[迷信] 厄年に厄除け

「厄年」
災難にあいやすいので何事も慎み深く、用心して過ごさなければならないとされている年齢

厄年には神社やお寺で厄払いをしてもらうのが慣例だが、平安時代から行われていたとされる。

もとは陰陽五行説からきているという説があるが、たしかな根拠はなく、
なぜこのような慣例が生まれたかは謎である。

現在よりも平均寿命が短く、医学も発達していなかった時代には、
人生の節目で自分の健康や生き方を振り返るという
自戒の念を起こすための区切りの儀礼のようなものだったと思われる。

そう考えると、平均寿命が延びて、医学も発達した 現代社会においては、
厄年の年齢が現実と合致していないのではないか。

ちなみに、令和元年の平均寿命は男が81歳、女性が87歳となっている。

昔の平均寿命はいくつぐらい?

明治〜大正時代で44歳前後、
江戸時代はおおむね30~40歳といわれている。
統計数字は残っていないから、ばくっと

現代とはずいぶん違うの心身の健康を見直す年齢も変わってくるはずだ。

たとえば、現代人の死因のベスト3はがん、心疾患、脳血管疾患(脳卒中)だが、
がんでいうと、女性は30歳を超えた辺りから緩やかに増えるのに対して
男性では50歳を増えると急激に増えてくる

現代版の新しい厄年が必要かも知れない

寿命自体は劇的に伸びているが
病気にかからない訳ではない

臓器一つ一つに耐用年数はある

たとえば、肺は20歳を過ぎると少しずつ衰えていき、70歳を過ぎると肺活量は20歳の頃の半分になる。

心臓の寿命は、心拍数と関係があると考えられている。20~23億回で寿命がくる。
だから、心拍数がゆっくりの人のほうが長生きするということになる。
ただし、このことがそのまま寿命に影響するわけではなく、
寿命にはほかのいろいろな要因が関係している。

逆に肝臓は老化しない臓器といわれる。
肝細胞再生能力が優れていて、70歳になっても、
その機能は若い頃とほとんど変わらない。
肝臓を切除する手術があるが、7割を切除しても半年ほどでもとの大きさに戻る。

あくまでも、これらは平均的な話
ひとりひとり当然違う

「厄年」が一番意味を持つのは
一般的平均的に注意すべき節目、というのを意識しつつ
その時に、自分の体と会話する事かも知れない

毎年健康診断を受けているとすると
毎年を厄年ととらえても良いのかも知れない

もうひとつ
健康以外の意味もある気がする
人生の節目

仕事だったり家庭だったり
節目で今までを振り返り
さあ、今後の人生をどうしていこうか、という計画

神社やお寺での厄除けは
今までと違った非日常的な体験をするわけだから
気持ちの切り替えには効果がある気がする

[迷信]シリーズはこちら(少し下げてね)

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