科学博物館。えっ動くの?わわわわわっ

東京農工大学、科学博物館。ええっ動くの?
の続きです。

おじさんが、またまた解説してくれました。
西洋精紡機
ガラ紡と、西洋から来た綿から糸を紡ぐ機械は行程がちょっと違う

固まっている面は繊維があっちこっち向いている
その繊維を一方向に整える機械

4つのローラーが少しずつ早さが違うことによって
「後ろを持っておいて前の方を引っ張る」的な動きになり
繊維の方向が整っていく

ニッサンHR型自動繰糸機
今度はまた、繭から糸を作る絹の方
2階にあった機械より、大きく早く、性能アップしています


したのボックスに繭をガバガバっと入れておけば
繭から糸がなくなるやいなや補充してくれて、止まることなく、作業が継続できる

その仕組みも細かく説明していただきました。

これはあの富岡製糸場に、最後の方に導入されます
それまでは、女工さんが、ズラーーッといましたが
これによって、2台の機械にとって1人で済むほどになった

その時の富岡製糸場

布を織る
今までは糸を作る機械でしたが、
ここからは布を織る機械
昔であれば機織り機(はたおりき)
縦糸が一本置きに上下に繋がっていて、
シャトルというものに横糸が入っていて手で横に飛ばして横糸を一本入れる
チョンチョンと横糸を手前にまっすぐ入れ
足を押すと縦糸の上下が入れ替わり今度はシャトルを逆方向に飛ばす

さあ、これをどう効率良くしていくか
織機と言えば
はい、豊田佐吉さんです
まず、足を押すのとチョンチョンが連動するように改良して
ずいぶん楽になった
次に、人力を動力(蒸気)によって動かすようにした
画期的!

でも、これでもまだまだ
次なる大改革で「自動織機」と呼ばれるようになる
正式名は「無停止杼換(ひがえ)式豊田自動織機(G型)」
この自動織機、4台しか残っていません
もちろんトヨタにはあり
残りのうちの1台がここにあるのです

おじさんからの質問
何が「自動」なんだと思いますか

突然の質問に全く訳が分からず口ぽかん

それまでの機械って、一回でどれくらいの長さを織れると思いますか

これも見当がつかなかった

20cmなんです
なぜかというと、シャトルの中に巻いてある横糸がそれだけしかないから
横糸がなくなってしまうと、フルに横糸が巻かれたシャトルに交換しなければならない訳なのですが
機械を止めて、人間が交換しなければならなかった
そこを「自動化」したから「自動織機」なんです
機械を止めずに、自動的に予備のシャトルに交換されて「無停止」で「自動的」に動き続ける
シャトルは日本語では杼(ひ)です

ここに穴が空いていて

・・・(省略)
予備のシャトルが押し出される

さすがにこれで感動も終わりかと思ったらまだあった

ウォータージェット織機

こっちはニッサンて書いてありますね
トヨタだけじゃなく、ニッサンも開発したんですか?

正確にはニッサンと合併する前のプリンス自動車が開発したものです
さっきまでのは、シャトルが往復しますので速度に限界があります
これは、シャトルを使いません
糸自体を横に飛ばして一方向です
水鉄砲と同じ原理です

やりますよ。はい

えっ
何が起きたんだろう
あっ
確かに水が出たぞ
おおっ
ほんとだ。水と一緒に横糸が飛んだ

往復ではないので、糸を発射してセットし終えたら、もとで横糸をカットする

そのあと、ウォータージェット機械を動かしていただけます
ものすごい音で、ものすごい速さ
圧倒されて大興奮

ひとつ欠点があって、布が濡れる
濡れても良い科学繊維等で今も使われている

エアジェット織機

まだ先があった
ウォータージェットと同様に横糸を飛ばすんだけど
今度は水ではなく、空気の力で飛ばす

これだとどんな繊維でも使える

これも糸を飛ばすところを実験していただいた
うおおっ、飛んだ!

じゃあ、今はこのタイプなんですか

ただ空気を圧縮するから電気代がかなり高くつく
可能であれば、ランニングコストは、ウォータージェットの方が安くつくんです

そのあと、今度は糸を入れ換えて、布に模様を入れていく機械
動くのは動くらしいんですが、デモとしてはなし

これどうですか?
この機械で織ったネクタイです

ほんとだ。同じ模様が入っている

入口のところで買えますよ

えっ、買います買います。絶対買います
ほんとにありがとうございました。
無茶苦茶面白かったです。
それでは、ネクタイ買って帰ります

入口で
すみませーん
こちらで織ったネクタイを買えると聞いたんですが

ああ、ごめんなさい。
それは、もう終わっちゃっているんです。

そうなんですか。残念

車の法定点検の13:00には間に合いました。

[お出かけ]シリーズはこちら(少し下げてね)

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