お通夜と告別式

孫のお通夜が昨日の金曜日で、告別式が今日
大阪じゃなく、東京でやりたい、と遺体を娘夫婦が自分達で運ぶことにした
死亡診断書さえあれば大丈夫らしい

1週間持たせるために、娘夫婦は涙ぐましい努力をした
15度に保たなければならない
この冬の寒いときに、窓を開けっ放しで、自分達は登山用の防寒具を着て頑張る

お父さん(娘の旦那様)の職場であるUSJをはじめとして
大阪の主たる観光地を車で回る
ほら、ここが梅田だよ
ずっと、病院にしかいなかった生涯だったので

娘が言っていた
生まれてからずっと病院で、毎日面会には行ったけど
何かの世話をしてやれる訳ではなかった
亡くなってからは、ずっと一緒で
保冷剤を替えてあげたり、子育てっぽいことができて、楽しかったの

車で東京へ移動中、富士山も見せてあげられた
東京へ来てからは、
東京で住んでいた家、結婚式をあげたホテルニューオータニとかの思い出の地と
東京タワーとかのいくつかの観光地

親族だけの小さなお葬式
北海道から次女も来て参列

お通夜が始まる前、お化粧をして、綺麗になった
別品さんだね
娘も口に紅をさしてあげた

自慢の子供をみんなに見せたかったんだと思う
どう?可愛いでしょ
そのために15度に保ち続けたんだから

心底愛していたんだとよく分かった

お坊さんから有難い話をいただいた
命って、ここからここまで、って考えがちだけど、仏教ではそうではない
生まれる前から、亡くなったあとまで、ずっと繋がっている

たった一ヶ月、短すぎると思ったけど
そうじゃない。ずっと繋がっているんだ

早く忘れられるように、って考える必要もない
ずっと思い出してあげるために
娘夫婦は、この一週間、子供と思い出づくりをしてきたんだ
親と子は繋がっている

立派だった
お別れにだっこしてあげるときや
火葬場での最後のお別れは
涙涙だったけど
式の主催者としての役割や挨拶を
見事にやりとげた

娘夫婦は片時も離れなかった
何をするにもずっと一緒だった
あれ?確かに前から仲は良かったけど、ここまでだったっけ

二人はもうすでに二人のやり方で前を向いていたんだと思う。

明日はずいぶん久しぶりに長女が家に来る
気兼ねのない実家だから、
ゆっくり寝かせてあげることにしよう

これで一区切り

[家族]シリーズはこちら(少し下げてね)

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