鉄道開業の日。エドモンド・モレルの熱意

鉄道150年の節目の日。陸蒸気イベントだっ
の続きです。

前回、高輪築提を中心にお話ししました。
今日は、鉄道開業に貢献した人物に焦点を当ててお話ししましょう。

ペリー来航でペリーのお土産の中で、
将軍がダントツで気に入ったのが鉄道の模型
模型と行ってもちゃんと走ります。

よく公園とかでおさるさんが運転しているあれよりもう一回り大きい

江戸城の中に線路を作って
はい、走りまーす。

お前、乗ってみい、と指名されたお役人は必死でしがみつく

みんなひっくり返って度肝を抜かれる

欲しいっ
開国しますから、その本物ください

幕府はアメリカと、鉄道を敷く契約を結びます。

明治になって、アメリカが契約書を提示
お約束通り、鉄道を敷きますね

はあ、それ何ですの?

そうです。
契約の当事者、幕府は無くなっちゃっていたのです。

はい、無効
替わりに契約したのがイギリス

イギリス公使パークスの紹介で「お雇い外国人」としてやって来たのが、レイ
こいつが悪い奴だった
私腹を肥やそうとした
解任

大変失礼しました。
今度は絶対に間違いない人物ですので

エドモンドモレル

弱冠29歳ながらも、鉄道実務も経験豊富
何でも聞いてちょうだい

それ以上にすごかったのが熱意

日本が大好きになり
鉄道に限らず、明治維新を成功させるにはとうすれば良いか、手紙を送ったりして一生懸命
日本側は鉄道の父、井上勝
井上勝についてはまた別に書きます
タッグを組んであらゆることを急ピッチに進めていきます。

開業
前回書きましたように、待ちきれなくて1872年の5月に仮開業をし
9月9日、重陽の節句
お月見の節句なのでめでたいこの日に開業としよう
新暦にすると10月11日

明治天皇をお迎えし、初の陸蒸気に乗っていただくべく大々的にセレモニー

ところが、当日暴風雨

天皇をお迎えするのに、これはまずいと延期
で、新暦10月14に開業で、鉄道の日。150周年、とあいなりました。

お召し列車
3号車に明治天皇
有栖川宮熾仁親王(ありすのみやたるひとしんのう)、三条実朝(さんじょうさねとみ)、鉄道の父、井上勝も同じ3号車

当時の政治家オールスターキャストが全部乗っています。
西郷隆盛だったり、渋沢栄一まで

新聞に大久保利通の名があり、
この企画展のパネルに無かったので
イベント当日、変ですね、と言ったのですが
忘れておりました。
大久保利通は岩倉具視使節団で日本にいない
岩倉具視も伊藤博文も木戸孝允も

留守組でのオールスターキャストという事になります。

イベントの時、クイズを出しました。
当然乗っていてしかるべき人が乗っていません
誰でしょう

岩倉具視使節団でいないという事ではありません。

答えは、モレル。

井上勝が明治天皇と同じ3号車に乗っている訳だから
モレルだって、そこにいるべき。

日本に来たとき、肺を患っていた
それでも激務をこなしていく

でもやっぱり限界
1871年(明治4年)休職してインドへの転地療養を願い出る。
政府はモレルの功績に応じて5,000円の療養費を与え、願い出を許可
開業までには良くなって帰ってきてね

療養へと旅立つ寸前、結核により、1871年11月5日(明治4年旧暦9月23日)
横浜において満30歳で没した。

どれだけ、華やかな式典を見たかったろう
新橋から煙を吐いて走り出す陸蒸気を見たかったろう

[お出掛け]シリーズはこちら(少し下げてね)

鉄道開業の日。エドモンド・モレルの熱意」への1件のフィードバック

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