[歳時記]5/29 こんにゃくの日。東栄町のこんにゃくはナンバーワン

おもしろ歳時記、という本を読みました。
一年を通して、〇〇の日、とか、過去にこういう事が行われましたとか
楽しい話題が多かったので、今後1年間、この本に記載がある日は、その話題について取り上げたいと思います。

5/29 こんにゃくの日
5 2 9 の語呂合わせです。
全国こんにゃく協同組合連合会で、1989年に制定
こんにゃくの販売促進のため、イベント等が実施される。

出ました。
私が好きな食べ物ナンバーワン
カミさんのお母さん(おばあちゃん)が作ってくれたこんにゃく

結婚の挨拶に初めてカミさんの実家、東栄町に挨拶に言った。
東栄町は山の中

おばあちゃんが出してくれたのは、栗の渋皮煮とこんにゃくだった。
栗の渋皮煮も一度も食べた事がなかったので驚いたんだけど
特にびっくりしたのはこんにゃく

こ、これは何ですか?

こんにゃくですよ

えっ。これがこんにゃくなんですか?
こんな美味しいもの食べたことないです。

それまで、人生生きてきて
こんにゃくはもちろん食べた事はあるけれど
全く別物だった。
言われなきゃこんにゃくだと分からないかもしれない。

売っているこんにゃくは
こんにゃく芋だけじゃなく、いろんなものを混ぜちゃうんです。
うちは自分の家だけで食べるだけだから
こんにゃく芋だけで作ると、こんな感じになるんです
(ということを三河弁で)

食感が違うんです。
普通のこんにゃくは、ツルッて感じでしょう
ツルッはツルッなんだけど
とても柔らかくて、ねとっというかぬるっというか

拳大のゴツッとした塊で、薄くスライスして
しょうが醤油で食べる

料亭とかで出て来たら、
これ何ですか?と質問が出ると思う。

あまりに美味しかったので
結婚後も、何度か作って送ってもらった
こんにゃくの中で一番美味しいという事じゃなく
私の中でありとあらゆる食べ物の中で断トツナンバーワン。

結構作るのが大変らしくて
ご高齢になるにつれだんだん送っていただける頻度が少なくなった

東栄町でこんにゃく芋を作っている農家がとうとうなくなってしまった
売ってはいるけど輸入もの
それじゃ意味ないもんね

そして、決定的な出来事が。

言ってなかったですが
おじいちゃんが亡くなったあと、おばあちゃんも体が弱ってきて
ひとりでの生活がきつくなってきた。
結局、東栄町の家を引き払って、お姉さんのいる新城で同居

もうあのこんにゃくは永遠に食べられないかも

長瀞とかで生芋こんにゃくとして売っているものは
形としては一緒

食感もいい線行っているんだけど
おばあちゃんの作ったものには及ばない。

おそらく、あれと同じものが出来たとして売っても
こんにゃくとして売ったら、こんにゃくとしてイメージして食べるから
返品されちゃうでしょう

ああ、もう一回食べてみたい

[暦、季節]シリーズはこちら(少し下げてね)

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