[迷信]16 腹を出して寝ると雷様がへそを取りにくる

腹を出して寝ると雷様がへそを取りにくる

雷の音が聞こえると、とっさにお腹に手を当てる
そんな人がいたら「かわいい」って感動ものです

言われたなあ
雷が鳴ると雷様がへそを取りに来る

大人がこのような荒唐無精な言い回しで子供にお腹を隠すよう刷り込んだのにはわけがある。

それを理解するには、雪にまつわる知識を簡単におさらいしましょう。
雷を発生させる積乱雲は、強い上昇気流が発生することでつくられる。
上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある、
いわゆる「大気の状態が不安定」と形容される場合につくられるものだが、
このとき、高い空に上っていくのと、地面 に向かって下りていくのがぶつかり合うことで
静電気が発生する。
そうすると積乱雲の中に電気がどんどんたまっていき、
ためきれなくなった電気が地面に向かって放出される。
これが雷の正体である。

注目したいのは、このとき雨が降ると周囲か熱が奪われ、
冷たい空気が発生することだ。
この下降気流がもたらされることで、地上では空気が急激にひんやりするのである。

雷が鳴るような気象条件のときは、空気が冷やされて気温が急降下する。
子供たちがお腹を出していたら、冷えて風邪をひくかもしれない。
そうはさせじという親心が生んだのが、この迷信というわけなのである。

[科学・迷信]シリーズはこちら(少し下げてね)

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