10/10で二つ目です。
10/10
「ファーブル死去」
『昆虫記』でおなじみのフランスの昆虫学者アンリー・ファーブルは、
1915年のこの日に亡くなった。
彼は大器晩成型の見本のような存在といっていい。
はじめ中学校で数学と物理を教えていたファーブルが、
昆虫の研究を始めたのは30歳をすぎてから。
その研究熱心さは人並みはずれていた。
人目も構わずに畑の真ん中で腹ばいになったり、地面に身をかがめたり、
拡大鏡を取り出しては一心不乱に昆虫を観察していた。
ちょっと、危ない人ね
良い?あの人には近づいちゃダメよ
奥さん方は、子供にそう言った事でしょう。
そんな努力が報われたのは、1910年に『昆虫記』第10巻が完成してから。
彼の名はたちまち世界じゅうに知れわたり、
ロマン・ロランやメーテルリンクなどの有名人までもが『昆虫記』のファンになった。
このとき、すでに80歳を越えていた。
彼が貧乏だと聞いて為替を送ってくる市民も多かったが、
無欲なファーブルは、それらの金を送り返したり、貧しい人びとに配ったという。
昆虫記
子供の頃、夢中で読みました。
昆虫には、全く興味なかったんですが
そんな私にも、昆虫記はダントツに面白い本だった
フンコロガシ
そのような昆虫は見た事もなかったけど
執念とも言えるような観察力にグイグイ引き込まれていった。