を越えた野菜
ダイコン、白菜、キャベツ等に甘味があるのはそういう訳があります。

お茶について言うと、お茶の旨味の成分と言われるテアニンが新茶には多く含まれます。

二番茶三番茶
二番茶三番茶は5月以降に摘まれます。
もうその頃になると、寒さ対策は必要ありません。

注意すべきは、強い日射し対策です。
紫外線に負けるもんか!

抗酸化物質である、タンニンやカテキンを数多く作ります。

タンニンやカテキンは渋みがあるので、虫に食べられる事を防いでくれます。

時期によって
自分の生き方も変えていると言えます。

[植物]シリーズはこちら(少し下げてね)

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